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「馬鹿な、お前が人族だと?

嘘を付くのも大概にしろよ。お前のような奴が人族であるはずが無い」


左腕を切り落とされた女が俺を見て、声を荒げて文句を言う。


するとリッチの死神の鎌と酒吞童子の剣、首斬り丸が交差するように女の首をとらえる。

「貴様は万死にあたいする」

「この俺が引導を渡してやる」


怒りを露わにしたリッチと酒吞童子をおかっぱの女の子が止める。


この小さな女の子の何処にこんな力が有るのか? そう疑問に思う程に力強く、リッチと酒吞童子の腕を掴み2人を抑えていた。


「リッチ、酒吞童子。戻れ」


リッチと酒吞童子が俺の顔を見るが、明らかに戻る事を拒否している。


「リッチ、酒吞童子。戻れ」

「「は!」」


2度目の俺の言葉に女の所から離れ俺の元に来る。


リッチと酒吞童子が離れるとおかっぱの女の子が頭を下げた。

「すまないね。このバカの事を許してやってもらえるか?」

「許すつもりは無い、だが俺の前に出てこなければ俺達から何かをする事は無い」


「感謝する」

「所でお前の名前は? 名前が分からないとなんて呼べは良いか分からない」


「私か? 私は茶々だ」

「そうか、俺は月光だ。よろしくな」


「月光と言うのか? 覚えておく」

そう言うと天使のような見た目の女と共に姿を消す。 


2人が完全に消えた所で麒麟がヘナヘナと座り込む。

「麒麟、良く頑張ったね。お父さんを守る為に前にでてくれたね、偉かったよ」


若草が麒麟を労う。

「な、何か咄嗟に前に出ちゃった。でも今更怖くなって来た」


そう言って震えだす麒麟を露草が優しく抱きしめる。

「麒麟、寝床に戻ろう。あそこは安全だから」


「う、うん」

麒麟が若草と露草に抱えられるように寝床に戻る。


「リッチ、酒吞童子」

「「ハイ」」


「茶々や大神と言うのを知ってるか?」


「噂程度には聞いた事があります」

「俺は詳しくは」


「リッチ、知ってるか事を教えてもらえるか」

「ハイ、先ず。大神とは過去に麒麟を5つに別けた神と同等の者だと言い伝えられています、ですがその存在は誰にも分かりません。


茶々とは大神の娘とも最接近の従者とも言われる存在です。


その強さは月読の尊、須佐之男命、神龍ですら子供扱いされる程の能力と言い伝えられております。」


「そうか、わかったよ。


それよりみんな出て来てくれて有難うな、心強かったよ」


「「「「「「「ハ」」」」」」」


その後何事も起きない事を確認してみんなが寝床に戻る、それを確認してからダンジョンを出た。


後日、さおりと2人でダンジョンに来た。その時に起きた出来事を伝える。


「ふ〜ん、そんな事があったの。大神に茶々って言うのね」

「さおりはなんか聞いた事とか有るか?」


「う~ん、かなり古い本にそんな話しが書かれていたのは見た事があるかな。でも詳しい事については何も書かれていないよ」

「そうなんだ。


あ!?


花の芽が出てる」


「え? 嘘」

さおりと二人一度Sランクダンジョンに来て畑を見てから初級ダンジョンに来て、花や薬草の手入れをしていた。


すると初級ダンジョンの2つのうねに植えた花のうちなんと1つの種から芽が出ていたのだ。


初級ダンジョンに植えた薬草は成長が遅く、弱々しい感じだ。やはりダンジョン産の薬草は魔力の多さが影響しているようだ。


「兎に角、この花を大切に育て無いとな」

俺が目を輝かせて花を見ているとさおりがある事に気が付く。


「それよりさ、九喇嘛とかライズ達の所に顔を出さなくて良いの?


ここしばらく行ってないでしょ」

「は!? わ、忘れてた。

でも大丈夫じゃない、特に次に会う約束もしてないし」


「え、でも種もらったんでしょう。

ちゃんと報告しないと次に何かあっても手伝ってくれないよ」

「う~ん。

しょうが無い、これから行くか。

さおりも一緒に行くか?」


まあ九喇嘛に大神や茶々達の事を聞く事も必要だろうな。


日翔石を使いヤワタの階層に来る。

ヤワタが階層の入口付近で何か作業していた、配下の妖狐達も沢山集まっている。


「ヤワタ、久し振り。何かあったのか?」

「うん、おお!!

コウ、さおりも一緒かぁ。


ちょっと問題が起きてな、その処理に当たっていた所だ」


さおりと顔を見合わせる。

「何があった?」


「こいつだ」

そう言って見せてくれたのは俺達の所に来た天使のような女だ、それも茶々に斬られた腕もそのまま無い状態でだ。


女を見たがすでに亡くっている状態だ。

俺達との対戦の時は茶々に斬られた腕以外に傷等無かったが腹に引き千切られたような傷痕が有る。


「どうしたんだ?」

「それが俺にもさっぱりだ。突然ダガンと大きな音が鳴って来てみたらもう死んでいた」


「そうなのか?」

「ああ、配下の白無垢が突然降ってきたこいつを避けて怪我をしたが、それ以外は被害も無いし、よく分かっていない」

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