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4 虜囚解放の巻 8

登場人物の簡易紹介(誰かわからない奴がいた時だけ見てください)


キラー:主人公。召喚された元高校生。クラスチェンジアイテムによりニンジャとなった。

ストライク:森で見つけたカメレオン。

サイシュウ:ダンジョンで出会い、仲間になった異世界の上級冒険者。

ソフィア:共に召喚された吉良の同級生。日米ハーフの少女。

ティア姫:吉良が身を寄せるハイマウンテン王国の姫君。

アリン:コリーン国の女騎士。クマ獣人。キラー達に敗れて軍門に降る。

マンドリオ:ニスケー国の将軍。ゴリラ獣人。キラー達に敗れて軍門に降る。

キャシャロット:カパード国でキラーに買われた元メイドの奴隷少女。マッコウクジラ獣人。

セファラス女王:カパード国の女王。ハダカデバネズミ獣人。キラー達に敗れて軍門に降る。

スフィル王子:アーマルベン国の王子。キラー達に加勢した縁で仲間に加わる。

 半海中、半海上。アーマルベン王城は、浅いとはいえ海底から建てられた、水棲種族特有の建造物だ。

 占領していた真魔界大隊を追い払うのは簡単だった。主力が倒された魔物どもは士気が崩壊しており、キラー達が攻め込むや、片っ端から逃亡。城も街も一日にして奪還が成ったのである。



——アーマルベン城、王座の間——



 エウリュア女王は王座に座りもせず、息子のスフィル王子と共にキラー達へ頭を下げた。

「皆様方、篤く礼を申し上げる。我が国もハイマウンテン国の傘下に入るとするよ」

「うむうむ、共に力を合わせようぞ」

 同じ王女という立場からか、セファラスは彼女に好意的なようだ。

「ウェハッハー! 我々の勢力もどんどん広がるな」

 己の属する陣営が強化されてアリンもご満悦。

 まぁソフィアは「はぁ‥‥」と溜息をついているが。

「大きくなるぶん、戦いも大きくならなければいいけど」


 しかしエウリュア女王はそんな事を気にせず、一同を見渡した。

「ところで貴方達は上位竜(アークドラゴン)に興味があるのか。ならば私の知る情報を教えるよ」

「頼む」

 頷くキラー。真魔界大隊が竜を手に入れる事を阻止するのが目的だったが、自分達が助力を得られるなら断る理由も無い。

 女王は神妙に告げた。

「上位竜(アークドラゴン)の一頭、金竜グゴルダー。あれはもうこの海にはいないんだ」


 数秒の沈黙。

 ストライクがキラーの肩で目玉をぐるぐるさせる。


「え? 魔物達が捜索していたけど‥‥」

 ソフィアの問いに、女王は頷きはする。

「上位竜(アークドラゴン)はこの世界に五体いてね。そのうち一体、水竜が魔王軍に捕らえられた事があるんだ。それを知った金竜はどこかへ移ってしまって‥‥真魔怪大隊の連中はその引っ越しを知らんかったのさ」


 金竜の引っ越しを大々的に報じた奴などいなかったので、真魔界大隊の情報が遅れていたのも仕方が無いのだ。


「私が捕らえられた時、金竜が沖のどこにいるか聞かれたが『勝手に探すがいい』と言ってやった。奴らはそれを『沖のどこかを探せば見つかる』と解釈したようだね」

 女王にしてみれば正確な情報を敵に与えてやる義理も無いのだ。


 周囲に気まずい沈黙がおりた。

 そんな中でティア姫が笑顔を頑張って作る。

「どこに行ったか知らないなら仕方ありませんよね‥‥」


 だがエウリュア女王は付け加えるのだ。

「まぁ引っ越し先はどこかの山中だろう。金竜が山地の方へ飛んで行くのを私は見送ったので」

「見てんじゃねーか」

 呆れるサイシュウ。

 さらにエウリュア女王は付け加えるのだ。

「この国の外に出た事は知っているが、最終的にどこへ落ち着いたのかは知らん」

「結局知らんのじゃないか! 土下座してわびて謝罪と賠償をしろ!」

「怒っても仕方ないでしょ‥‥別に王女が飼ってたわけじゃないんだから」

 アリンは怒鳴ったが、一応ソフィアは溜息交じりにフォローしておいた。


「仕方ありません。一旦帰りましょう」

 諦めたようにマンドリオが提案すると、ハイマウンテン勢は皆で頷く。綺麗に意見は一致だ。

 一方、王子は決意をこめた瞳で女王に告げる。

「母さん。僕もキラーさん達について行きます。ヘイゴー連合を纏めて平穏な時代を取り戻すために」

「うんうん、頑張れ!」

 エウリュア女王は笑顔で王子に声援を贈った。王族入りしたものの彼女は現場叩き上げ。息子が世に出て仕事にぶつかっていく姿勢を祝うのも当然というものだ。愛情は常に美しい。


 そんな王子を見て感心したようなセファラス女王。

「今度は真面目な子が入ったのう」

 だがその側でサイシュウは顰(しかめ)っ面。

「野郎と子供ばっかなのはどうにかならんのか‥‥」

「子供ではないわ! こういう体格の種族なだけじゃ」

 セファラスが怒り、その横でキャシャロットが腕組みして考える。

「そろそろ人員を整理すべきかもしれませんね。要らない奴も居るんじゃないでしょうか。人の存在にケチつけるうるせーHAGEとか」

「この世から消されたいんかテメー」

 歯軋りするサイシュウ。


 一方、醜い争いを他所に、キャシャロットへソフィアが訊いた。

「貴女はこの国の出身よね? 家族には会いに行かないの?」

 無表情なキャシャロットの顔が、むすっと不機嫌になる。

「行きません。いるのは父母だけですし、あいつらは顔を合わせたら金をせびるだけでしょう。まぁたぶん野垂れ死んでるでしょうけど、確認するのも手間だしリスクだけでリターンが皆無です。さあハイマウンテンへ戻りますよ」

 そしてキラーの腰をぐいぐい押し始めた。


 こうして王座の間から出たキラーとその仲間達は、拠点・ハイマウンテン国へ戻る事になる。

数年ぶりにDOラクエ8でもやろうかと思ったら、コントローラーの右キーが入りっぱなしになって主人公がひたすらグルグル回っておる。

CD媒体でセーブ式のゲームはいつまででもデータ保存しておける、と信頼していたが、周辺環境の方がイカれてしまったとは。

まー年単位で触っていなかったからコントーラーに埃積もっていたしな‥‥。

まぁいい。steamのSUパロボでもやるか。

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