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第26話 記憶

「えー、本日皆さんにお知らせしなければいけない事があります」


(今日竜也休みなのかな…?)


「…早乙女竜也くんが昨日亡くなりました…」


(え…?)



--------------------


ププー!!

「あ…」

ガシャン!!






(ここは…?)


「ここは神界じゃ…」

「え…?」

「お主はトラックの前に飛び出して自殺してな」

(あ、あたしボーッとしてて道路飛び出しちゃったんだ…って、自殺じゃないし!ま、いっか)

「お主は優れた能力と優しい心を持っているので、わしらの世界に転生させようと思うのだがどうじゃ?」


「え、異世界転生…?」

「そうじゃ、先日お主の想い人がこちらの世界に転生したと聞いてな。」

「もしかして…竜也くん?!」

「転生するかい?」

「お願いします!!」

「では、ギフトをお主に授けよう…お主には…」



------------------ーー



「ここが異世界…綺麗な金髪…一体この世界にはどんな魔法があるんだろう」


(わぁ、なんて綺麗な心を持った子なんだろう…!僕の加護を与えてあげよう!)


「うっ!封じられた黒き力が…!…なんて、厨二病ごっこしても仕方がないわね」


(あれ、この子は闇の力の方が好きなのかい?)


(こいつ、俺を呼んだか?)


(そうみたい。この子は闇の力が好きみたいだよ。)


(そうか、なら俺様の加護を与えてやるか!)


「あれ、なんか眠く…」





--------------------



ザワザワ…


(なんだろう…)


「やめて!あなた!」

「ダメだ!これは我が家系…いや、国家に関わる問題だ!!まさか魔王の子が生まれるなど…!!」


(魔王の子…?誰…?私の事…?)


(あれ、昨日まで綺麗な金髪だったのに真っ黒になってる…ダメだ、まだ眠くて頭が回ら…)




--------------------




「うぅ…***ごめんなさい…本当にごめんなさい…」

(お母さん…泣いてる…?)

「神様…どうか、優しい人に***を見つけてもらえるようにお願いします…」


「さぁ、行くぞ!」


(あぁ、そうか。私は捨てられたんだ。黒髪だから。魔王の子だと思われたのか。)


(取り敢えず魔法を覚えないと…)




--------------------




(捨てられて5年経っちゃったな…このまま人と関わらずに生きてくのかな…竜也くんは今どこに…)


「君!こんなところで何してるんだ!」

「え?」

「まて!魔物かもしれない!」

「何言ってんだ!君、名前は言えるか?」


(あ…自分の名前…そう言えばなんだっけ…)


「ほら、魔物だから名前なんてないんだよ!」

「うるさい!きっと思い出せないだけだ!」


「ユカリ…」


「ユカリ…?それが君の名前かい?」

「うん、親に捨てられた…」

「可哀想に…どこか保護してもらえる場所がないか探してやるから着いて来れるかい?」

「あ、ありがとう…」

「なんて酷い親なんだ、こんな所に子供を捨てていくなんて…」

「おい、まじで連れてくのかよ!こいつ黒髪だぜ」

「だからなんだ!」




--------------------




「この子が森に…?」

「あぁ、親に捨てられたらしいが、面倒みてやれそうか?」

「そうですね。この子を見捨てては勇者設立の国として名折れですな。私でこの子の面倒を見ましょう。」

「校長!ありがとう!」

「ありがとう…」

「良かったな!」




--------------------




「ちょっと良いかな?」

「え?私?」


「え!話したい子ってあの孤児?なんなのあの子?」



「私と話すと変な目で見られるわよ。」

「そうですわ、その子の一体何が良くてお話に?それにこの私を差し置いてまで…」


「君、日本人?」




--------------------




「懐かしい夢…」

「そろそろギルドに向かわないと…」







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