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第三話「恐怖!林の向こうのニドキング」

◯タカシの家・リビング



テレビ「ファイアロー7号機で発見された鉱石は、未知の元素で構成されており、研究チームはこれをポケシウムと名付けました。昨日の会見では、ポケシウムにはポケモンを凶暴化させる作用があると発表され、先日のサイドン事件との関係も現在調査が進んでいます。もし怪しい石を見つけた場合は、近づかず、ジュンサーまで………」


   

   タツベイはガツガツとご飯を食べている。

   ロトムスマホは充電中。



   タカシは無気力な顔をしている。

   食事に手を付けていない。



◯回想



キャプテン「君はタツベイの能力を当てにしすぎている。戦いはもっと有効に行うべきだな」


キャプテン「あまり調子に乗るものでは無いぞ。君の力で勝ったのではない。タツベイのおかげで勝てたということを忘れるのではないぞ」


キャプテン「元気なのは良いことだが、あまり大人を侮るものではないぞ」



◯回想終わり



   母の声が聞こえてくる。



母「ロトちゃん!今日の天気は?」


ロトム「今日の天気は降水確率0%!快晴ロト!」


母「ありがとー…てタカシ!」


タカシ「っ!?」


母「まだ食べてたの!?早く食べて歯みがきしなさい!」


タカシ「もぉ〜分かってるって!(朝ごはんを掻き込む)」



☓ ☓ OP ☓ ☓



◯通学路



   タカシが顔をうつむいてトボトボと歩いている。

   

   タツベイとロトムがじゃれ合ってる。



タツベイ「ターツター♪」


ロトム「やめるロト!!僕はポケモンじゃらしじゃないロト!!(逃げる)」


タカシ「ん?(気がつく)ちょっとタツベイ!ロトム困ってるじゃないか!」


タツベイ「ターツター♪!!」


タカシ「ちょっとタツベイ!!もぉ…」



   そこに、コウスケがやってくる。



コウスケ「おはようみんなーー」


タカシ「あっコウスケ、おはよう」


コウスケ「あれ?どうしたのタカシくん、珍しく元気ないじゃん」


タカシ「えっ?そうか?」


コウスケ「そうだよ、明日から夏休みだっていうのに………もしかして、この前のポケモンバトルのこと、まだ引きずってるの?」


タカシ「べっ、別にそんなんじゃねぇよ…」


コウスケ「ホントかなぁ〜〜?」



   二人が会話しているところにロトムが突っ込んでくる。



ロトム「コウスケーーー!!(コウスケに近づいていく)」


タツベイ「ターツター!!!(ロトムを追いかける)」


コウスケ「ちょっ、ちょっと!こっち来ないでよーーーー!!!(逃げる)」


タカシ「おいタツベイ!やめろ!!(追いかける)」



コウスケ「どうしてこっちに来るんだよーーー!(逃げる)」


ロトム「どうして逃げるロトーーーー!!(逃げる)」


タツベイ「ターツター♪(追いかける)」


タカシ「おい待てタツベイ!!(追いかける)ってうおっ!?(つまづく)ドカーン!」



   タカシがコケてみんなを巻き込む。

   みんなが団子状態。



コウスケ「もぉぉ、なんでこうなるんだよ〜〜〜!!」



◯学校・教室



   タカシとコウスケが教室に入ってくる。

   女子の声が聞こえてくる。



ミズナ「だから〜、本当に見たんだってば〜」



タカシ「ん?なんだ?」



女子➀「別のポケモンと見間違えたんじゃないの?」


女子②」「そうだよ。私見たことないもん」


ミズナ「もーー!どうしてみんな信じてくれないの!」



   タカシとコウスケが女子に近づいていく。



タカシ「なにかあったの?」


女子②「あぁ、タカシくん。実はミズナちゃんが野生のニドキングを見たって言っててさ」


タカシ「ニドキング?ニドキングってこの変にいたっけ?」


コウスケ「なにかと見間違えたんじゃないんですか?」


ミズナ「ほんとに見たんだもん!(図鑑でニドキングのページを見せる)林んとこにこのポケモンがいたんだから!なんでみんな私の言うこと信じてくれないの?」


女子③「だって、ミズナちゃんこの前は伝説のポケモン見たって言って、結局それラプラスだったじゃん」


ミズナ「えっ…それはそれ!これはこれでしょ!」


女子①「今回もきっとミズナちゃんの勘違いだってば」


ミズナ「もー。そうだ!そこまで言うなら!明日みんなでニドキング探しに行こうよ!」


女子①②③ コウスケ「「「ゲッ…」」」


タカシ「へぇー、面白そうだな!いいぜ!その話乗った!」


ミズナ「さっすがタカちゃん!ほらほらみんなも行くでしょ?」



女子➀「あ~(目を泳がす)、私明日はお母さんから頼まれ事があるんだよね~…」


女子②「あっ!私も明日は習い事があって…」


女子③「私もパスかな…」



ミズナ「もーーー!どうせみんな予定ないんでしょ!?ねー行こうよ!絶対楽しいって!!」



女子①「えぇ〜〜、あっもうこんな時間だ!早く席につかないと!(汗)」


女子②「ほんとだ!朝礼始まっちゃう!」



   女子①②③がそそくさと自分の席に戻っていく。



ミズナ「もぉー!逃げるなー!」


コウスケ「………それじゃあ、僕も…(恐る恐る)」


   

   ミズナがコウスケの肩に手を置く。



ミズナ「コウスケくんは来てくれるよね!!(圧)」


コウスケ「あはは…え〜と…僕は…(汗)(タカシの方を見る)」


タカシ「これは大冒険の予感がするぜ!ワクワクしてくるな!なっコウスケ!」


コウスケ「あっ………うん(諦め)」


ミズナ「それじゃあ明日の9時、ポケモンセンターに待ち合わせでいい?」


タカシ「ああ!よぉし!絶対にニドキング見つけてやるぞーーー!!(腕を突き上げる)」


ミズナ「おーーー!!!(腕を突き上げる)」


コウスケ「おっ、おーーー…」



   そこに突然、先生の声が聞こえてくる。



先生「こらそこっ!早く席に付きなさい!!(怒)」


タカシ ミズナ コウスケ「「「すっ、すみません………」」」



☓ ☓ ☓ ☓



   先生が教卓で授業をしている。

   タカシはうつむいて考え込んでいる。



◯回想



キャプテン「波状攻撃、開始!」


カメックス「カ”メカ”メカ”メカ”メッ!!!」



   次々と水の弾丸がタツベイを襲う!



タツベイ「タツタツタツタツタツタツッ…タッ!(汗)」



   水の波動がタツベイに直撃。



タカシ「タツベイ!!(悲鳴)」



◯回想終わり



タカシ「どうすりゃ良かったんだよ…」



◯次の日・ポケモンセンター・外



   コウスケとミズナがポケモンセンター前にいる。

   そこにタカシとロトム、タツベイがやってくる。



ロトム「お待たせロトー!」


タカシ「はぁ…はぁ…ごめん、待った?」


コウスケ「ううん、僕たちも今来たところだよ」


ミズナ「あっ!その子が噂のスマホロトムだね」


タカシ「ああ、そうだよ」


ロトム「はじめまして!僕はスマホロトム!よろしくロト!」


ミズナ「私はミズナ!よろしくねロトム!すごいなぁ本当にポケモンが喋ってるよ!」


ロトム「僕はパイナップル社が開発した最新鋭のスマホロト!こんなの朝飯前ロト!」


ミズナ「へぇぇ!科学の力ってすごい!」


タカシ「そしてこっちにいるのが、俺の最初のポケモンのタツベイさ!」


ミズナ「へぇー!ちっさくてかわいー!!よろしくねタツベイ!!(座ってタツベイと目線を合わせる)」


タカシ「あっダn…」


タツベイ「ん?タツターー!!(頭突き)」



   タツベイの頭突きがお腹にヒット。



ミズナ「う”っ!!!(バタン)」


コウスケ「ミズナちゃん!?」


タカシ「大丈夫か!?」


ミズナ「(顔だけ上げて)こ…こんなの…へっちゃ…ら…(バタン)」


タカシ コウスケ「「ミズナ(ちゃん)!!」」



   騒ぎを聞きつけてジョーイのスモモがポケモンセンターから出てくる。



ジョーイ「なにかありましたか!ってミズナちゃん!!(駆けつける)大丈夫?」


ミズナ「スモモさん。も、問題、ありま、せん…」


ジョーイ「そんなこと言ったって…一体なにがあったの?」


タカシ「すみません。じ、実は、俺のタツベイが頭突きしちゃって…」


タツベイ「タツッ!(そっぽを向く)」


ジョーイ「あら、このタツベイ!」


タカシ「えっジョーイさん、タツベイのこと知ってるの?」


ジョーイ「ええ、でも今はミズナちゃんの手当をしないと。二人とも、手を貸してもらえる?」


タカシ コウスケ「はい!」



◯同・エントランス



   ミズナが椅子に横になっている。



ジョーイ「お腹の調子は大丈夫?」


ミズナ「はい!もうこの通り!元気満タンです!」


コウスケ「ほっ、よかったー」


タカシ「ごめんよミズナ。俺のタツベイが…」


ミズナ「ううん、タカちゃんが謝ることないよ!それに、こんなことでへこたれてちゃ!ポケモントレーナーじゃないもんね!」


ジョーイ「流石ミズナちゃんね。この調子なら大丈夫そうかな」


タカシ「スモモさん。それで…タツベイのことなんですけど…」


ジョーイ「あぁそうだったわね…実は、タツベイは一度うちに来ていたことがあったの」


タカシ「えっ、タツベイがっ?」


ジョーイ「えぇぇ、その時はすごく弱った状態で発見されて、しばらく治療したらすぐに元気になったんだけど。でも、なかなか人に懐かなくって…」


コウスケ「それでタツベイはマツバ博士の研究所に?」


ジョーイ「えぇ………でもまさか、タカシくんがタツベイを最初のポケモンに選ぶなんてね(にっこり)」


ロトム「そんなことがあったロトね…」


タカシ「ふ〜ん…(タツベイを見ながら)なぁタツベイ、もうちょっと俺達と仲良しようよ?なっ?」


タツベイ「(タカシの顔をチラッと見て)ふんっ(そっぽを向く)」


タカシ「なぁ〜タツベイ〜〜………」


ジョーイ「ふふふっ、タツベイは相変わらずね」



   ミズナが足を大きく振って立ち上がる



ミズナ「よ〜〜し!体力万端!!みんな!冒険の準備はいい?」


タカシ「あぁ、バッチリだぜ!」


ジョーイ「みんな今日はなにをして遊ぶの?」


タカシ「ニドキングを探しに行くんです!」


ジョーイ「ニドキング!?」


ミズナ「スモモさん見たことないですか?(変顔)こーんな怖い顔のポケモンなんですけど」


ジョーイ「んー、ごめんなさい。私もこの街で見たことはないわ」


ミズナ「そう…ですか…(うつむいて)。ジョーイのスモモさんも知らないってことは!新種のポケモンかもしれないわ!」


コウスケ「新種のポケモンですか?」


ミズナ「えぇ!誰も見つけたことのない珍しいポケモン!きっとそうよ!がぜん盛り上がってくるわね!」


タカシ「おお!新種のポケモン!それなら絶対に見つけないとだな!」


ミズナ「よぉぉし!絶対新種のポケモンを、絶対に見つけるわよ!(腕を突き上げる)」


タカシ「おーーー!(腕を突き上げる)」


コウスケ「おっ、おー…(腕を上げる)」



◯林・入口



   薄暗い獣道が続いている。



ロトム「この先でそのニドキングを見たロト?」


ミズナ「えぇそうよ!」


コウスケ「二人とも、本当に行くつもりなの?」


タカシ「何いってんだよコウスケ。当たり前だろ!」


ミズナ「そうよ!ここまで来たんだから行かないわけにわいかないわ!」


コウスケ「えぇぇ、でも野生のポケモンが襲ってきたらどうするの?」


ミズナ「もーー!こんなところで尻込みしてちゃ立派なポケモントレーナーにはなれないわよ!ほらほら(コウスケの腕を掴んで引っ張る)」


コウスケ「いや僕まだポケモンゲットしてないし!」


タカシ「(コウスケの背中を押しながら)いいからいいから!タツベイも行くぞ!」


コウスケ「ちょちょっと待ってよ!」



◯同・獣道



   薄暗い細道を一同が歩いていく。

   野生のポケモン達がその様子を伺っている。



ミズナ「さぁ、どこなの。新種のポケモン」



   前の草むらがガサガサと動き出す。



タカシ「なっなんだ?」



   コラッタが飛び出してくる。



コラッタ「コラッタッ」



コウスケ「はぁ…なんだコラッタか…」


ロトム「コウスケ、大丈夫ロト?」


コウスケ「うん…今のところはなんとか…」



   その時、森の奥から男の悲鳴が聞こえてくる。



男「うわぁーーーー!!」



コウスケ「うわっ!?」


タカシ「悲鳴!?」


ロトム「あっちから聞こえてきたロト!」



   ミズナが走り出す。



タカシ「ミズナッ!!(追いかける)」


コウスケ「ちょっと置いてかないでよ!!」



   男性がズバットの群れに襲われている。



ミズナ「あれはズバット!」


タカシ「すごい数だ!ロトム!」


ロトム「了解ロト!ズバット。こうもりポケモン。どく、ひこうタイプ。両方の目が存在しない。昼間は洞窟の天井にぶら下がり、暗くなると口から超音波を出して暗闇を飛び回る」


タカシ「なんで昼間にズバットが?」


ミズナ「早くあの人を助けないと!」


タカシ「ああ!タツベイ頼む!」


タツベイ「…(ちょっとミズナの方を見て)ターツタ!(ひのこ)」



   男性がその様子をチラリと見る。


   ズバットが逃げていく。


   タカシとタツベイが男性に近づく。



タカシ「大丈夫ですか?」


男性「うおーー!!(タカシとタツベイを抱きしめる)君たちは素晴らしい!!」


タカシ「なっなんだ!?」



   男性がタカシとタツベイを離す。



男性「人間とポケモンの熱き絆。この目でしかと見届けたよ!モンスターボールなんて無くったって、人間とポケモンは分かり合える!あぁ、君たちにあえて僕は感動と興奮でドキドキ、ワクワクしているよ!」


タカシ「はっ、はぁ…」


ロトム「あれっ!もしかして、”ヒノキ”ロト?」


ヒノキ「もしかして、ロトムかい!?」


コウスケ「なにロトムこの人のこと知ってるの?」


ヒノキ「すまない。自己紹介がまだだったね!僕の名前はヒノキ。マツバ博士のところで助手をしているんだ!」


ミズナ「へぇ〜、マツバ博士に助手がいるなんて知らなかった」


ロトム「ヒノキは数年前からシンオウ地方の博士のところにお手伝いに行ってたんだロト」


ヒノキ「ついさっきこの町に戻ってね。でもまさかロトムとこうやって話せる日が来るなんてね」


タカシ「それで、ヒノキさんはこの森でなにをしてたの?」


ヒノキ「実は博士から頼まれ事があってね。ほらっ(手元の機械を見せる)」


コウスケ「なんですかコレ?」


ヒノキ「これはポケシウム探知機!博士が開発したものだよ。これを使えば近くにあるポケシウムを探し当てることが出来るんだ!」


ミズナ「へぇーすごい!ヒノキさん!私たちもついていっていいですか?」


ヒノキ「あぁ、もちろんだよ!」



☓ ☓ ☓ ☓



   一行が歩きながら話している。



コウスケ「でもどうして、ズバットはヒノキさんを襲っていたんですか?」


ヒノキ「それが僕にも原因が分からないんだ」


ロトム「すると、ズバット達はなにもしていないヒノキを襲い始めたってことロト?」


ヒノキ「あぁ、確かこの先にズバットの住んでいる洞窟があるはずだから、そこでなにか問題があったのかもしれないね」


ミズナ「ズバットの住んでる洞窟!?私見てみたい!」


ヒノキ「あと少しで見えてくるはずだよ。それにしても君たちもニドキングを探しているなんて、面白いことをしているね」


ミズナ「ヒノキさんも野生のニドキング、見たこと無いですか?」


ヒノキ「ん〜そうだね、この辺りでは見かけないなぁ」


タカシ「それじゃあホントのホントに新種のポケモンかもしれないな!」


ミズナ「だねっ!早く見つけて学校のみんなに言わないと!」


ヒノキ「みんな!張り切るのはいいけど危ない真似だけはしないでね!」


タカシ「大丈夫ですよ!俺達もう10才のポケモントレーナーですよ!」


ミズナ「そうですよ!いざって時は自分たちでなんとかしますから!」


コウスケ「本当に大丈夫かな…ん?あれは…」



   コウスケが謎の石が地面に落ちているのを見つける。



コウスケ「みんな見て下さい!」


タカシ「どうしたんだコウスケ?」


コウスケ「この石、普通の石と違いませんか?」


ミズナ「ほんとだ。なんかオーラが違うね」


ヒノキ「どれどれ?おっ!これはっ!!(石を拾う)これは月の石!」


一同「「月の石?」」


ヒノキ「あぁ、月の石は特定のポケモンを進化させる力を持っていてね。ニドキングも進化前であるニドリーナに月の石を使うことによって進化するんだ」


ミズナ「それってもしかして!」


ヒノキ「あぁ、もしかしたら本当にニドキングがいるかも知れないよ!」


ミズナ「ホントですか!?よぉし、これでみんなに目にものを見せてやれるわ!」


タカシ「でもなんか不思議だよな。ニドキングって月のイメージ無いのにどうして月の石で進化するんだろう」


ヒノキ「ん〜そうだね。実は僕はね。小さい時からポケモンは宇宙から来たと思ってるんだ!」


一同「宇宙!?」


ヒノキ「あぁぁ、きっと月の石は宇宙船でポケモンたちはそれに乗って来たに違いない!こう考えれば、ニドキングが月の石で進化するっていうのもあながち間違ってないだろ?」


タカシ「そうか?(小声)」


コウスケ「さぁ?(小声)」



   そのとき、ポケシウム探知機から音がし始める。



ミズナ「この音は?」


ヒノキ「これはポケシウム探知機がポケシウムに反応しているんだ」


コウスケ「………ということは…」


ヒノキ「あぁ…近くにポケシウムがあるね…でもこの方角だと、この先は…」



   ヒノキが草むらを掻き分けると大きな洞窟が見える。



ミズナ「これがズバットたちの住んでる洞窟ですか!?」


ヒノキ「あぁ、そうだよ………どうやらポケシウム探査機は洞窟の中に反応しているようだね」



   そのとき、洞窟の中からドスンドスンという大きな足音が聞こえてくる。



タカシ「これって…」


ミズナ「もしかして…(汗)」



   ニドキングが姿を表す。



ニドキング「ニドーーー!!!」


ミズナ「うわぁー!ニドキング!本当にいっ…(口を塞がれる)」


タカシ「しっ静かに」


コウスケ「あまり大声を出すとニドキングが興奮しちゃいます!」



ニドキング「ニドーー!(大木にパンチを繰り出す)」



   木がメキメキと倒れる。



ロトム「なんてパワーロト…」


ヒノキ「そうか!ズバット達はニドキングに住処を奪われて気が立っていたんだ!」


コウスケ「みんなあれを見て!(ニドキングを指さす)」



   ニドキングの身体にポケシウムが付着している。



タカシ「あれは、ポケシウム!そうか、ニドキングはポケシウムのせいで…」



ニドキング「二ドーー!(暴れる)」



タカシ「よぉし!タツベイ!俺達であいつをやっつけようぜ!」


コウスケ「タカシくん!止めておいたほうがいいよ!」


タカシ「大丈夫だって!コウスケも前にタツベイがサイドンを倒したところ見ただろ?」


ヒノキ「コウスケくんの言う通りだ。ニドキングのパワーは凄まじい、それに額のツノには毒もある。それがタツベイに当たれば一大事だ」


タカシ「………分かりました。タツベイって!(タツベイがいない)タツベイ!?」



タツベイ「タツタツタツタッ!!(頭突き攻撃)」


タカシ「タツベイ戻れ!」


タツベイ「タツッ?」



   ニドキングがタツベイに対して、ツノで攻撃!



ニドキング「二ドキーング!!」


タツベイ「タツッ!(悲鳴)」



   タツベイが吹き飛ばされる。



タカシ「タツベイ!しっかりしろタツベイ!」



   タツベイは猛毒状態になる。



ヒノキ「これは猛毒状態だね。早くジョーイさんに見て貰わないと!」


タカシ「タツベイ戻れ!(モンスターボールの中にタツベイが入る)」



ニドキング「ニドーー!!」


コウスケ「どうにかして逃げないと…」


ミズナ「それなら私たちに任せて!行けっ!イーブイ!」


   

   モンスターボールからイーブイが出てくる。



イーブイ「イブブイ!」


ミズナ「イーブイ!すなかけ!」


イーブイ「イブイブッ!(砂をニドキングの顔にかける)」


ニドキング「ニドッ!(悲鳴)」


ミズナ「今よ!」



   一同が逃げ惑う。



ヒノキ「ロトム!ポケモンレンジャーに連絡を!」


ロトム「了解ロト!ピポパポピ…プルプルプル、プルプルプル、プルプルプル、ガチャ(ポケモンレンジャーに電話が繋がる)」


ポケモンレンジャー「はい、こちらポケモンレンジャー」


ヒノキ「ポケシウムの影響で凶暴化したニドキングを見つけました!」


ポケモンレンジャー「ニドキング?場所はどちらですか?」


ヒノキ「ポケモンセンター付近の林の中です!」


ポケモンレンジャー「ポケモンセンター付近の林ですね。負傷者はいますか?」


ヒノキ「えっと、ポケモンが一匹毒状態になっているので現在ポケモンセンターに向かっています!」


ポケモンレンジャー「了解しました。直ちに急行します!」


ヒノキ「よろしくお願いします!」


タカシ「タツベイ…しっかりしろ。もう少しでポケモンセンターだからな」



○ポケモンセンター·エントランス



   主人公たちがポケモンセンターに入ってくる。



ジョーイ「あらタカシくん」


タカシ「スモモさん、俺のタツベイが毒状態になってしまって!」


ジョーイ「タツベイが!?分かりました。モンスターボールの方、預からせていただきます!(マイクに話しかける)こちらジョーイ。タツベイが猛毒の状態異常で搬送されました。直ちに治療を行います!」



   ジョーイが奥の部屋に入っていく。



タカシ「タツベイ…」


ヒノキ「スモモさんに任せておけばもう安心だ」


タカシ「はい…」


ヒノキ「それにしても、イーブイには大いに助けられたよ。ありがとう!イーブイ!」


イーブイ「イブブイ!」


ミズナ「ほんと!さすが私のイーブイだね!」



   タカシがその様子を見つめる。


   窓の外にポケモンレンジャーの車が見える。

   


ロトム「あれはポケモンレンジャーの車ロト!」


ヒノキ「さっそく来てくれたみたいだね!」



◯ポケモンセンター・外



   ポケモンレンジャーの元に主人公たちが駆け寄る。



タカシ「シダさん!」


シダ「あれ?タカシくん、それにコウスケくんもいるじゃないか!?凄いなぁ、ポケシウムあるところに君たちありって感じだね!」



   車の影からキャプテンが姿を表す。



キャプテン「シダ隊員、軽口を叩いている場合ではないぞ」


タカシ「あっ、あなたは…」


キャプテン「また君たちか、あまり危険なことに首を突っ込むものではないぞ」


タカシ「………」


ミズナ「へぇ〜二人ともポケモンレンジャーの人たちと知り合いだったんだ」


コウスケ「はい!サイドン事件のときに知り合ったんです」


キャプテン「それでニドキングは?」


ヒノキ「あの林の中です」



   その時、木々が投げ倒される音が聞こえてくる。



タカシ「この音は…」



   ニドキングが姿を表す。



タカシ「ニドキング!」



ニドキング「二ドキーーーング!!」



ヒノキ「野生のニドキングがこんな町中に姿を表すなんて!」


ロトム「このままじゃ大きな被害が出てしまうロト!」



シダ「キャプテン!どうしましょう!」


キャプテン「シダ隊員は辺りの警戒を、私とカメックスで撃退する」



   キャプテンがモンスターボールを手に取る。



キャプテン「行け!カメックス!!」



   モンスターボールの中からカメックスが出てくる。



カメックス「ガメ”ックス!!」


キャプテン「水の波動、用意!」



   ニドキングが迫ってくる。



キャプテン「打てっ!」


カメックス「ガメッ!」



   カメックスの水の波動がニドキングにヒット。

   それでもニドキングは怯むこと無く近づいてくる。



ニドキング「ニドッ!ニドッ!ニドッ!」



ミズナ「カメックスの攻撃をもろともしてない!」


コウスケ「じめんタイプのニドキングにはみずタイプの技は効果抜群のはずなのに!」



   ニドキングがツノをカメックスに向ける。



ニドキング「ニドーーー!!」


キャプテン「こうそくスピンではじき飛ばせ!」


カメックス「カメッ!」



   カメックスが手足を甲羅に収めて、回転する。

   こうそくスピンがニドキングにヒット。



ニドキング「ニドッ!!(悲鳴)」



タカシ「すごいパワーだ!」



   ニドキングがもう一度ツノで攻撃しようとする。



キャプテン「ロケットずつき!」



   カメックスが甲羅の中に頭を引っ込ませる。



ニドキング「ニドッ!!」



   ニドキングの攻撃がカメックスにヒット。

   しかし、ニドキングはカメックスの身体で弾き飛ばされる。



キャプテン「今だ!」


   

   カメックスがニドキングに向かって突撃。

   ニドキングに攻撃がクリーンヒット!



二ドキング「ニドッ!!(悲鳴)」



   ニドキングが体制を崩して、前足を地面に付ける。



キャプテン「ハイドロカノン用意!!」



   カメックスが両手を地面に付け、体制をかがめる。

   肩の砲台をニドキングに向ける。



キャプテン「打てっ!!」


カメックス「ガメ”ッ!!!」



   ハイドロカノンがニドキングにヒット。



ニドキング「ニドッ!!!(悲鳴)」



   ニドキングが地面に倒れ込む。



キャプテン「ゆけ!サファリボール!」



   キャプテンがボールをニドキングに向かって投げる。

   ニドキングがボールの中に入る。



ボール「グルン、グルン、グルン、ガチャ」



コウスケ「やった!」


ミズナ「ニドキングを捕まえちゃった!」



   キャプテンがサファリボールを拾う。



シダ「やりましたねキャプテン!」


キャプテン「ああ、急いでマツバ博士のところに向かうぞ」


シダ「了解しました!」

 

キャプテン「(主人公達の方を向いて)それでは私たちはこれで。凶暴化したポケモンの通報。感謝します。それでは」



   ポケモンレンジャーの車が遠ざかっていく。



ミズナ「すごいなぁポケモンレンジャー!かっこいい!」


コウスケ「ほんとにそうだね」


タカシ「………(ポケモンレンジャーの車を見つめる)」



ロトム「そういえば、ヒノキは博士のところに行かなくってもいいロト?」


ヒノキ「あぁ!!そうだ忘れてた!!」



   ヒノキがその場を走り去る。



ヒノキ「みんなまた今度ね〜〜!!」


ミズナ「頑張ってくださーい!」



N「キャプテンとカメックスの戦いを目の当たりにしたタカシ。その力強いポケモンバトルにタカシはなにを思うのだろうか。次回もほとんど見逃せない。タカシたちの冒険はまだまだ続く!」


次回予告


キャプテン、トクサにリベンジを果たすべく特訓をするタカシとタツベイ。そこにポケモンセンターで働くジョーイ、スモモが姿を表す。スモモの仕事姿を目撃したタカシ達はみんなでスモモの仕事を見学をすることに。ポケモンセンターではどのような仕事が行われているのだろうか。


ポケモンレンジャー


次回「ドキドキ職場見学!ジョーイの一日」


君は『しんか』することが出来るか

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