迷宮での戦い
あけましておめでとうございます!
迷宮に入って約1時間が経過した。このまま予定通りいけばあと、30分位で奥までたどり着くはずだ。
《ふらぐ・・・》
こ、こら!ツキミ!そんなこと言わないの。私だって思ったけど言わなかったんだから!
それにしてもいったいどれほどの費用をかけられて作られたのだろうか。魔王の財力が恐ろしい・・・。
〈なんかきてる・・・〉
ッ!ついに来たか。相手がたまたま迷い混んだモンスターなのかこの迷宮を見張っているモンスターなのかはわからない。それにその相手に勝てる可能性も、だ。
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・という音をたてながら現れたのは
「ゴーレム?」
岩と岩を無理矢理人の形に見えるように繋げた様な風貌をしたモンスターがそこにいた。
〈鑑定〉を使ってみるとロックゴーレムという種族であることがわかる。因みに文字らしきものは見当たらないので再起不能にするのが倒しかたなのだろう。
ツキミ!ゲッカ!戦闘準備してね。二人ともあの関節、っていうか接着面を狙って!
《りょーかい!》 《わかった・・・》
私が言うが早いかゲッカが五つの炎を生み出し首と両手両足の付け根に向けて放つ。
ロックゴーレムは狙われていることを察知したのか体を丸くしてそれぞれの接着面をかばった。炎があたった箇所を見てみるが傷ひとつ付いていない。
ただ攻撃をあてるだけじゃ倒せそうもない。
私の動き次第でこの戦いは決まりそうだな~。
ロックゴーレムがいつのまにかすぐそばまで迫ってきている。腕を振り上げ今までの動きからは考えられないほどのスピードで降り下ろして来る。
加速を使って股の下を潜りながら右足の関節部分を切りつける。それによりそこそこ深い傷が付いてロックゴーレムが一瞬よろめく。その隙にゲッカが五つの炎を全てロックゴーレムの右足に集中させると爆発が起きて右足を体から分離させることに成功した。
因みにツキミはロックゴーレムの首筋をひたすらガリガリ噛みながら新手が来ないか索敵してくれている。毒は効いていないようだが。
右足を失ったロックゴーレムはなんとか立ち上がろうと必死だが不思議な力で右足がくっつくなんていうことはなく、ずりずりと床を這うだけだった。
フフフフ・・・。こうなってしまえば私達の勝ちは揺るがないだろう。ゲッカさん、やっておしまい!
一分後。そこには全ての部位から切り離され無惨な姿になったロックゴーレムがいた。なんか最後の方『じば、ばく、しー、く、』とか言ってたがそのまま倒しきってしまった。多分自爆シークエンスと言いたかったんだろうな。ゲッカが言わせなかったけど。
それにしてもゴーレムか・・・これは恐らく番人とかそういわれるタイプの方だな。結構な強度を持っていたし、それでいてかなり雑な作りだったからあれを丁寧に作った完成形が出てきたらかなりヤバイかもしれない。これが番人の基準になるんだったらの話だけど。
〈ドロップアイテム 岩 5個 ゴーレムの魔核〉
この魔核っていうアイテムは絶対に使える。なぜだかわからないけどそんな予感がする。多分名前が格好いいからだ。
無事に帰ったらノワールとブランに見せてみよう。どんな反応するかな?
〈またふらぐだよー〉
あ。ゲッカさん?念のため言っとくけどわざとじゃないのよ?断じて違うからね!?
〈・・・すすもう?〉
うん。わかった。もうなんかとんでもなく強い化け物がまってそうな予感もするけどとにかく今は先に進もう。
そこからは5分おき位でゴーレムに遭遇するようになった。最後になると手慣れたもので討伐時間も40秒を切っていた。
そしてついに・・・
「ここが、迷宮の出口・・・研究室への入り口だよ。」
私はここへとたどり着いた。
そこにあったのは、ゴーレムの工場だ。なんのひょうしで動き出したのかは知らないが錆び付いて動かないまわりのゴーレムの中一体だけが動いておりそのゴーレムを中心に岩で作られたたくさんのゴーレムが少しぎこちない様子で壁を掘ったり岩を組み立てたりしていた。
恐らく今ここにいるロックゴーレムは全てあの中心のゴーレムから生まれたのだろう。
しかし、この量を相手するのは流石に辛いぞ?今までは一体だけだったからあんなに簡単にやれたのだが・・・今の私達では3体同時までが限界だろう。あの中心のゴーレムを鑑定してみたところどうやらアイアンゴーレム弐式という種族らしい。悔しいが格好いい。それにいくら多少錆びているとはいえ鉄相手に銅の短剣で戦うのは部が悪いだろう。
出来るだけばれない様にいこう。コソコソコソコソそろーりそろそろ。あ。カラーン!ガラガラガラガラ!!
『侵入者ヲ発見!戦闘モード二移行シマス』
やっちまった。
どうか今年もこの作品もどうかよろしくお願いします。
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