敵意
私はイストとの約束を丁重に断り、延期してもらった。その日の夜に会うことになっていた。
すぐに確認したいことがあった。何が待ち受けているか、おおよその見当はついていた。
私たちは皆、聖軍の施設を後にした。もはや敷地の外に出ていた。
イトを見失っていたが、それは大した問題ではなかった。彼が住んでいる地域はだいたい分かっていた。クラスメートだったのだから、知っていても不思議ではない。正確な場所は知らなかったが、おおよその見当はついた。
私はビー玉を持っていた。聖軍での冒険が始まる前に、それを終わらせかけたあの物体だ。
走っている間、イトが私をじっと見ていたような気がした。その直後に、足元にビー玉があった。
競技中に起きた出来事の順序については、かなり確信があった。
イトは私に試験を失敗させたかったのだ。
彼は競技中、私の方を少し振り返り、ビー玉をうまく狙って投げ、私の走りのリズムを乱そうとしたのだ。
私は彼の住む地域へ向かい、彼を待った。
予想通り、彼は家に帰るためにその地域を通った。私は建物の壁に背を預けて待ち、その間、少し物思いにふけっていた。
サスヤシのときと同じような考えだった。
彼は立ち止まり、私を見た。私も彼の視線に応えた。
<<やあ、イト。試験突破、おめでとう。>>
私は心から喜んでいた。結局のところ、候補者の入隊か脱落かは、私にとっては全くの無関心事だった。自分の望みに従って聖軍に入る者なら、誰であろうと喜べただろう。ただし、それが自分の入隊を妨げない限りは。
もし私と他の競技者が同じ席を争っていたなら、話は別だった。
その場合、一方の成功は他方の失敗を意味する。しかし、今回はそうではなかった。
<<やあ、ナカト。君もよくやったな。君も聖軍に入れたようだ。>>
〈なんて偽善的で嘘くさい匂いを放っているんだ。〉
<<ありがとう。でも、かなり危なかったんだ。最後の試験で足を少しくじいて、リズムを崩してしまってね。>>
<<危険はいつだってすぐそこにあるものだ。幸い、君はすぐにバランスを立て直して、時間内にゴールに辿り着けたようだ。>>
彼はまるで自分に関係のないことのように話していた。
彼は落ち着いた態度で、不安そうには見えなかった。私は明らかに、会話をその話題に誘導しようとしていた。
<<どうしてここにいるんだ?>>
彼は相変わらずの図太い、恥知らずな顔を保って質問を返してきた。
<<これを返したくてね。>>
ポケットからガラスのビー玉を取り出した。
完全な球形の、緑色のビー玉だった。
ビー玉は老若男女問わず楽しめるものだ。昔から遊び道具として使われてきた。
地面に掘った小さな穴に最少の投球数で入れる「穴入れ」や、単純に相手のビー玉を狙って正確に当てる「ねらい打ち」などがあった。
これらは、遊び手の想像力に基づいてできる無数の遊びのうちのほんの一部に過ぎなかった。
もちろん、私もその一人だった。ビー玉で何度も遊び、かなりのキャリアを誇っていた。
彼にビー玉を投げた。彼は右手でキャッチし、それを見て、すぐにポケットに入れた。
彼はその物体に驚いた様子はなかった。とぼけるのはやめたいのか?
<<ポケットに入れたな。その行動を、罪の認めと受け取ってもいいか?>>
<<君を妨害するためにビー玉を投げたのは私じゃないと言ったところで、信じるのか? 君がここにいるということは、もう私を有罪と決めつけているんだろう。>>
<<まあ、もし最初に私を説得できる可能性があったとしても、今やそれも消えたな。私は、ビー玉が走行の妨害になったとは一度も言っていない。>>
私はイトの有罪の根拠を、試験中に彼が私を見ていたことと、その直後にあの物体に足を取られたことに基づいていた。
そう考えると、彼を告発する十分な証拠がないとも言える。
偶然だった可能性もあった。単にポケットから落ちただけかもしれない。
さらに、私はビー玉が試験中のトラブルの原因だとは一度も言っていなかったし、その場にいた誰も気づいていなかった。
彼は無意識のうちに、自分が事の経緯を知っていることを認めてしまった。
彼は舌打ちをした。
自ら墓穴を掘ったのだ。
もちろん、私の推測は視線の交換だけに基づいているわけではなかった。
クラス内には、私に対する無条件の敵意があった…
それを知っていれば、これが比較的近しい人物による計画的な行動であると確信するのは、ほぼ自然なことだった。
<<じゃあ、確認させてくれ。聖軍に入ってからも、私に対してそのような敵対的な態度を取るつもりなのか?>>
試験中、何度もチームワークの重要性が強調されていた。
メンバー間の軋轢は、軍務中に問題を引き起こしかねない。
彼は再び舌打ちをした。それから口を開いた。
<<お前のようなクズが、神の偉大な軍隊の一員になるべきではない。お前は我らが主に仕える資格などない。お前のような人間は、生きていること自体が許されるべきではない…>>
〈ああ、そうだ。これだ。これがいつもの扱いだ。〉
<<…個人的には、お前が同じチームにいると知りながら、悪魔の地への任務には決して行きたくない。確実に死にに行くようなものだ。>>
彼は憤慨して続けた。
<<まあ、もう二人とも入隊した。これはお前が逃れられない現実だ。>>
私の試験を妨害することが、彼が私を聖軍から締め出す唯一の方法だった。
試験は一つではなかった。
彼が邪魔をして、そのうちの一つで私を失敗させればよかったのだ。
結局、彼は最終日に動いた。
もしかすると、他の試験では計画を実行できなかったのかもしれない。直接私を妨害することに確信が持てなかったのかもしれない。あるいは、彼の直接の行動なしに、私が自然にどこかの試験で失敗することを望んでいたのかもしれない。
私が最終試験——志願の最後の障壁——にまで辿り着いたことで、彼は追い詰められたと感じ、介入を決意したのだろう。
<<そうとは限らない。>>
〈脅しているのか?〉
<<まさか、聖軍から追い出されるようなことをしようと示唆しているのか?>>
<<私はただ、聖軍の一員になったとしても、在籍が保証されているわけではないと言ったまでだ。除隊は不正行為によっても引き起こされ得る。>>
模範的な行動を取ることは当然だった。
聖軍は我々の神に直接仕える組織である以上、その評判を汚したり、名を汚すような態度を取ったりすれば大変なことになる。
不服従、暴行、汚職…そのリストは長かった。
<<そんなつもりはないが。まさか、私を何かにはめようとしているのか?>>
<<私が? まさか! ただの確認だ。>>
沈黙が訪れた。
<<他に言うことはあるか? なければ、もう行くぞ。>>
<<ああ、行っていい。これ以上君の時間を奪いたくはない。ただ一つだけ言っておく——私の過去に関する情報は、私の見解では宣戦布告とみなす。>>
ある意味、私は望んでいたものを得た。
聖軍の中で、内部の敵からの攻撃に備えておく必要があるかどうかを知りたかったのだ。
今のところ、私は単に彼の存在と、彼が私を聖軍から追い出したいと考えていることを認識した。
もしイトの存在や彼の行動が手に負えないものになった場合には、対策を講じるつもりだった。
〈重要なのは、彼が私の過去に関する情報を漏らさないことだ。〉
それが境界線だった。
彼は何も言わずに立ち去った。おそらく、それでも認識したのだろう。




