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収納部屋
部屋のドアが突然開いた。
ドアは金属製で頑丈な造りだ。防弾性はしっかりしているが、難を言えば鍵が備わっていないことだ。
部屋に手りゅう弾が二つ投げ込まれた。
激しい爆発が起き、部屋のほとんどを破壊した。
続けざまに兵士が四人、機銃を発射しながら部屋の中になだれ込んだ。
周りを見渡しながら四人は部屋の隅々を注視した。
残骸が散らばる部屋の中で、かろうじて収納部屋が無傷で残っていた。
弘基は震えながらしがみつく子供を片手でしっかり抱きしめ、銃を構えた。腰をゆっくり下ろししゃがみ込む体勢でドアから敵の様子を覗った。
兵士が収納部屋の周りを囲み今にも機銃を発射しようとしている。
四人一斉に発射した。
ドドドドドドドドドッ!
三十ミリ弾は収納部屋の扉と共に内部を跡形もなく破壊していった。
兵士の一人が「クリア!」と叫んだ途端、四人の兵士すべてが床に倒れこんだ。
背後にいた弘基が兵士を始末したのだ。
弘基は開かれたドアと壁の間に身を潜め、手りゅう弾の爆風をやり過ごしたのだった。
「兄弟、人生、最後の最後まであがき続けろ、だ」
弘基は子供の耳元で囁いた。
子供の震えはいつの間にか止まっていた。




