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300・素直。

 侯爵様にこの世界の馬についての蘊蓄をご教授いただいた。

歩く動物大百科なんじゃあないかと思うほどの知識に圧倒されちゃったよ。

老人クラブ(笑)会長のスタークさんのご主人もこんな感じの方だったのかも。


なので侯爵様に動物大百科を造ってみませんか? と勧めてみた。

代替わりされたら今よりずっと時間ができるだろうしこれほどの知識の山を

著作にしないなんてもったいない気がしたんだよ。


オレが欲しいと思ったポニーはココではどうやら馬の原種らしい。

一番大きな馬は重装備の騎士のためのモノ・サラブレッド程度の大きさのモノは

軍馬として軽装の騎士や兵士用・アラブ馬くらいのモノは馬車や農耕用だそうだ。

もっともサラブレッドなんかに比べるとみんな足が丈夫というか太い。

スピード重視で改良されたサラブレッドとは違う代物だと思う。


前世の世界にはそういう品種の馬が居て競争させていたと話したら驚かれた。

旧都でその競走用にアリーナを造ったといったらあきれられた。

でも、国としては馬が足りなくなってるんです。

戦争で犠牲になった馬は多いみたいで……


競馬場で走ってる馬は軍と近衛の馬だもんね。

レースの出場料を利益から出してるから彼らの収入になっている。

今のところ何処からも不満の声は聞こえてきてないんだ。


「賭け事はあまり褒められたことではないが馬の育成の役に立ってるなら

まあ、仕方ないところもあるな。

戦争が終わっても心が落ち着かない下々の者のストレス解消にもなるだろう。


しかし馬が足りないと言われてもそう簡単に譲れるほどこの国に馬が多いって

訳でもない。

軍用の馬はともかく君が一番手当したいのは民用の馬なのかね?」


商業ギルドのギルマスは王宮からの依頼でよその国からも馬を集めていた。

でも本音は軍や貴族の馬よりも商人・職人の使う馬を集めたかっただろう。

でも軍用や貴族用が優先されるから……


原種のポニーとかロバで代用ってできないものでしょうか? 


「ふむ。原種の馬は少ないな。

この国どころかこの大陸中のものを集めても大した数にはならんだろう。


ロバ・うさぎ馬か……それなら野生のものがこの国にもかなり居るな。

テイムしてもなかなか頑固な性格なのでわざわざ使役用にしようとはしない。

そう強い訳でもないから魔物や魔獣にやられてもいるだろうに減ったとか

居なくなったという話は聞いていない。

捕まえるとなると案外手ごわいのかもしれんな」


原種の馬もうさぎ馬もお持ちだったので騎乗してみたよ。

きちんとテイムされてたのでどちらも素直に乗せてくれた。

ミーアも乗せてもらって上機嫌だった。

ちゃんと大人がついて引いてくれたんだけどね。


頑固なハズのうさぎ馬も素直な気がしたよ。

侯爵様の所の扱いが良かったからかな。

となると丁寧な扱いができれば素直な使役獣にできるかもしれない。


試しにこの国の野生のうさぎ馬を捕獲してテイムしてみてもらうことにした。

この国にも冒険者ギルドは有るのでそちらに依頼を出すことに。

侯爵様も協力してくださるそうだ。

うさぎ馬の扱いに慣れているのは侯爵様のところで動物の世話をしている人たちだ。

こちらの国から研修生を派遣してもいいかもしれない。


侯爵様はミニチュアホースとポニーとうさぎ馬を譲って下さった。

勿論ミーアは大喜びだったよ。

それだけでこの国に来たかいがあったと思ってしまった。

ミーア……ちゃんと一人で乗れるようになるといいね。



 帰国しようとしたら王宮から呼び出しがかかってしまった。

王妃様が贈られた品々について王族の方々からご下問があるのだという。

アレラは王妃様からのモノでオレが贈ったんじゃあないんだけどねぇ。

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