2話
あれから、二人は城から離れた。
「兄さん、ここで一泊しようか。これ以上進むと何があるかわからないしさ、村までまだだろうし」
王子達が離れることを話すと国民からは不安の声が上がった。
王は自分の気持ちをしっかり伝えた。
その気持ちを知り国民には納得してもらった。
「そうだな。早く休もうか」
今、二人は母から言われた【チャルス村】に向かっていた。
やはり道のりは遠く、まだ村は見えない。
森に入ったところで二人は寝ることにした。
「マーシュって魔法得意だよな?」
「まぁ…出来るけど、僕は弓が使いたい」
「弓かー、魔法でもいいとおもうんだけどなー」
「魔法より弓のほうがしっくりくる」
そう言いながらマーシュは弓の手入れをしていた。
「…あなたたち何してるんですか?」
そこにいたのは、ローブを着た背の低い子だった。
顔はローブに隠れよく見えない。
手には本を持っていた。
まぁ、声からして女性だろう。
「何者!?」
「私からしたらあなたたちが何者か知りたいですよ」
クスクスと笑い声がする。
「すみません、笑ってしまい…私はカムイ・ユヴィアです」
「俺はサクマ・インディア!」
「僕はマーシュ・インディアと言います」
インディア…。
インディアは王族の名字だ。
知らないはずがない。
カムイもまた…ああなるのだろうか…。
王族だと知った人はみんな媚びるのだ。
普通に仲良くなりたいのに媚びられるともうなにも出来なくなる
たぶん、カムイもそうなるのだろう。
「よろしくお願いしますね♪…あれ?カインは…どこでしょうか」
「はぁ、姉さんてばなにも知らないんだから…」
「あ、いました!」
カムイの後ろから現れたのはショートで紫髪の男の子だった。
「カムイの弟、カインと申します」
「カイン?なにいっ…ぶぐ」
カムイはカインに口を押さえられた。
なには話したいようだがなにいっているのかわからない。
「姉さん、この人達王族だよ。名字がインディアだもん」
「…そうなのですか?」
「俺たちは媚びられたくない…だから…」
力強く言った。
「だから、僕らには普通に接してくれないですか…」
情けない顔をしているだろう。
でも、仕方がないのだ。
「ふふ、私はサクマさんもマーシュさんも友達として接しようと思ってましたよ?」
「でも、敬語じゃないか」
「姉さんがため口?怖すぎる…」とボソッとカインが言った声がした。
「私は誰にでも敬語を使ってしまうんです…すみません」
「あ、僕も同等に話すね。僕は敬語使わないからすぐぼろが出る早めに解除できてうれしいくらいだ」
あははと笑うカインはとても美しい。
思わずマーシュはドキッとしてしまった。
(相手は男だ。ただびっくりしただけだ)
「あ、こんなところでは風邪をひいてしまいます」
「僕らん家来るかい?」
男三人で女一人がだが、なんとかなるだろうと思いお邪魔させてもらうことにした。




