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転生したらインキュバスでした。せっかくなので男の娘になろうと思います!!  作者: ゆすはらからす
第一章 魔の森

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第三十四話 キャー!イスラちゃんのエッチ!!

少し卑猥な表現があります。

「おえええぇぇぇ……」


 イスラフィールは膝と手を地面につき嘔吐していた。

 かなり悶絶しているのか目は白目を剥き、何度もえづく。


「なんなのよこの血は!めちゃくちゃ不味いじゃない!!」


 口直しをしたかったのかイスラフィールは冷めたお茶を口に含み、口を濯ぐ。


「ユーリ先輩の血が不味いはずないだろ!訂正しろ!」


 ルーテシアはユーリシティアの悪口を言われた様な気がしてイスラフィールに訳のわからない反論をしていた。


「クソ不味いわ!ボケ!あーもう、不老不死とか言うからどんな味か期待してたのに……」


 イスラフィールはユーリシティアの血のダメージから立ち直ったのか、ゆっくりとルーテシアに近づいてくる。


「さてさて本当はこっちが本命よね!ルーテシアの、サキュバスの血の味はどうかしら?」


 イスラフィールの指がルーテシアの首筋をなぞる。

 その何とも言えない感触にルーテシアは「あっ……」と可愛らしい声を上げる。

 そして吸血鬼の指は扇情的にルーテシアのお尻に、そしておへそ、スライムシリコンで盛り上がった慎ましいおっぱいに、最後に潤んだ唇へとなぞる。

 なんとも言えない感触とイスラフィールの強大な魔力の恐怖によって、ルーテシアは微力ながらも本能からの抵抗の現れなのか淫魔としての魅了の魔力を嬌声と共に発した。


「あっ……。あぅ……」


 その声を聞くイスラフィールは興奮を隠せない。

 ルーテシアの男の娘としての、つまりインキュバスの異性を誘惑する魔力にイスラフィールは飲まれていく。

 本当なら連理の黒剣の制限を解放して、異性特効のルーテシアの魅了の魔力をイスラフィールにぶつければ高確率でルーテシアの虜になっているはずだが、今はイスラの能力によってそれが出来ない。


 イスラフィールは知らず知らずのうちにルーテシアから目を離せないでいた。

 その潤んだ瞳が愛おしい。濡れた唇に食指が伸びる。隙間から見える胸の谷間に、スカートの上からでも分かるお尻の形に逐一興奮する。

 全てを。そうルーテシアの全てをイスラフィールは欲した。


 イスラフィールの舌が濡れる。口からは涎が垂れ、ルーテシアに触れる度に脳が揺れる。

 ルーテシアを汚せ!彼女の全てを奪え!そして全部自分のものにするのだ!

 イスラフィールの吸血鬼としての本能が彼女を突き動かす。

 ルーテシアという楽園(エデン)の禁断の果実に、白雪姫が食べた猛毒の毒林檎に、ついにイスラフィールはそれを口にしたのである。


 首筋に噛まれた瞬間、ルーテシアは声にもならない声を上げた。

 無理矢理初めてを奪われた処女の叫び声のような悲鳴が辺りに響く。


「うんまぁ……」


 恍惚としたイスラフィールはルーテシアの血を飲む。口に含んだ血液を舌で転がし、ごくんと飲み込む。

 口に含んだ瞬間の濃い血の味に芳醇な香りが鼻に抜ける。舌で血を転がす度に複雑な旨味と甘いコク。飲み込んだ後の余韻も素晴らしい。長年熟成されたワインの如く、ルーテシアの血はイスラフィールにとって天上の雫であった。


 二口、三口と血を飲まれる度にルーテシアは恐怖で涙する。

 イスラフィールの吸血鬼として魔力がルーテシアの体に流れる度に体が反応し、恐慌と淫魔としての高い精神抗体がまるでアナフィラキシーを起こし、激しい快楽をルーテシアに齎した。ルーテシアの口からはだらしなく涎は溢れ、目は虚になる。

 ルーテシアにとって初めて体験する快楽の感覚の連続に頭がおかしくなりそうだった。


 イスラフィールの吸血行為はワイングラス量程度まで続いた。五分程度かけて行われたイスラフィールの吸血による快楽はルーテシアを貧血のような状態にし、ルーテシアは力無く座り込んだ。

 吸血行為に夢中になっていた為かルーテシアに対するイスラの神域(リミナル)の効果は解かれていたが、快楽によって足腰が立たない状態のルーテシアはまるで乱暴された後の婦女子のようで、女の子座りをしながらひたすらにはらはらと涙を流した。


 それを見たイスラフィールは非常に満足した。

 自身が吸血をしても初めて意識を失わなかった相手だ。抵抗する様子も見られず、今なら何でも従順に自分の言うことを聞いてくれるだろう。

 寝床に連れて帰って逃げ出さない様に鎖にでも繋いでおけば、いつでも遊び相手になってくれる友達として、そして極上の美酒として文句なしの相手だった。


 しかしながら男の娘である淫魔のルーテシアの血は少女であるイスラフィールにとって強い催眠状態を与える毒薬でもあった。

 座り込んではらはらと涙を流すルーテシアを見ているととんでもない罪悪感にイスラフィールは襲われる。

 どうにか泣き止んでもらおうとイスラフィールは必死にルーテシアを宥める。その様子はまるでDVを行った後のクソ男のようであり、ひたすらルーテシアに言い訳を繰り返していた。


 一方のルーテシアもイスラフィールの吸血されたショックから立ち直ろうとしていた。

 流石の精神系統に特化した淫魔である。普通ならショック死してもおかしくないレベルの恐怖の魔力を体に流し込まれたのだが、ルーテシアは意識を失う事なく自我を保っていた。


 情けない話だがルーテシアはこの吸血行為による快楽を受け続けた結果、腰砕けのように足に力が入らないし、この時のルーテシアのパンツの中はとても言い難いが大変なことになっていた。

 そう言う事情もありルーテシアはイスラフィールに血を吸われた事よりもこんな状態にされた恥ずかしさに沸々と怒りを覚えていた。

 少なくとも相手にも自分と同じ様な辱めを与えないと気が済まなかった。


 ルーテシアはイスラフィールに向かって怒りを込めた声で名前を呼ぶ。


「イスラ……」


「な、なによ?」


 突然呼ばれたイスラフィールは戸惑いを覚え、ルーテシアから距離を取る。

 本来なら悪魔として格下のサキュバスに吸血鬼が怒りを向けられても何とも思わない。が、今ルーテシアが放つ怒気はイスラフィールを怯ませた。


「正座」


「はあ?何で私が……」


 イスラフィールはルーテシアの言葉を拒否する。

 簡単な話だ。正座なんてしなければ良い。そんな事をするよりも生意気な事を言うオモチャを引っ叩いて折檻するのだ。

 そう思いイスラフィールはルーテシアに近づこうとする。


 しかし、体が動かない。近づいて手を振り上げるつもりが地面に膝を着こうとしている。


「正座!!」


「はい!!!」


 ルーテシアの一喝が入る。

 それまで何とか正座するのを耐えていたイスラフィールであったがルーテシアの迫力に遂に正座をしてしまった。

 イスラフィールは困惑する。何故自分がルーテシアの言葉に従っているのか。そして何故目の前にいる先ほどまで自分に屈服し、泣いていた女の子に恐怖を感じているのか。


 ルーテシアは足腰がガクガクと生まれたての子鹿の様に震わせながらイスラフィールの方へと近づく。

 その迫力はまさに魔王のようで、一歩一歩近づく度にイスラフィールは恐怖で顔を青くする。

 逃げれば良いのにそれが出来ない。ルーテシアの命令の呪力は完全にイスラフィールを支配していた。


 この状況にイスラフィールは焦った。理由が分からない。分からないから余計に怖くなる。


「ごめんなさいは?」


「ご、ごめんなさい……」


 決してイスラフィールが発しないであろう言葉もルーテシアの命令によっていとも簡単に引き出される。

 もうすでに彼女の目には涙が浮かんでいた。


「違うよね?本当に反省しているならちゃんと地面に額を擦り付けて謝罪出来るよね?」


 イスラフィールはもう何が何だか分からなくなっていた。

 とにかくルーテシアの言う通りにしないといけないと体が勝手に反応していた。


「ごめんなさい!!」


 目に溜まった涙が決壊する。

 イスラフィールは地面に額を着け、ルーテシアに本心からの謝罪をした。もう許して下さいと。

 奇しくもその格好は土下座であり、ルーテシアの圧力はイスラフィールに粗相を、つまりはおもらしを齎していた。


 イスラフィールは自身の股間の違和感に気づいた。

 地面に広がる染みは徐々に広がり、止めようとイスラフィールが力を入れるも一度出始めたものはもう止まらない。

 先ほど飲んだお茶も影響したのだろう。そして吸血したルーテシアの血も確実に影響している。

 イスラフィールは恥ずかしさの余りに頭を地面に着けた状態で声を上げて泣き叫ぶ。

 その様子はおねしょをし、母親に怒られた子どものようであり……。


 それを見たルーテシアは非常に満足した。

 少なくとも自分が受けた辱めと同等の辱めをイスラフィールに与えた。

 この圧倒的な支配感。ルーテシアのこの調子に乗るという悪い癖は一時的にだが拘束するイスラフィールの支配を解いてしまった。


 体が自由に動けるようになったイスラフィールはすぐさま頭を上げる。

 頭を下げていたせいで目の前にルーテシアがいる事も知らずに……。


「あっ……」


 悲しいかな。事故とは突然起こるものである。


 偶然にもルーテシアのスカートの中に顔を突っ込んだイスラフィールは見てはいけないものを見てしまった!

 ルーテシアの臭いで蒸せるパンツの中のその膨らみは女の子には絶対に付いてないもので……。


「ま、まさか……」


 慌てて飛び退いたイスラフィールはあり得ないと何度も呟く。


「お、お前まさか男!?!?!?」


 イスラフィールは衝撃のあまり泡を吹いて気絶した。

 一方のルーテシアも知られたくない事情をイスラフィールに知られてしまい、どう彼女の口を封じるか冷や汗を大量に流しながら頭を高速回転させていた。


 ルーテシアが取り敢えず取った行動は、パンツを見られた女の子の様にスカートを手で押さえながら「キャー!イスラちゃんのエッチ!!」と非難するだけであった。

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