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RED RAID-侵略大戦-  作者: 赤木梓焔
第13章 いざエトワル星へ
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-7-

「新堂ーー! 大丈夫か!?」


 左肩からの出血を抑えるように蹲(うずくま)る亮夜の側に黒斗と討伐隊員達が近寄る。


「医療班、一人は切断された新堂の腕を繋げ! もう一人は覚醒した新堂の体力を回復させろ!」

「「ハイッ!」」


 黒斗から指名された医療隊員は、亮夜を床に仰向けで寝せた。

 そして一人は床に落ちていた亮夜の腕を拾うと、接合面が合うように左肩につけると自身の右手を亮夜の左肩に翳して、再生治療能力を行う。

 すると亮夜の左腕は、肩の筋繊維や血管、神経と繋がっていき、やがて皮膚も繋がると、まるで切られたことが嘘のように元の状態に戻った。

 

 もう一人はその様子を確認しながら、回復能力を使って、亮夜の体力を回復させていった。

 その間亮夜は目を瞑り、医療隊員に自分の体を任せていた。


 黒斗は一緒に来た医療隊員に指示を出すと、今度は少し離れたところで床に倒れているデファンスの側に向かうと傍らに行き、右膝だけを床につけた。


「デファンス……こんな形で再開するとはな」


 床に血まみれで仰向けに倒れているデファンスを見下ろすように黒斗は声を掛けた。

 

「クレール……お前に……頼み……が……ある……」


 顔と目を動かし、黒斗を見つめたデファンスは黒斗がエトワル星にいた時の名前を呼んだ。


「なんだ?」

「城の地下に……民衆が……避難している……その者達は……殺さ……ないで……くれ……」


 デファンスは苦しそうに息をしながら黒斗に懇願した。


「元より、そのつもりだ」


 黒斗は地球人をウォームから守る為に、大昔の悲劇を繰りかえさない為に地球に行ったので、何も知らない民衆を手にかけるつもりはなかった。


「そうか……俺達は……過去……に……縛られすぎていて……平和を……忘れていた……」

「デファンスもういい、今医療隊員を連れてくる。この星を立て直せ」


黒斗はデファンスの話を遮ると、亮夜の側にいる医療隊員に声を掛けようとしたが、その時デファンスの血だらけの手が黒斗の左足首を掴んだ。


「もはや……俺に……その資格は……ない……クレール……任せた」


 そう言うとデファンスは口から勢い良く血を吐き出し息を引き取った。

 黒斗はデファンスの目の上に手を乗せると、ゆっくりと動かしその目を閉じた。

 そしてデファンスの両手を胸の前で組ませた。


「新堂、具合はどうだ?」

「もう大丈夫です。ありがとうございます」

 

 デファンスから離れた黒斗は治療を終え、医療隊員に抱えられている新堂に声を掛ける。

 まだ少し顔色が悪い亮夜だが、切られた左腕を軽く動かすと、黒斗や側にいた隊員に頭を下げた。


「鈴と光は先に進ませました」


 亮夜の報告を聞いた黒斗は暫く考えたような顔をした後、今度は少し厳しい顔になった。


「黒斗さん、どうかしましたか?」


 黒斗の表情を見た亮夜は嫌な予感に襲われた。


「新堂……急いで2階にある『王妃の部屋』に向かうぞ。朝倉が王妃と戦っている」


 黒斗は王妃から出ている殺気をテレパシーで感じていた。


「王妃ランセスは俺やデファンスと対等に戦えるくらい強い。急いで朝倉を助けに行く」


 黒斗はそう言うと、隊員に指示を出しながら2階に繋がる階段を目指して歩き出した。


「鈴! 無事でいろよ!」


 亮夜は新堂の言葉に不安になりながらも、鈴の強さを信じて後に付いて行った。

ご閲覧ありがとうございますm(__)m

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