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RED RAID-侵略大戦-  作者: 赤木梓焔
第13章 いざエトワル星へ
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-3-

**********


「亮夜さん、俺、こんな景色初めて見ました!」

「俺もこんな風景ははじめて見る」


異次元空間のトンネルのような丸い壁には黒い雲が幾重にも重なる不思議な光景が広がっていた。

 その空間の中で浮きながら、空間の出口、エトワル星へと真っ直ぐ進んでいく。

 やがて異次元ゲートの先に白い光が見え、光の中から紫色の雲に覆われたエトワル星らしき惑星が見えてきた。


「あっ、何か見えてきましたね」

「間違いなければあれがエトワル星だ」


 紫色の惑星を見つけた光が亮夜に声を掛けると、亮夜は真剣な顔で答えた。

 異次元ゲートの出口は、光達討伐隊員を誘導するような形で、紫色の惑星の地面近くまで伸びていく。


「地面に着地するぞ。全員、衝撃で怪我をしないように気をつけろ」


 異次元ゲートは地面に近づくとはいえ、隊員達はは数メートル以上の空間から放り出されるので、亮夜は隊員達が着地の際に怪我をしないように注意を促した。


「皆、降り立ったら周りを確認して、ウォームやミュータントがいないことを確認すること! いいわね!」


 鈴はそう言うと、異次元ゲートの出口をしっかりと見つめた。

 やがてゲートの出口が目の前に来た隊員達はそれぞれの着地姿勢を整えて、エトワル星へと飛び降りた。


 ズサッ、ドサッと、隊員達が地面に次々と降り立つと、すぐにしゃがんで辺りを確認する。

 だが、周りにウォームや人の気配は感じられなかった。


「ここがエトワル星の王宮の中庭ですかね?」

「ああ、あそこに石造りの立派な建物が見える。あれが黒斗さんが言っていた王宮だろう」


 光の質問に、辺りを見渡した亮夜が、石で出来た白い建物を指差して答えた。

 

「人の気配が無くて不気味ね……」


 王宮の周りには人の気配が無く、辺りは静まり返っていた。


「新堂班長、どうしますか? 全員で城に向かいます……かっ!?」

「やはり出たか!」


 隊員の一人が亮夜に指示を仰ごうとした時、上空からムササビが飛んでくるような形で、数人の人間が突然降りてきた。

 いずれも上下が真っ黒な戦闘服に身を包み、黒斗と同じように長円瞳孔の目をした、ミュータントだった。

 ミュータントの兵士達は、隊員達の目の前に降り立つと、腰に下げていた刀を振りかざし、隊員達に襲い掛かってきた。



「地球から来た侵略者達め! 我らが成敗してくれる!」

「待て、話し合えば分かる!」

「喧しい! 問答無用だ!」


 ミュータント達の攻撃に、隊員達も刀を手にして、防戦に回る。


「新堂班長! ここは我々新山班が抑えますので、王宮に向かってください!」

「何を言っているんだ!」

「我々を信じて王宮に! もうすぐ黒斗さんも来るはずですから!」

「くっ……鈴、光、ここは新山班に任せて俺達は王宮に向かうぞ!」

「「ハイ!」」


 ミュータントを殺さないように戦っていた亮夜に、新山が声を掛けた。

 一瞬躊躇った亮夜だが、覚悟を決めると、鈴と光に声を掛けた。


「王宮になぞいかせん!」


 亮夜達の行動を察したミュータントの一人が鈴に襲い掛かろうとしたが、新山班の一人、末森が、素早く立ち回り、鈴をミュータントの攻撃から守った。


「早く、行って下さい! ここは大丈夫です!」

「ありがとう、ここは頼んだわね」


 亮夜、鈴、光の3人は、中庭から王宮の入り口へと駆け出して行く。


「やはり来たか……人間め」


 その様子をデファンスは王宮の窓からじっと眺めていた。

ご閲覧ありがとうございますm(__)m

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