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RED RAID-侵略大戦-  作者: 赤木梓焔
第13章 いざエトワル星へ
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「待ってください! 新堂班と一緒に我々も先にエトワル星に向かいます」

「新山班……いいのか?」


 亮夜の話を聞いていた、新山、末森、深川の3名が名乗りを上げた。

 新堂班に続く3人の希望者に、黒斗は驚きを隠せなかった。


「我々新山班が回復した黒斗さんがエトワル星に到着するまでの間、異次元ゲートを守ります。その間に新堂班が王宮に向かってください」

「お前ら、何が起こるか分からないんだぞ!」


 隊員達の言葉に、黒斗は焦ったような大きな声を出した。

 しかし、光が黒斗に話しかけた。


「黒斗さん、俺、大切な親友をウォームに殺されたんです。その時、『絶対、元の仇を取る』って決めたんです。やっとその時が来たと。だから俺をエトワル星に行かせてください。お願いします」


 光はいつものふざけた口調ではなく、真剣な表情で黒斗に訴えた。

 それを聞いた黒斗と珀は覚悟を決めた。


「珀……プランスの指輪を俺に渡せ。異次元ゲートを完全に開く」

「兄さん……」


 黒斗の言葉を聞いた珀はプランスの指輪を指から外すと、黒斗に渡した。

 黒斗は元々嵌めていた指輪を外すと、その指輪を左手に持ったまま、プランスの指輪を右中指に嵌めた。

 黒斗はプランスの指輪を嵌めると光の側に行き、左手に持っていた指輪を光に差し出した。


「エトワル星に行くにはお前に指輪では小さすぎる。俺の指輪を使え」

「えっ? 黒斗さん、いいんですか?」

 

 黒斗の指輪の大きさは、光が嵌めている指輪の倍以上の大きさだった。


「お前に高い能力があるのは確かだ。しかし今嵌めている指輪では全ての能力を発揮することができない。エトワル星では何が起きるか分からないから俺の指輪を使え。ただし、能力を酷使しないように気をつけろ」

「ありがとうございます。大事に使わせていただきます」


 光は軽く頭を下げて指輪を受け取ると、自分が嵌めていた指輪を外して黒斗から貰った指輪を嵌めた。


「頼んだぞ光――医療班、俺が異次元ゲートを完全に開いている間に、珀の回復を頼む」


 光が黒斗の指輪を嵌めたのを確認すると、今度は医療班に指示を出した。

 呼ばれた医療班は素早く動いて珀の側に行った。


「では、異次元ゲート開通の続きを行う。珀、異次元ゲートが完全に開いたら回復した力で新堂達6名をゲートの入り口まで運んでくれ。恐らく俺も力をかなり消費するので、医療班は俺の回復も頼む」

「「かしこまりました!」」


 黒斗の再びの指示にその場にいた全ての隊員が頷いた。

 黒斗は珀が途中まで開いた異次元ゲートに右手を向けると、「アペリオ!」と大きな声で叫んだ。

 黒斗の額に汗が滲んでくると、珀や、珀を回復させている医療班が心配そうな眼差しを黒斗に向ける。

 数分後――。渦巻状の中心に黒い空間が徐々に姿を現した。


「新堂班、新山班、頼みましたよ」


 黒い空間が出来たのを確認した珀は、新堂達に右手を向ける。

 すると、彼らの体は空中にふわりと浮き、黒い空間に吸い込まれるように近づいて行った。


「雨降当主! 必ず任務を遂行してきます!」


 亮夜はそう叫ぶと、地上にいる霧人に向かって敬礼をする。

 地上にいる霧人が敬礼を返す中、亮夜達6人は黒い空間の中に消えていった。

 6人の姿が黒い空間の中に消えたと同時に、力を使い果たした黒斗が珀に寄りかかるように倒れた。

 その姿を見た医療班達は、慌てて黒斗に駆け寄っていった。

御閲覧ありがとうございますm(__)m

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