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搾り取られダンジョンマスター  作者: ルケア


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19/29

19話

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 記念すべき日、それはダンジョンが生まれてから1年が経過したことを意味する。1年は360日だったらしい。


 ダンジョンポイントは溢れ出てきていた。南の国を1つ、丸々飲み込んだ。そして、国境を超えた。西の方へ。


 そしてダンジョンポイントは加速する。どうやら南の国とその隣の国は戦争中らしい。メロニエールに聞いたところでは、年中やっているらしい。死者も多く、それだけ激しく争い合っている。


 死が生まれる場所は、ダンジョンポイントが生まれる場所でもある。急いで飲み込みダンジョンポイントを加速させる。


 未開地はとりあえずは後で何とかするとして、先に人間の領域を確保してしまおうという作戦だ。取り急ぎ、南西の国も飲み込んでしまおう。そう思ってダンジョンの領域を広げていた。


「世界地図があるのはやりやすいが、未開地だらけなのに、何で戦争をやっているんだろうな。まだまだ住むべき土地はあるのに。争わないといけない国では無いはずなんだがなあ」


「1つに、人口を減らすという目的がありますからね。国境線で死ぬのは、その辺のスラムの民ですし。何の訓練も受けていない人たちが死んでいく。そうじゃないと食料が足りませんから。まあ、それでもスラムは大きいんですけどね」


「デカすぎるんだよなあ。これだけ要らない人口が居るのであれば、教育を施して未開地の開拓をさせた方がマシだろうに。というか、リソース的には両面作戦も出来ると思うんだがな」


「出来るというか、余裕でやれますね。やり方を知らないのでしょうけど。まあ、良いじゃないですか。人間が幾ら死のうが」


「それはなあ。どうでも良いからな」


 そう。どうでもいいのである。元人間じゃないかって思うかもしれない。じゃあ聞くが、今アフリカの方で餓死をしている子供が居る。そういった子供の為に泣くのか? そんな聖人の様な人が居るか? 俺はどうでもいい。今の自分の方が大事だ。


 そりゃあ、今保護している妖精族が死ぬとなれば、悲しむとは思うぞ? せっかく居住地を作って住んでもらっているんだ。錬金術や合成、その他いろいろなスキルを使ってダンジョンポイントを稼いでくれている。その誰かが死ねば、多少は悲しい。寿命で死んだのであれば、まあ、仕方がないかなって思うかもしれないが、事故死とかされたら、流石に気にする。


 要は自分にとって距離が近いかどうかの差でしかない。物理的な距離もそうだけど、精神的な距離もだな。……ただ、どうなんだろう。クラスメイトがまた死んだら、悲しむのかね? 何処に居るのかも解らないからなあ。生きていればいいなとは思うけど、死んでいたところで、なあ? 既に1回死んでいるんだし。


「そう言えば、あの話は何とかなりそうなのか?」


「妖精族に汎用魔物語を教える事ですか? それは妖精族からお願いされて、ダンジョンに関わる事ですって事で、教師を1人寄越してくれるそうです。なんでも、魔物村と取引がしたいらしいですね」


「みたいだな。俺もどういう意味があるのかは解らないんだけど。足りないものは無いはずなんだが……」


「まあ、気持ちは解りますけどね。全てを与えられていては、それに慣れてしまいますから。子供の世代が我が儘に育ってしまいます。与えられたものに対して対価を支払わなければ、いずれは種族自体が堕落してしまいます」


「あー。そういう感覚か。確かに与えられてばかりだと問題か。自分たちで得ているんだって思いたい訳か」


「そうですね。特にダンピールやウィッチなんかとは交流が出来ますので。普通は無理ですが、ここはダンジョン。話が解る魔物が居るんです。それに、外でも汎用魔物語を知っていれば、戦闘無しに切り抜けられる可能性もあります」


「住んでいる環境に合わせて生活していこうって事か。まあ、知らないよりはずっといいからな。……ついでにダンジョンマスターの言葉も教えておくか?」


「あ、良いですね。そうしましょう。教育期間は長くても3年程度でしょうし」


「……そんなに簡単な言語なのか?」


「汎用魔物語はそこまで難しくないんです。丁寧に話す言葉もありますけど、雑に話せればそれで問題ない訳ですし。それに、文字はありませんからね。言語だけ習得すれば良いんです。ダンジョンマスター語はそれよりも難しいというか、ダンジョンマスターによって知らない単語も使いますので、言語能力というよりは、フィーリングの方が大切なんですよ。私も偶に知らない単語が出て来ますからね。でも、致命的に話が合わないって事は無いですよね? そういう風に合わせてますから。後は、ダンジョンマスターの言葉にも文字はありません。あるんですが、使います?」


「使わないな。読むだけで良いから」


「でしょ? だから覚えなくても良いんです。むしろ文字まで知っているとなると、学者の人を呼んでこないといけないので、面倒ですよ? 習得時間も5年くらい延長しないといけないですし」


「まあ、文字で何かをすることは無いだろうしな。文字で何かをするなら、俺が妖精語や魔族語を覚えた方が早いんだろうし」


「ダンジョンマスターには無限の時間がありますからね。勉強するなら教師を付けますので、言ってくだされば」


「必要になりそうならそうするか。今はまだいいかな。まだまだやらないといけない事があるし」


「ダンジョンの運営に一区切りついてからでも十分ですからね。まだまだ忙しくするとは思いますよ。今でもどんどんと拡大していっているんですよね?」


「まあな。喋りながら支配領域を拡大していっているぞ。一括で出来るコマンドなんて無いからな。1つ1つ丁寧に獲得するしかない。何と言うか、初めから区画割されているんだよな。何でなのか知らないけど」


「その辺はダンジョンマスターにしか解らない事ではあるので、何とも言えないですけど。どういう風になっているのとかは解らないですし」


「まあ、そうだよな。でもまあ、面倒な事には変わりがない。広範囲をがばっと一気に手に入れる事が出来れば良いんだけどな。無理そうだし。ちまちま獲得するしかないんだよな。ポイントは無限に湧いてくるのに」


「そろそろ環境系の設備も欲しいですよね。精霊園とか。まずは拡張の方が忙しそうですけど」


「精霊園は拡張の合間に作るから。ポイントは何とかなりそうだし。今のペースで増えていくなら、割となんでも出せる。勿論ではあるが、防衛する魔物も多く欲しいからな。色々と試してみないと」


「ですね。最終的には星10の魔物をどんどんと増やしていく方針で良いとは思いますけど、防衛には道中も大切ですからね。長く長く作る方が難易度は上がりますし」


 それはそう。けど、そんな事よりも、ダンジョン領域をポチポチする方が忙しいんだよ。気分的に言えば、タイルを1つずつ選択して買っていく感じ。何と言うか、範囲指定したいなって。本来であれば、こんなペースで買うものじゃないんだろうけど。買うって表現が割とぴったりくるんだよな。


 地図によると、南西の国は、南の国と同程度の大きさらしいからな。その分人口も期待できる。どんどんと広げて、ダンジョンポイントを稼いでいかないといけない。


 ただなあ。管理が出来ないよな。ここまで広いと。何と言うか、アシスタントが欲しい。広大なマップを1人で見るのは限界があるんだよなあ。もうちょっと楽に管理できるようになれば良いんだろうけど。


 これも急拡大している弊害なんだろうなとは思うんだけどな。本来であれば、ゆっくりと広げていくんだろうし。そもそも人間のいる場所を領域にするダンジョンマスターが居なかったから、こんなシステムが残っているんじゃないか説がある。


 邪神ちゃんがアップデートしてくれることを願うしかないな。してくれないだろうけど。ダンジョンマスターの神は邪神ちゃんで良いんだよな? 多分だけど。


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