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3 地下で渦巻く陰謀の巻 7

登場人物の簡易紹介(誰かわからない奴がいた時だけ見てください)


キラー:主人公。召喚された元高校生。クラスチェンジアイテムによりニンジャとなった。

ストライク:森で見つけたカメレオン。

サイシュウ:ダンジョンで出会い、仲間になった異世界の上級冒険者。

 戦場に現れたニンジャ型機。そのデータをセファラス女王がモニターに表示させた。

『むぬぬ、加勢を呼びよったか。だが私の酸素半減空間に適応はできぬようだな!』

 モニターにはヒエイマルのデータがいくつも表示されていた。

 そして王女は見たのだ。

 ヒエイマルにも【地形適応:異空間】が無い事を。


 まぁそんな変な適応が設定されているのは、特殊な空間を発生させる能力を持つごく限られた機体だけだが。


 王女のSモールラットが酸素半減空間を作り出した。

 結界が地を覆い、天を衝き、円柱状の特殊エリアを形成。

 囚われたヒエイマルが動きを止める!


『フフフ、どうにもなるまい!』

 王女は勝ち誇った。



 しかしヒエイマルの五体がバラバラに分裂する!

 それらはキラーのSゲイルイーグルへと飛んで行き、稼働し、形を変え、イーグルを取り囲むと――肩へ腕へ、踵へ靴底へ、胸部へ背中へ、そして頭へ――五体に追加装甲として装着された!

 ニンジャ型機は分離・変形し、イーグルの鎧となったのだ。



『は? 何それ?』

 目を丸くする女王。

 とりあえず「ヒ(・)エ(・)イ(・)マ(・)ル(・)は(・)いなくなった」ので、行動阻害の対象にはならなかったらしい。

 そんな女王へと飛来するSゲイルイーグル(合体)。


 しかし女王はすぐに気を取り直した。

 再び異空間を発生させてしまえばいいだけだ。

『くらえー!』

 モールラットが再び特殊空間を作り出し、円柱状のその結界がイーグルを捕え――


 だがイーグルは透き通った布を取り出し、それを広げた。

 布は一瞬で結界を覆い、その下、大地にも広がる。

 地面の上に立っているモールラットや量産型モグラ機をすり抜け、地面を覆って‥‥

「地形置換(ちけいちかん)の術‥‥」

 キラーが冷酷に呟くと、布が一転して水に変わった。



 生まれた地形は酸素半減空間に非ず――大きな湖!



 突然生まれた湖にモールラット達は沈む。

『な、なにー! 地形を上書きする術を!』

 慄く女王を宙で見下ろしながら、キラーは冷たく言い放った。

「貴様にできて俺にできぬと思ったか」


 天空に黒雲が生じ、落雷がイーグルに降り注ぐ。

 それを受けたイーグルは巨大な雷球と化した。

 そして大地へと急降下!

「サンダーボルト‥‥ダイバー!」

 技名を言うや上空へ離脱するイーグル。

 稲妻はそのまま大地——否、湖面に激突!


 ただでさえ水適応が低く、水の中でもがいていたモグラ機達は、水の中を走る電撃をまともに浴びて、次々と爆発した。



 いや、ただ一機、湖の辺から這い出した機体がある。

 女王のモールラットだ。

 だがそれも電撃を食らい、あちこちが砕けて破損していた。

『お、おのれ‥‥地中に逃げればなんとか‥‥』

 そう呻きながら機体を土中へと潜らせる女王。

 人間の十倍はある巨体が、巨大なトンネルを作りながらあっという間に大地の下へ消える。


 だがキラーは容赦しなかった。

「逃がさん」

 その声に応え、肩のストライクが虹色に光った。


 途端にイーグルが次々と分身を生み出す。

 全てのイーグルはトンネルのすぐ上に降下した。

 そして次々と黒い玉を取り出す――赤い髑髏マークが描かれ、火のついた導火線をもつ黒い玉を。

 多数のイーグルはその玉をいっせいにトンネルへ投げ込んだ。


 数秒。


 爆音! そして轟音!

 炎と煙がトンネルから吹き出し、地面に亀裂が走って割れて炎と煙の柱が天に昇り巨大な髑髏のキノコ雲と化す!

 それを見届けると、イーグル達は一カ所に集まって一体となった。

「邪道墳陣爆発(ふんじんばくはつ)(はつ・はつ・はつ)‥‥」

 キラーがエコーを響かせつつ技名を呟いた。



 煙が収まると、穴から焼け焦げたモールラットがのそのそと這い出した。

 地上に出るや、どう、と地面に横たわる。

 力尽きたその機体の上にイーグルが舞い降り‥‥刀を一閃!

 モールラットは首を刎ねられた。

「闇に滅せよ」

 特に闇属性の技は使わなかったがキラーは冷たく言い放った。



 敵がいなくなると、イーグルのボディから鎧となっていたパーツがいっせいに外れた。

 それは宙で再合体し、ニンジャ機に戻り、そして――小さな竜巻が一つ起こると、その中へ掻き消すように消えた。 

 キラーは肩のストライクを見たが、カメレオンはただ目玉をぐりぐりと回すのみだった。

結局、土中に潜るマシンだけはどうやっても実用化できんみたいだな。いくらドリルを回しても掘った後の土はどうにもならんのか。もう幽体化してすり抜けて行くしかないな!

まぁそんな事はどうでもいいので、この回のハダカデバネズミ型ロボは普通にドリルを回して地下に潜ります。

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