表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マッチ売りの少女2100  作者: ぽんた7
約束
58/63

おまかせあれ

 その少し前。別室でポリーと榊が向かい合っていた。


 ポリーは榊に伝えなければならない。


「すまない、我々はリンの元を去らなければならない。」


「何故だ。君たちは未来から来た彼女の守護者なのだろう?」


「そのはずだった。リンの死は私の死なのだ、何せリンは私の先祖だからな。」


「ならば何故」


「私とリンの直接接続が長過ぎた。まったく予期していなかったが、リンに我々の能力が移りつつある。現時点ではまだ優れた個人、という程度だがすぐに現人類を超越した力になると思われる。接続を解除してみたが流出を止める事ができない。このままではまたリンは狙われる事になるだろう。そもそもリンの体は情報に耐えられなくなると思われる。」


「...」


「そこで、我々が去る代わりに、君にリンの後見を頼みたい。リンには親も親戚もいないが、後見は誰でも良いわけではない。事情を知り、かつ権力への伝手を持つ君が最適だと判断している。是非お願いできないだろうか。」


 75才が12才の子を養子にする、というのは前代未聞だが。しかし榊には願ってもない事だった。短い付き合いでしかないはずだが、リンに愛着も湧いていた。


 ポリーは続ける。


「リンの行方を見届けられないのは断腸の思いだ。私に腸は無いが。君なら任せられると思う。頼む。」


 一も二も無い。榊は引き受けた。何、甲田は喜んで手を回してくれるだろう。


 榊は微笑んで言った。


「おまかせあれ」


 本当にこんな爺さんが国の事務方のトップだったんだろうか。ちょっと不安になるポリーだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ