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転生したらインキュバスでした。せっかくなので男の娘になろうと思います!!  作者: ゆすはらからす
プロローグ

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第三話 魔法の属性と系統

本日三話目です。

 あれからさらに50年が経ち、ルーテシアはちょうど100歳となった。

 背と髪も伸び、今では腰あたりまで髪がある。

 可愛い男の娘になるための勉強もリリラルカに継続して教えてもらい、今では一人でしっかりとしたメイクもできる様になった。


 そして今、ルーテシアは魔法について勉強をしている。

 教師は父であるイングリッド=アーリコーデである。

 ちなみに淫魔の頭領ということもあり、とてもイケメンである。


「ルーよ。良くここまで成長したな。今日から魔法について教えていく」


「はい。お父さん」


「まあリリも一緒に勉強するから普段通りにすると良い」


「分からない事があったらお姉ちゃんに聞くのよ!」


 そう言うリリラルカは今年で130歳。

 人間の様に第二次性徴が始まり、体つきも小さな女の子から少女へとなっていた。

 女性としての色香も流石はサキュバス。

 抵抗のない人間がいたら間違いなく一瞬でメロメロになっているだろう。


「まず最初にやる事は自分の魔力のタイプを知る事だ」


 イングリッドはそう言うとメイドに水差しやテーブルなどを持って来させる。

 その水差しを傾けると中から液体が溢れてコップへと注がれる。

 液体は粘性を持っており、ドロドロとしていた。

 なんと言うかあれだな、ローションみたいだ。


「これはスライムから抽出した粘液だ。これで魔力の質を知ることができる。試しだ、リリやってみなさい」


「はい、お父様」


 リリラルカはスライム粘液が入ったコップに手をかざし、目を瞑り意識を手に集中する。

 リリラルカの手先から何かのエネルギーみたいな物が溢れてゆき、その柔らかな光がコップを包んだ。

 するとスライム粘液は劇的な変化を見せた。

 先ず目につくのは透明なスライム粘液に真っ赤な色が付いたことだ。

 それから数秒経つとさらに変化が訪れた。

 何とスライム粘液が沸騰し始めたのである。


「そこまで!」


 イングリッドが合図をリリラルカに送ると手に力を入れていたリリラルカは魔力を放出するのを止めた。


「このようにスライム粘液に魔力を注ぐと粘液自体に変化が起こる。先ず色が変化し、そして粘液に変化が現れる」


 確かにリリラルカが魔力を注いだスライム粘液は先ず真っ赤な色が付き、そしてぼこぼことお湯のように沸騰した。


「魔力を持つ者は悪魔であれ人であれ神族であれ、その魔力自体に属性と系統を持つ。属性と系統とは個人が持つ魔力のエレメント。つまり最も相性の良い魔法の事だ」


 そう言うとイングリッドは新しいコップとスライム粘液をメイドに用意させ、コップに向かって力を込める。

 スライム粘液は真っ黒になり、リリラルカと同じ様に沸騰を起こした。


「色の変化は火や風などの属性のエレメントを表している。赤なら火、黒なら闇といった感じだ。そして粘液自体の変化は魔法の系統のエレメントだ。私たち淫魔は精神魔法を得意としている。つまり粘液が沸騰するという事は精神魔法が得意ということになる。さっ、ルーテシアも試してごらん」


「はい!」


 この世界に魔法があるという事は知っていたが実際に使えると分かるととてもワクワクする。

 前世では散々漫画やアニメ、ゲームで見てきたルーテシアである。

 そういった魔法が使えると思うと厨二心がとてもくすぐられた。

 さてさて自分の属性はどうかな?

 父や姉を真似する様に新しく用意されたスライム粘液に向かって魔力をぶつける。

 魔力の操作自体は幼い頃から訓練していたのでこれくらいは朝飯前だ。


 変化は如実に現れる。

 スライム粘液の色は綺麗な透き通る水色となった。


「おお、ルーテシアは水魔法の適正があるみたいだな。さて、系統はどうかな?」


 色が変わってからも魔力を粘液に注ぎ続ける。

 すると父や姉ほどではないが泡が出てくる。

 しかし沸騰のようにボコボコと沸き立つような事はなく、ちょうど炭酸ジュースのしゅわしゅわが出るくらいでしかなかった。


「うーん、これはあんまり精神系統は強くないかな?」


 イングリッドは少し残念そうに変化したスライム粘液の中に指を入れた。

 結果としてスライム粘液の変化は軽度の沸騰だけではなく他にも顕在していたのである。


「おお!これは面白い。二人とも見てみなさい。ルーテシアの系統は精神魔法だけではなく強化の適正があるみたいだよ」


「え?」


 僕とリリラルカは父の真似をするように恐る恐るスライム粘液へと指を入れてみる。


「何これ?弾力がある?」


「本当だ!何か柔らかいシリコンみたい?」


 思い切って中身を手に取り出して感触を確かめる。

 手に吸い付く感触は硬すぎず柔らかすぎず、心地よさすらあった。


「この変化は初めて見るね。なるほど精神系統と強化系統がいい感じに混ざり合うとスライム粘液はこんな感じになるのか。普通の強化系統の魔力はもっと石のように硬くなるのが普通なんだよ」


「そうなんだ」


 手でスライム粘液を揉み続けていると無意識に魔力を出していたみたいでルーテシアはあることに気づいた。

 ルーテシアの魔力で変化したスライム粘液に更に魔力を込めると形が自在に操作出来るのだ。


 好きな形に変化出来るそれを触り続ける。

 これってもしかして()()()のでは?

 何とは言わないが女性的な部分を大きく見せる事が出来るのでは?

 これは大発見だ。

 研究して実用化まで出来ればルーテシア=アーリコーデはまた一歩、完璧な男の娘となる事が出来る!

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