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最後のピエロ  作者: ハロル・ロイド
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小さな死

数人の兵士が弘基がいる部屋のドアに集まった。

二手に分かれ部屋を捜索していた部下たちのうち、片方が部屋に入ったまま出てこない。

不審に思った兵士たちがその部屋を取り巻いた。

エヌマルイチは取り囲んでいる部下たちに人差し指で部屋に侵入しろと合図を送った。

兵士の一人が半開きのドアを足で蹴り部屋に入った。部屋の中は破壊されて暗い。

兵士の目は部屋の隅々を探った。

廊下の明かりでボンヤリとだが、部屋の中央が少し盛り上がっているのが見える。

兵士の目にそれが仲間の死体と分かったときだった。

突然、光と爆発音が部屋の暗闇から兵士を襲った。


機銃から出る直径30ミリの銃弾は、光の矢となって一人目の兵士の胸を貫いた。兵士が身に着けている防弾服は一発目で破壊された。


そして、続けざまに出る光の銃弾は後ろに続く兵士二人の首を襲った。二人は廊下の手すりにのけぞり即死した。

弘基は、敵兵から奪った手りゅう弾を二つ同時に、機銃を撃ち続けながら廊下へ転がした。

手榴弾はドアの外で「ハの字」に転がり方向を変えた。

弘基は横たわる死体の間に自分の身を隠した。

傍には子供が両手で耳を塞ぎながら横たわっていた。

「必ずお前を助け出す」弘基は子供に呟いた。


激しい爆破音が屋敷を揺るがした。

手りゅう弾が爆破と同時に四方八方に放つ金属片は部屋まで飛び込んでは来なかった。

弘基はすぐさま起き上がり、子供を胸に抱えデザートイーグルマグナムを取り出した。


弘基は子供と一緒に部屋を出、階段を駆け下り、階下の但馬の元に戻ろうとした。


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