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RED RAID-侵略大戦-  作者: 赤木梓焔
第13章 いざエトワル星へ
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-6-

 部屋中に、カキンッ、ギギギッ、という亮夜とデファンスの剣が激しくぶつかり鍔迫り合う金属音が響き渡る。

 一旦離れた剣は、お互いを刺し貫くように素早く前に突き出るが、どちらも

擦れ擦れで交わしていった。

 しかし、互いの服のところどころは相手の剣先で切られ、開いた生地の間からはうっすらと血が滲んだ皮膚が見えていた。

 そして互いに睨み合いながらも、額に汗が滲み出て、呼吸の度に肩が上下に動いていた。


「段々動きが鈍くなってきているな……人間」

「貴様こそ剣を持つ握力が弱くなっていないか」


 互いに憎まれ口を言ったところで、亮夜が素早く床を滑るようにデファンスに一気に近寄る。

 そして、手にしていた剣をデファンスの首目掛けて真っ直ぐに伸ばす。

 デファンスは素早く飛んできた剣を避けるが、亮夜の剣先はデファンスの左頬を掠めた。

 デファンスは持っていた剣を振り回し、亮夜の剣を弾くと、素早く後方に跳ねた。

 デファンスの左頬には長さ3cmほどの切り傷が出来ていて、そこからうっすらと血が滲んでいた。


「貴様こそ、体がもたついているんじゃないのか」


 亮夜の言葉を聞いたデファンスは悔しさと怒りで顔が赤くなり、眉間に皺がよった。

 そして、自分の左頬を右手の中指でなぞると、血のついた指先を舐めた。


「……よかろう。これでお終いにしてやる」


 デファンスはそう言うと、再び両手で剣を握り締めると、「フォルティス」と呟く。

 すると、デファンスの体全体が赤く光だした。


「覚醒したのか……よし、俺も覚悟を決めるか!」


 そう言うと亮夜も剣を強く握り締めると、覚醒を始めた。

 亮夜の体と剣が赤く光はじめる。

 そして、赤く輝く2人の体はじりじりと距離を詰めていった。


「「ハアァァァッ!」」


 ほぼ同時に雄叫びを上げた2人は、常人では見切ることが出来ないスピードで近寄っていく。


「「キュインッ!」」


 そして2人が交差する瞬間、大きな金属音が一度響き……静かになった。

 交差した2人は剣を構えた姿勢のまますれ違い、互いに背を向けたまま静止した。


 その時――バンッ!という大きな破壊音が大広間の出入り口から響いた。


 異次元ゲートを開いた後、医療班によって体力を回復させた黒斗は、異次元ゲートの維持を珀に頼むと、討伐隊員数人と共にエトワル星に乗り込んだ。

 そして、王宮に入った黒斗は大広間での戦いを察知すると、そこへ向かった。

 大広間の出入り口を塞いでいたテーブルを蹴り上げ中に入った瞬間、亮夜とデファンスが互いに背を向けて立っている姿が目に入ったのだ。


 立っていた亮夜の右手から剣が滑り落ちると同時に、亮夜の顔が苦痛に歪む。 そして亮夜の右手がゆっくりと、自身の左肩に手を当てようとした時、亮夜の左腕は鮮血とともに、肩から床に切り落ちていった。

 亮夜の左腕が床に落ちる音を聞いたデファンスは口角を上げ、ニヤリと笑みを浮かべた。

 しかし次の瞬間、自分の体に異変を感じた。

 ゆっくりと首を下げ、自分の体に目線を向けた時、自分の胸や腹から噴水のように血が噴出し、デファンスの顔に血がかかる。

 自分の顔にかかった自身の血を確認したデファンスはその場にゆっくりと倒れた。

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