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ルナ姫の受難  作者: 東吉
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今回も短めです。

 「どういうこと?」

 「っだから、ここを通るには通行料がいるって言ってんだよ! 何なら、身体で払ってくれてもいいんだぜ? 髪を切って男に化けたつもりかもしれんが、こんな華奢な身体してバレないわけないだろう?」

 男がミーナの茶色の髪をサラリと触る。

 

 オレ、そっちのストロベリーブロンドの女でもいいや!

 じゃ、オレはフードを被っている姉さんでお願いするっス!


 後ろの男たちがやいのやいのと囃し立てている。


 「ちょっと、きやすくミーナに触らないで!」

 ミーナの腕を引き、男と距離を取らせる。


 「へぇ、ミーナっていうのか? 栗色の短髪がよく似合っているな。どうだ、今夜一晩? 俺が気に入れば、嫁にして……やっても……いいゾ!」

 ミーナが剣で男に切りかかったが、難なくかわし、自分の台詞を最後まで言い切った。

 そして、難なくミーナを捉えた。


 私はミーナを助けようと、剣に手をかけたが抜くことはできなかった。

 私の喉元へ抜身の剣が突きつけられていたからだ。

 視線だけでアリを見ると、彼も同様だった。


 この中で一人だけ、呑気に構えている人物がいた。

 残りの一人、ライラだった。

 ライラは、無抵抗の印に、両手を上げていたのだった。


 ライラの今日の髪と瞳の色は緑だった。

 本人曰く、『今日は、癒しのも緑の日』なんだそうだ。


 なんだそれ?

 要するに、自分の容姿を魔法で変えられるのは、恩恵だから『使わないと損』になるそうだ。

 変な理屈。


 私は、ただ単に、変装しているようにしか思えないけれどね。


 とにかく、今のこの状況はマズイ!


 私だって、剣の稽古をつけてもらっていたが、全く歯が立たない。

 今までの訓練は、手加減されていたのか……。

 それとも、ここにいるヤツらが全員、腕が立つのか……。


 しかし、アリまで、こうも簡単に捕まるとは……!




 私たちは、おとなしく投降するするほかなく、通行料を巻き上げようとしていた輩に捕獲されてしまった。


  


読んで下さってありがとうございます。

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