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最後のピエロ  作者: ハロル・ロイド
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銃撃戦

ドアの外に出れば、階段の手すりは吹き飛び、廊下は壁や天井から落ちた残骸で足の踏み場もなかった。幸い弘基に銃を向ける兵士はいなかった。兵士達は手りゅう弾の爆破で瀕死の重傷を負っていた。

弘基の脳裏に助かる!という思いが横切った。


突然、その思いを吹き飛ばす叫びが弘基の頭に響いた。

「兄さん!後ろだ!」弟、元基の声だ。


弘基は振り返った。


同時だった。

屋敷中に鼓膜を破る激しい爆発音が鳴り響いた。


胸に激しく槍で突かれたような衝撃を食らい、弘基は思わず仰け反った。

 仰向けに倒れながら弘基は、横たわった兵士の一人が機銃を自分に向け発射しているのを見た。

弘基は反射的に兵士の顔面に弾を発射させた。


デザートイーグル五十口径マグナム弾は兵士の顔面、右半分をきれいに吹き飛ばした。


倒れた弘基は胸に抱いた子供をしっかり抱き直し、ドアから出てくる新たな兵士に向かって狙いを付けた。

兵士たちは防弾服を身にまとい、鋼鉄のヘルメットで身を固めている。

狙うのは顔面しかない。

仕留めなければ、子供と共に殺される。

弘基はドアから出てきた兵士を続けざまに撃ち抜いた。一人、二人、三人。

兵士たちは倒れながらも機銃を発射した。床や、壁に弾が撃ち込まれその破片が飛び散る。


敵は次々とドアから飛び出し弘基に立ち向かってくる。


弘基は弾が尽きたハンドガンを捨て、倒れている兵士のマシンガンを手に取った。

片手うちなので、マシンガンの振動を制御できない。

が、弘基の狙いは正確だった。

ドアの手前では死体の山が出来上がっていた。

弘基はマシンガンを発射しながら階段を降り始めた。












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