16話
OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
妖精たちの為に、場所を新たに作った。色々と移動をさせたりもしたけど、入り口付近にちゃんと作った。何時でも外に出られるように。外に出られないのも可哀想だしな。
そんな訳で、暫くの時間待っていた。メロニエールが色々と聞いてきてくれている。……もちろんではあるが、俺は妖精の言葉を聞き取れない。だからどうすることも出来ない。待つしかないんだ。
「戻りました。いやー、久々に胸糞悪い話を聞きましたね」
「何があったんだ? 何かが無いとああはならないだろうが」
「簡単に言えば、人間が侵略してきたらしいですね。人間界と妖精界を通るゲートがあるんですが、それが見つかったらしいです。それで一気に攻められて、国を落とされたらしいです。その避難民の一部が彼らになります」
「一部?」
「ええ。複数の方向に逃げたらしいので。基本的にはゲートは1つでは無いんですよ。妖精界の国であれば、1国に4つか5つはゲートがあります。……ただ、何故か人間界が全ての世界のハブになっているんですよ。例えば魔界から妖精界に行きたい場合は、人間界を通らないといけません。それはすべての世界に共通する事なんです。その分、人間界はもの凄く広いんですけどね。私たちもゲートを通って人間界に来ている訳ですし」
「……なるほど。逆に言えば、人間はすべての世界にアクセスすることが出来ると」
「そうなんですよね。それで、新しく出来てしまったゲートを確認した結果、人間の町の中に出来てしまったらしいんですよ」
「ん? ゲートって何かの拍子で出来るようなものなのか?」
「ある程度は原因が解っていますけど、出来る事はありますね。世界の境界が希薄になる時があるんです。その時に魔力が流れ込んでしまうと、ゲートが出来てしまうんですよ。それ以外の要因でも出来る事はあるんですが、目下研究中の事ではあります。魔界でも、必要以上にゲートが出来てしまうと、面倒な事になるので」
「なるほど。でも、ゲートって壊すことが出来ないのか?」
「……かなり難しいです。出来ない事は無いですけど、簡単にとはいきません。まあ、簡単に閉じようと思うと生贄が必要なんですよ。境界に蓋をしてしまえばいい訳ですから、そこに生きている魔族を埋めるんです。そうして魔力の流れを止めるんですよ。強制的にです」
「……生贄か。それはまた面倒な。生贄以外だと難しいんだよな?」
「そうなりますね。ですが、今回出来た新しいゲートは、人間の町の中に繋がってしまったんです。一刻も早く閉じる必要があったんです。なので、王族の1人が生贄になり、ゲートを無理やり閉じようとしたらしいんですよ。ですが、閉じるのにも時間がかかります。その時間の前に、人間が侵略してきてしまったと、そう言う事らしいですね」
「なあ、疑問なんだが、出来たら全部閉じてしまうのは駄目なのか?」
「駄目ですね。今回みたいな時のための逃げ道も無くしてしまうので。今回だって、人間界に繋がっているゲートが複数あったからこそ、逃げる事が出来た訳ですし、無理に全部閉じてしまうと、逃げ道も無くなってしまいます。未開地にあるようなゲートは放置しておいた方が良いんですよ。勿論ですが、見つからない様に偽装したり、守ったりする訳ですけど」
……なるほどな。ゲートが開いてしまうと、どうしようもないのか。それが運悪く、町のど真ん中にでも出来たんだろうな。そして、人間側が好機とみて攻め込んだ。勿論妖精側も反撃したんだろうし、それなりにゲートを死守したりはしたんだろうが、人間側の勝利だったという訳か。それで緊急避難用のゲートを使って逃げ延びたと。散り散りになったため、50万人程度で済んだが、もしかしたらもっとこっちに逃げてきた可能性もあるのか。
「そうか……。人間が妖精界を攻めたのか。近くの国か?」
「いえ、大陸も違う国ですね。ゲートはいろんな場所に開きます。近くに出来ても、ゲートの先は惑星の反対側という事もあり得ます。それだけ複雑に世界が混じりあっている訳なんです。異世界を観測することは、現状ではできません。ですが、何かしらの方法がある筈であるという事は解っています。研究が進めば、何か解ってくることがあるとは思うのですが……」
「それが解れば、ゲートの出来る場所も特定できるかもしれないのか。現状は不可能ではあるけどって感じか」
「ですね」
「しかし、人間は何故に妖精界に攻め込んだんだ? 未開地はまだまだあるし、国を拡張するのであれば、余裕はまだまだある筈だろうに」
「周囲を国に囲まれている可能性もありますからね。それで仕方がなく妖精界を攻めたって可能性も無くは無いです。まあ、大体は別の理由でしょうけどね」
「別の理由とは?」
「妖精をペットとして飼うんですよ。人間の貴族にはそういう趣味の連中も居ますからね。特に妖精は小さいですし、一部の界隈では高値で取引されているらしいですよ?」
「……はあ。それは最悪の趣味だな。と言いたいところだが、そもそも異世界の存在だから、そう言う事をしてもおかしくはないのか」
「ですね。言葉も違いますし、大きさも全然違いますから。魔族を飼おうとする人間も居るくらいですから。まあ、魔族の方が強いので、そう言う事は起きていないというのが実情ですね。それに、魔族にはゲートを破壊する事も可能なので。かなり難しいですけど、出来ない訳では無いんです」
妖精をペットにな。それはまあ、あり得るというか、その可能性は十分にあり得たか。確かに、30cmくらいから50cmくらいの大きさだ。飼おうと思えば飼えるんだろう。そこに人権は無い訳だが。
妖精族の主要な攻撃は魔法だろうし、スキルでしか魔法を使えないんだから、使い手も限られる。近接攻撃も出来なくはないんだろうが、大きさが違い過ぎるからな。それも難しいんだろう。
質量攻撃をされたらお終いだしな。その分当たりにくいんだろうけど、その辺は何とか出来るだけの技量があればという所か。
魔物対しても強く出る事が出来ないであろう妖精族だからなあ。苦労はしている事だろう。……ダンジョンに住むというのはどうなんだろうとは思うけど、無事に生きて欲しいな。魔物に襲われることも無いんだし。
「とりあえず、当分の間は保護するが、それだと根本的な解決にはならないよな?」
「なりませんが、どうすることも出来ないのも事実です。妖精界は島国と言いましたよね? 妖精の国はそれぞれで独立しているんです。言語は共通で、島ごとに交流もありますけど、殆ど接触は無いはずです。それに、妖精族にとっては巨大な国でも、人間にとってはそこそこの大きさの土地にしかならないと思うんですよね。なので、割と直ぐに住み込んで、妖精族の建物なんかは破壊しつくされるでしょう。そこに帰れたとて、って感じです」
「永久にダンジョン暮らしか。それも仕方がないのか?」
「仕方が無いとは思いますよ。胸糞悪いのは事実ですけどね」
「なあ、人間を亡ぼしたら駄目なのか?」
「駄目ではないと思いたいですが、止めた方が良いでしょうね。人族も神の創造物ですし、滅びそうとなったら介入してくるかもしれません」
……その可能性は大いにあり得る。俺がここに居るのも神の介入の結果だしな。他の同級生がどうなったのかまでは知らないけど、人間に転生した人も居るんだろうし……。居るんだろうか? 邪神だぞ? 全員魔物かダンジョンマスターにされていても驚かない。割とマジで。
俺が出来る事も特に無いだろうし、今はこのままやり過ごすしかないんだろうか。無いのかもしれないな。胸糞悪いのは確かではあるんだけど。
けど、もうちょっと人間を知る必要があるかもしれない。今まではしてこなかったが、人間の村に支配領域を広げても良い気がしてきた。その方が色々と情報が入るかもしれない。




