表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白銀の転生竜は勇者と距離を置きたい  作者: まなま


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/52

side イリス 1

母様目線です。

分けて投稿させて頂きます!


なかなか洞窟から出れないな…すみません!



最近魔物が増えてきた。

あぁ…ついに来てしまった…。

たぶんこれは魔王の再来の証。

娘が旅立つ前触れ。

話すときが来たのだ…真実を。




イリィちゃんとの憩いの時間にそいつは来た。


「あら?」


私の意識が届く、だいたいこの山ひとつ分くらいの範囲内で、魔力の発動や魔物の発生があればすぐにおおよその場所と力の大きさは分かるのだが…今日のは稀に見る大きさだわ。 

魔物…ではないわね。


これは…()()()()


もしかして勇者が…?

でも…いつか勇者は来るとは思っていたけど…勇者ならパーティーで…()()で来るはず。

でも、今移転してきたのは()()()だわ。

…行ってみましょう。



    **********



そこに行くと、倒れていたのは黒焦げで血だらけの男。

そしてその腰に差してあるのは…聖剣と呼ばれる勇者のみが持つことを許される剣。

こいつは…やはり勇者なのね。

でも他のメンバーは…?

どんなに気を研ぎ澄ませてみても私の意識の範囲には他に魔力保有者は存在しない。

つまり…危険な状況から回避するために移転魔法で勇者だけが逃がされたか、もしくは…


何者かにとって勇者が邪魔で、山の中に飛ばされたか。


危険回避のためにこんな山奥へ飛ばすだろうか?

しかも()()()()()()()を。

この大怪我のまま山奥へ飛ばされるということは…普通、()を意味する。

私が見付けなければこの男はひっそりと、()()()()()()()()()死んだに違いない。




今回の勇者ご一行様は、なんだかきな臭いわ。




     ***********




「ピギャーーーーーーーーーー!!」


大切に扱う義理はないので、勇者を引き摺りながら帰ればイリィちゃんの可愛らしい叫びに迎えられる。

たぶん私が叫べば…咆哮って感じ?たぶん地響きがものすんごくなりそうね。

そんな場違いな呑気なことを考えている間もイリィちゃんはあたふたと慌てふためいている。

うん、可愛い。

うちの子超可愛い。

小さくてふわふわで目がくりくりのキラキラで…ドラゴンなのに、表情はあまり変わってないはずなのに、表現豊かで。

そして可愛いだけではなくてとても頭がいい。

イリィちゃんは人の行動を読むのが得意だ。

一歩先、二歩先を読んで行動ができる子なのだ。

…私の行動が人より読みやすいわけではない。決してない。



こんな可愛くて賢いうちの子を連れ去っていく勇者…許すまじ。



そんな勇者に優しくできるわけもなく。

でも勇者が死ねば魔王は倒せないしイリィちゃんに危険が及ぶかもしれない。

結果、私は終始勇者の世話はするが言葉はキツイという…イリィちゃん曰くツンデレというやつになってしまうのだった。

…誠に不本意である。


そう。魔王は勇者でなければ…勇者が使う聖剣でなければ倒せないのだ。


人間はみな元を辿れば神の子だ。

神が自分を模して造り上げた対の男女からどんどんと子孫が増えてきて今に至る。

そして聖剣には神の力が宿っており、魔王と同じ周期で生まれる神の血が濃い者…つまりは勇者のみが聖剣と共鳴し、本来の力を引き出せるのだ。

魔王と同じ周期で勇者が生まれる理由は分からないが、約100年前に生まれた魔王のときも勇者が生まれたのだ。


約100年前…私はその時の聖なる導者だった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ