67_広く浅く、ちょっとだけ深く。
趣味や好きなものはと聞かれても、特定の何かを答えることが難しい私です。
(創作はどうなんだと思われるかもしれませんが、趣味だと思ったことはないです。仕事だと思ってやっています。赤字なだけです)
強いて言うのであれば読書だと答えています。かなり強いて言っています。嗜む程度なので……。
その読書も、特定のジャンルの本を買っているわけではありません。雑食です。広く浅く読んでおります。
意外に思われるかもしれませんが、私は文芸作品をほとんど読みません(漫画は読むけど)。私が本を読む動機は概ね知的好奇心を満たすためですから、あんまりよく知らないジャンルの本に惹かれます。
ビジネス書・自己啓発書を買い漁っていた時期もありましたし、哲学・宗教ジャンルの有名どころ入門書をひたすらクロールしていた時期、心理学の本を読んでいた時期……
最近だと歴史ジャンルの本おもしろ〜って時期に入ってきています。考えてみたら、人間が生きているだけでもおもしろいのにその人間の人生の集積である歴史がつまらないわけがないのです。最近読んだ本だと『世界史をつくった海賊』という本がおもしろかった。イギリス、何が紳士の国だよって心から思いました。
そういった広く浅い(ほんの少し深い)読書ですが、間違いなく自分の作品に活きてきています。キャラクターの性格設定に、世界観の設定に、個別のエピソードの構成に、ふとしたときに「そういえば前にこれに読んだことがある気がする」知識がすぅーっと効いてきている気がします。
弊害もあります。私の小説を読まれた方ならなんとなくわかると思いますが、私の作品にはほとんど文学的な文章表現がありません。地の文が簡潔である傾向が強いです。これは普段読んでいる本の文章が、基本的に余計な装飾のない「わかりやすくてプレーンな文体」だからでしょう。世界史の本に川端康成ばりの優れた比喩表現は出てきたりしません。ただ事実が論理立てて書いてあるだけです。
……まあ、海外の翻訳書は妙に比喩表現が多い気はしますが(ジャンル問わず)。
こう書いて見ると、思ったよりも本を読むのが好きなのかもしれないですね。ジャンルのつまみ読みは好きなので、多分今後もこのスタイルなんだと思います。




