↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
RED RAID-侵略大戦-  作者: 赤木梓焔
最終章 それぞれの未来
PR
98/101

-2-

「月に一度、珀が異次元ゲートを開けますので、何かあったら直ぐに教えてください」

「霧人様、何から何までありがとうございます」


 メビウス達が地球に多くのウォームを送っていたため、ミュータント達と共存していたウォームがかなり減ってしまった。

 今、エトワル星に残っているのは、簡単な農作業がこなせる家畜ウォームのみ。

 地球と違ってコンピュータといった機械文明が発達していないエトワル星にとって力仕事の出来るウォームがいないのはかなりの痛手である。

 幸いエトワル星にも温泉や石油などといった地下資源があることをミュータント達は分かっていた。

 そこで霧人は異次元ゲートを使って地球で使われている工具や機械をエトワル星に送ることにした。


「では私は国連や各国の代表に今までのことを報告しなければなりませんのでこれで地球に帰ります。黒斗、人間の為にご家族にも辛いをさせてしまって本当にすいませんでした。でも私はとても感謝しています。本当にありがとう」

「私も霧人様に助けられて本当に幸運でした。感謝を述べるのはこちらの方です。ありがとうございました」


 王の間から城の中庭、異次元ゲートの近くに霧人を始め地球に帰還する討伐隊員達、そして黒斗とミュータントの兵士数人が集まった。

 霧人と黒斗は互いに頭を深く下げながら今までの感謝の気持ちを述べた。

 すると霧人は自分と一緒にエトワル星に来た討伐隊員の一人から、四方が20cmくらいの桐箱2個を受け取ると、黒斗の目の前に差し出した。


「これは……?」

「プランスと貴方の兄クリュエルの遺骨の入った骨壷です。やり方が間違っていたとはいえ、ミュータントの為に勇敢な死を迎えた方々です。黒斗の手で丁寧に葬ってくれませんか?」

「勿論です。王族の墓に眠らせます」


 黒斗は霧人から遺骨の入った桐箱を受け取ると、大事そうに抱きしめた後、後ろにいたミュータントの兵士に渡した。

 そして黒斗はエトワル星に来た討伐隊員一人一人に感謝の言葉を述べた。

 黒斗と言葉を交わした隊員は、黒斗と握手したり、涙を流す者もいた。

 やがて黒斗の体は鈴と向かい合った。


「朝倉……今まで一緒にウォームと戦ってくれたことに礼を言う。それから俺がミュータントだということをAATの皆の前で打ち明けた時、庇ってくれてありがとう。その優しさに感謝する……改めて朝倉の両親を死なせてしまったこと、本当にすまなかった」


 黒斗は鈴にそう告げると深々と頭を下げた。


「顔を上げてください。黒斗さんこそ、ご自分のお兄様を手に掛けて本当に辛かったですよね。これからはご自分のご家族を大事にしてくださいね」


 鈴は首を左右に振りながら、黒斗に暖かい声を掛けた。

 黒斗はそれでも数回鈴に頭を下げながら今度は亮夜の目の前に立った。


「新堂、腕は大丈夫か?」

「全然大丈夫です。ミュータント達の再生能力には本当に驚きました」


 デファンスとの左腕を切断された亮夜だが、医療隊員からの再生能力で治療を受けた後、さらにミュータントの医者からの治療も受け、亮夜の左腕は元通りに戻っていた。


「正直、お前には俺の片腕になってもらいほど評価をしている。その判断力と行動力は誰よりも素晴らしい、地球でその能力を生かして頑張ってくれ……あっそうだ、お前に渡したい物があるんだ」

「渡したい物……ですか?」


 黒斗はそう言うと、服の胸ポケットから赤い指輪の入ったガラスケースを取り出すと亮夜に渡した。

 自分が嵌めているのと同じような指輪を見た亮夜は首を傾げた。


御閲覧ありがとうございますm(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。