64_万物は流転する(特にデジタルコンテンツ)。
ヘラクレイトス曰く、万物は流転するとのこと。
こんなニュースを目にしました。
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ソニーがPS Storeで「購入」された映画551本を9月1日に削除する。
英国・欧州のスタジオカナル作品が対象。
返金なし。
(X 情報の灯台 @joho_no_todai 午後8:16 · 2026年6月30日の投稿)
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デジタルコンテンツの宿命なのでしょうか。サーバーから配信されるデータは、けして購入者の所有物となることはありません。なぜなら、本質的には限定的な閲覧権しか購入していないからです。たいへん腹立たしい話ではありますが、動画のストリーミングサービスに限らず多くの電子書籍なども同様の構造的問題を抱えています。配布データがサーバーに置かれている以上、企業としては配信停止となったデータをサーバーに置き続けたくはない……それはまあ、理屈として理解はできます。心情としては納得しかねますが……。
とはいえ、それでもやはり、『万物』は流転するのです。
配信サービスを信用せずにDVDやBlu-rayで手元に置いたとして、もちろん永久ではありません。DVDの場合理想環境で178年(思ったより長い)、しかし家庭での寿命はそこから大幅に短く30年ほどだという調査結果もあります。
Blu-rayも似たような寿命であるようです。もっとも、Blu-rayはその前に読み書きできるドライブが入手不可能になりそうな勢いですが……。
デジタルデータはメディアさえ移し替え続ければ劣化なしに情報を保存し続けることができます。できるはずです。しかし実際には、多くのコンテンツが私的複製にすら厳重なロックをかけており、記録メディアの寿命がそのままデータの寿命となってしまっています。ブッタも諸行無常であると言っていましたが、まったくもってその通りになっています。手元から気に入った映像作品のデータが失われていくという逃れられない運命は苦痛そのものです……。




