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異世界無双禁止規定(ステージ オブ グラウンド)『緩』  作者: 浅葱
第1章 次元迷子の少年
16/30

第16話 ~帰還への一筋の希望~

半年(コロナの所為で帰国が遅れた)の海外出張を終えて帰って来ました!!


というか完治した大怪我人を海外に送るなよって言いたい・・・


復帰直後なので今回は短めです。

※:海外出張から戻って来てまだ執筆の感覚とスピードが戻ってないので誤字等があるかもしれません。ご注意を。


「ふぅ・・・」

 ウザったい貴族達から逃れる為に見えない位置にある王宮のバルコニーにて1人休憩するドレス姿の麗人。いや言うまでもなく佐夜の事なんだけど。

 ちなみに今現在、何故女装しているのか、一言でいえばアイナ(イングの母親)の所為(詳しくは言えない)でこうなったと言えば納得してもらえるだろうか。


 あのター〇ネーターを撃破した後、どう考えても決勝を再開する空気にはならないのも当然で、そのまま没収試合となった。

 そして怪我人(重症患者はいたが幸い死者はいなかった)の手当てと搬送しながらもお偉いさん方は例のターミ〇ーター(ここでは機械人形オートマタと呼ばれているらしい)について深刻な会議を行っていたらしい。


 で、自爆に突っ込んで巻き込まれた重症のイングも回復魔法にて痛みはしばらく残るが傷は回復したので問題は無く、療養している間お見舞いに来たエミリアと『2人きりで何やら深刻そうな話』をしていたらしいが佐夜には関係ないので割愛。

 その2日後、アルケシス一行と戦いに参加した者達はエミリアパパ主催の立食パーティに呼ばれて王城に出向く事になったのが今回の経緯。


「サヤ、ここにいたのか」

「っ!? な、何だイングか・・・」

 1人黄昏ていると背後から声を掛けられてビクッとなる佐夜だがその人物がイングと知るないなや安堵する。

 派手過ぎず地味過ぎず、佐夜のキャラに(何故か)合わせられていたドレスに加え、ハーフツインの髪型、胸は無い筈なのにドレスに掛けられた魔法でDカップに見える胸元、その他色々の小物アクセサリーを身に纏った佐夜は何処をどう見ても美少女・・・いや姫っぽい。


 するとどうでしょう。

 当然そんな美女を目の前にして佐夜の事を知らないアホな貴族野郎共は目の色を変えて佐夜に声を掛けて来る。それはもう圧死するくらいの大人数で。

 そんなあわあわと焦る佐夜の首根っこ捕まえて救ったのはニケで佐夜を逃がしたまでは良かったのだが、何故かニケは酔っていて「うにゃあああああ!!」って奇声をあげながら佐夜を囲っていた連中に突っ込んで行った。

 そんな騒動の中、どさくさに紛れて佐夜は何とか迷いつつも人気がいないバルコニーへとやって来てその数分後にイングが来たのだ。


 2人はしばらく特に何かを話す事無く夜空を眺める。


「……そういや聞いたか佐夜?」

「っ、な、何を?」

 するとイングが唐突に口を開いたことでちょっとビクッとなる佐夜w。


「俺達を襲ったあのオートマタ(?)なんだが、あの時同時刻に西のセウレン帝都にも謎の兵器やあのオートマタ(?)が現れたらしいぜ」

「………え?」

 と、イングからもたらされる急な新情報に思わず一瞬フリーズする佐夜。


 何故なら佐夜達の元に現れた機械人形オートマタが1体だけなら佐夜みたいに次元転移に巻き込まれた可能性があった(上空から落下してきた為)。


 けど何体もこちらの世界に来ているとなれば話は別。


 偶然ではなく意図的にこちらの世界に来ているのだ。しかもイングの話によると侵略しに来ていたらしい(・・・)

 

 らしい(・・・)というのも、何でもあと一歩で侵略完了されそうな所を別の異世界の者達によって撃退したらしい。そしてその撃退した者達は碌に説明しないまま撤退したらしい。

 侵略してきた者達はともかく撃退しに来た者達が早急に撤退(・・・・・)した(・・)話に佐夜は表情には出さないけど落胆した。


 だって侵略者はともかく撃退しに来た者達は多分、警察とかそういう秩序を守る側の者達だと思ったから。

 なら同じくこの世界の者じゃない佐夜もその者達に合えばワンチャン元の世界に帰れる可能性があった。

 けど撤退したって事はもう既にこの世界にはいない可能性が高い。


 となると元の世界に帰れるチャンスを逃した佐夜は少し憂うが、今あの真っ白な世界に帰っても意味無いからそれならまだこの世界にいた方がマシなので少し気が楽になる。


「あら御二人共ここにいたんですのね」

「っ……え、エミリア…か」

「どうしたんだ?」

 すると今度はエミリア王女がやって来てまたもや佐夜はビックリする。


「どうしたも何も急に御二人がいなくなったので探したんですのよ」

「いや急にってあの惨状を見てなかったんかい!」

「惨状?」

 ……どうやらエミリアは佐夜が貴族野郎共に揉みくちゃにされている場面は見ていない様子。

 2人は溜息を吐いて説明するとエミリアは引き攣った顔で「ご、ご愁傷様」と労った(?)。


「それで俺達を追ってきたのは分かるけど何か用か?」

「ええ、実はセウレン帝都に現れた例の賊らしき者達の潜伏場所が判明したらしいですの」

「マジで!?」

「うおっ!?」

 エミリアの持ってきた新情報に佐夜は思わず飛び付き今度はイングがビックリする。

 だって例の侵略者達がまだこの世界にいるって事はそれを討伐(?)する為にまた撃退する者達が現れる可能性があるって事で、もしその人達にお願いすれば元の世界に帰還できるかもしれない。

 それに今は真っ白になっている世界もその人達の協力があれば元に戻せる可能性もある。故に一筋の希望が見えた佐夜のテンションは爆上がり。


「サヤ、お前……」

 一方、そんなテンション爆上がりの佐夜を見て逆にテンションが下がるイング。まぁ、これは言うまでもない。


「それでなんですが……賊の殲滅作戦は明後日になるそうですの」

「「早っ!?」」

 いくら侵略者がヤバいからって早急過ぎないか?


 けど準備に時間を掛け過ぎるとせっかく減った敵の戦力が増える可能性がある為、戦える人手の確保と物資、潜伏場所へのルートなどを確保するには最低限2日は掛かるそうな。

 まぁ、一理あるかな。


「という訳で私達も参加する事が決まりましてよ」

「いや俺達に決定権は無いのかよ!?」

 溜息交じりに言うエミリアにイングがツッコむ。まぁ、何の相談も無しに決められたら誰だってツッコむわな。


「………」

 イングがエミリアにツッコんでる中、佐夜は元の世界に帰れるかもしれない嬉しさとイング達との別れの悲しさで複雑な心境に悩んでいた。


 出発は2日後、場所は最近発見された地下遺跡。


 果たして佐夜は無事元の世界に帰れるのだろうか? 


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「ゴルド中将! レックスの転移が規定数に達しました!」

「ご苦労、では準備が出来次第東のセルニア王国に侵攻する!」

 その頃例の地下ダンジョン最深部ではゼリア軍達がセウレン帝都を侵略しようとしていた時より多めの兵器と生物をゲートを用いて自世界から連れて来ていた。

 ちなみにどうでもいいがセウレン帝都を担当していたのは同じ中将の同期らしい。


「ゴルド中将、出発は何時にしますか?」

「うむ、先手必勝。出発は────『明日』だ!」

 中将と呼ばれた男は部下にそう命じ、


「儂は奴の二の舞にはならぬ───ゴホッゴホッ」

 と、慣れない煙草を吸っては盛大に咽た。



書いては消して書いては消してを繰り返している。

矛盾解消の為、早く内容を思い出さないとね。


ではまた

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