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RED RAID-侵略大戦-  作者: 赤木梓焔
第10章 AAT訓練開始!
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-3-

「それじゃあ先に体力強化してからバングルをつけよ……って、外れないじゃん!?」

「輪鳥……言い忘れたが、そのバングルは俺の脳から発する特殊な電磁波じゃないと外れないからな」


 黒斗は自分の右人差し指で右のこめかみを指差しながら、バングルを外そうとしている光に声を掛けた。


「黒斗さんの頭は電子レンジっすか!?」

「言っておくが、弁当を温めることはできないぞ」


 光の突っ込みに、黒斗は無表情のまま返答をする。

 光と黒斗のやり取りを聞いていた隊員達は、冗談を言った黒斗に驚いていた。


「黒斗さんって、そんなユーモアな台詞を言うんですね?」

「……珀から教わっただけだ。じゃあ訓練を始めるぞ」


 光の更なる突っ込みをさらりと受け流した黒斗は、隊員達をこれから行う訓練所に連れて行った。


**********


 黒斗と光達AAT隊員は午前中訓練した場所とは違うところに来ていた。

 そこは木や草が生えていない、一見山肌を削ったような広大な場所。

 黒斗が立ち止まった場所には、大き目のダンボールが数、積まれておかれていた。

 黒斗はダンボールを1個持ち上げると、自分の足元に置き、蓋を開いた。


「これから全員にヘルメットを渡すので、受け取ったものは各自装着すること」


 光は、渡されたヘルメットをまじまじと見つめる。

 手にしたヘルメットは、バイクを乗る時に被るフルフェイスメットタイプで、耳に当たるところに何やら小型の機械がついていて、ヘッドフォンのように盛り上がっていた。

 ぐるりとヘルメット全体を見たところで、光はポツリと呟いた。


「……これも装着したら能力が限定されるのかな?」

「輪鳥、これは能力とは関係ない」

「黒斗さんの超能力って『地獄耳』ですか……」

 

 小さく独り言のように呟いた言葉が、数メートルも離れている黒斗に聞こえたことが分かった光は、首を傾げながらヘルメットを装着した。

 隊員全員がヘルメットを装着したのを確認した黒斗が、これから行われる訓練の内容を説明した。


「これから隊員達には山の頂上を目指してもらう。但し頂上までの道のりには様々な障害物があります。『特殊能力特化型』は、体力強化ができないので、魔法能力を使うこと。逆に『身体強化特化型』は、身体能力のみ。『万能型』はどちらの能力も半分しか出せないので、知力を駆使すること」


 黒斗は自分の背後にある、山肌が削れたような場所を指差しながら話を続ける。

 その山肌の上にある頂上がゴールのようだ。


「障害物とは別に、今まで地球に現われた様々なウォームが出現する。これはウォームは皆さんが被っているヘルメットの機械から投影されているバーチャル映像だが、攻撃した時、攻撃を受けた時の質感が再現されるようになっている。そして、このウォームと対戦したデータは、瞬時に「雨降科学研究所」に転送され、各自の攻撃力や判断力が分析される。その分析を元に、後日の訓練は各自の苦手な箇所を中心に行っていく。バーチャルだからと言って手を抜いたり、油断しないように……では始め!」


 黒斗の言葉で、隊員達は頂上目指して一斉に走り出した。


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