314・のようなもの。
アップルパイの生地は発酵させていない。
クロワッサンとかは発酵させたパン生地だけどね。
パン生地にバターを練り込むのも料理長に教えたよ。
でも暫く封印だね。
メイド長に睨まれちゃったから。
ココのパンはバターロール似な代物が何個かずつ食卓に上っていた。
だからアレだけかと思ってたんだ。
ところがそうじゃあなかったんだ。
「アレはほとんど貴族様専用ですね。
初代の国王様が好まれたそうでそういう伝統になってるんです。
他のパンを食べても誰も文句なんて言いませんけどね」
そう言って自分達は大体こういうのを食べているのだと見せてくれたのは丸い
大きなクッションにもみえるパンだった。
何日かおきにまとめて焼いて置いて食べる時に少し焙っているそうだ。
トースト方式……かな?
色が黒っぽいのは全粒粉を使っているかららしい。
黒パンと言えばライ麦パンだけどココのパンは他の穀物を使ってないみたいだね。
ライ麦は小麦より寒い所でも育つからヨーロッパの北の方のパンはライ麦入りのが
結構あるんだよ。
ドイツ辺りだとライ麦がどれくらいの割合で入っているかで呼び方が違うんだ。
それだけ身近な食品だってことだね。
小麦のパンに慣れてるとライ麦パンは独特な印象を受けると思う。
でも東京ドームシティにあるムー〇ンカフェにも有ったからムーミ〇も食べてた
ってことだよね。
ライ麦パンをかじって〇ーミンな気分……はぁ……ココじゃあ無理だなぁ。
パンが全粒粉なのはともかく食パンもフランスパンも無いのはやっぱり悲しい!
バターロールも嫌いじゃあないけどそろそろ飽きてきた。
なのでお願いしま~す! 料理長!
まあ、食パンは型から作らないとアカンけどね。
う~ん、便利だなぁ……錬金術!
なにやら苦笑いをしながら料理長は頑張ってくれた。
微妙に違う感じがするのは否めなかったけどね。
ちゃんとフランスパン……いや……フランスパンのような物と
食パンのような物ができたよ。
違う感じはしてもコレは料理長の力作と言って良い。
なにしろ見たことも無い物を造らせたんだしね。
警護兵たちにはフランスパンが気に入って貰えた。
食パンはメイドさんたちに気に入って貰えたよ。
食パンといえばトースト! サンドイッチ! ジャムを塗って、
バターを塗ってフレンチトーストもイイな!
そうしてお決まりのようにメイド長に叱られたのでした。
試食も程々(ほどほど)にしとかないとねぇ。
おデブに一直線かもしれないよぉ~~(笑)。




