308・乗馬体験。
王太后様はコーチ付きで乗馬を楽しまれている。
コーチが誰かと言えばプロテア様だ。
意外と仲良くやってるなぁ……と思ったらお互い煽り合っていた。
指導する方もされる方も初心者ってことかな。
プロテア様って誰かに乗馬を教えたことって無いみたいだし。
「あれでいいのよ。昔からあんな感じだったから。
まあ、あれでお互い分かってるからね。
アナタが気にすること無いわ」
なるほど……まあ乗馬がお気に召したなら暫くはコッチに大波は来ないかもね。
おばあさまは乗馬をしてみようとは思われないんですか?
「う~ん……楽しそうだとは思うけど……
ダンスでさえ神官様に来ていただくことになったしねぇ。
あの頃よりは館にこもってないから体力的にはマシだと思うんだけど」
お一人で乗らなくても従者に馬を引いて貰うなんてどうですか?
騎士の気分を味わってみるのも楽しいかも知れませんよ。
ということでおばあさまも乗馬体験をされた。
馬に乗ると視点が高くなる。
いつもとは違う視点・気分はおばあさまには新鮮だったらしい。
嬉しそうにされていたのでまた乗られるかも知れないね。
ミーアはポニーとうさぎ馬の両方に乗ってみてうさぎ馬の方が気に入ったようだ。
館の庭をトコトコと歩き廻らせて大満足と言ったところだね。
なんでうさぎ馬の方が気に入っちゃったんだろう。
耳……なのかなぁ……やっぱり……
お子さまモニターズもポニーたちを気に入ってくれた。
もちろん危ないので大人の監視付きだけど順番に乗って楽しんでいる。
女の子達は乗りたがらないけど小馬は気に入ったようで撫でたり一緒に散歩を
したりしてたよ。
なんだかんだ言っても旧都も都会だってことだね。
使役以外に動物を飼うなんてことはやっぱり贅沢だってことだ。
モニターズはみんな商人の子弟だけどペットを飼ってる子はやっぱり少ないんだ。
動物園なんてものはココには無いんだよ。
アーリウムの侯爵様のような方はそうそう居ないからね。
王都のアイリス様のところに伺った時に王妃様にアーリウム訪問の報告をした。
ガイドに侍女さんを付けて下さったしね。
一番受けたというか喜ばれたのは王家の女性達との話とスケッチだった。
「よく描けてるわねぇ。
そのものというよりは特徴をとらえてディフォルメしてる感じよね。
コレって本人達には見せたの?」
あー……見せてません。
だって俺の感じたイメージで描いちゃってるからね。
見せたらきっと怒っちゃうかも……
だって皆様全員美人だったのにマンガチックに描いちゃったんだよ。
内緒にしといてくださ~い。
王妃様は何年かごとにアーリウムに行かれているそうだ。
転移陣なので移動は簡単だけど王妃様の出国となるとそれなりに面倒な事が
あるらしい。
実家に帰るだけで一苦労か……
やっぱり王族って大変だよね。
王妃様がご所望になられたのでスケッチは献上することにした。
アイリス様は公爵の飼っている珍奇な動物が気に入られたらしい。
でも飼うのは無理だよねぇ。
なので幾つかヌイグルミにして差し上げたよ。
どうやら前世のワオキツネザルに似た猿がお気に召したようだ。
シッポの縞々が良かったみたいだね。
侯爵様のように「動物園」を造ってみようか。
テイムが上手く行けば危険も無いだろうし……
……「魔物園」は無理だろうけどね。




