表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
302/770

299・ミニチュアホース。

 ミーアはポニーを気に入ったらしい。

でもいかにも小さすぎるよなぁ……

中型犬程度しかないから乗るなんて無理だよね。

こんな小さな子に乗るなんて可哀そうすぎる。

確かに前世にもこんな風に小さいのもいてミニチュアホースって言われてたよ。

乗馬用というよりはやっぱり犬と同じように一緒に散歩するペットだったと思う。


こらこら! ダメだよミーア! その子には乗っちゃダメだってば! 

仕方ないのでミーア似のゴーレムを造った。

サイドサドルも木魔法で。

そうして侯爵に許可してもらってミーアゴーレムに乗馬をさせてみた。

うん! 気に入ってくれたみたいだね。


馬が言うことを聞いたかって? 

レベルは低いけどテイムのスキルを持ってるんだよ。

オーちゃんと従魔契約した時に本職のテイマーさんから見取ったんだ。

もっともほとんど使う機会は無かったんだけどね。


「なかなか器用だな。

私の獣舎に務める者たちはテイムのスキルを持っているがゴーレムを造れる者は

流石に居らんよ。


いや、なかなか楽しいものだな。

コイツラは病気で家から出られなかった子供のために親が造ったのだが子供が

死んでしまってな……

見ると辛いと言うので引き取ったんだが馬なのにこの大きさだから誰も乗れない。

使役にも使えない……結局ココで面倒を見てるんだ。

そうか……芸でもさせれば楽しいと思う子供も居るかもしれんな」


子供のために……ですか。

親の気持ちは子供の幸せですからね。

コレを造った方もやりすぎだったかもしれませんがなんだか少しお気持ちが

分かる気がします。


「ふむ、確かに役に立つ方向じゃあないね。

だが、子供の心を慰めたのは確かだよ。

亡くなったあの子は小さなこの馬たちが好きだった。

馬の話をしていた時は病気がすこし軽くなってるように思えたからね」


ココにはアニマルセラピーなんて言葉は無い。

なのでそういう話を侯爵様としたんだ。

オレが前世の記憶を持っていることは王妃様から聞いていると言われたしね。


人はなぜか動物と触れ合うことで情緒が安定するんだよ。

それは若くても老人でも健常者でも障害者でも同じなんだ。

病院や介護施設にセラピードッグが居る所も増えてるらしい。


馬もセラピーに使われている。

乗馬体験はかなりの効果があるそうで馬が身近なモンゴル辺りでは盛んだそうだ。


「なるほど……馬などは役に立つから家畜として飼っている訳だが役に立たない

ように見えるこんな馬でもちゃんと心には効いてるってことだな。

大人の役には立たなくても子供の心にはちゃんと役立っていた……

あの子の心を支えてくれていた……

ありがとう。

少し心が軽くなった気がするよ」


亡くなった子供は一族のお一人で親しくされていたんだそうだ。

小さな馬たちはその子の形見なのかもしれない。

ミーアゴーレムを乗せて軽快に走って行く小さな馬はなんだか楽しそうだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ