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RED RAID-侵略大戦-  作者: 赤木梓焔
第8章 黒斗と珀の真実
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-1-

 研究所に着くと、光達は黒斗と珀の案内で研究所の地下2階、大きなテーブルに椅子が何脚の並べられている会議室へ通された。


 光達が指定された場所に座り、しばらく待っていると、会議室に霧人が姿を現し、光達とテーブルを挟んで対面に座る。

 黒斗と珀は、霧人の両側に腰掛けた。

 全員が椅子に座ったところで、霧人が口を開いた。


「私は討伐隊員の中から優秀な人材を選抜して『雨降特殊部隊』通称『A(AMEFURI)A(ASSAULT)T(TEAM)』を新たに作る予定だ」


 その言葉に光達は目を見開いた。今の討伐隊だけでは対処できない事態が起きていることを感じたからだ。


「地球に来るウォームは段々、巨大かつ残虐になってきている。しかも今日はとうとうミュータントまで来てしまった。そこで高い判断能力や優れた戦闘能力を持つ隊員を探して、この黒斗の下で訓練を受けて欲しいと考えた」


 霧人の言葉が終わると、霧人の隣に座っている黒斗が無表情のまま、光達に軽く頭を下げた。


「すいません、ミュータントって何ですか? あの、俺がサンダーを当てた人はどんな人なんですか?」

「分かった。お前たちに全て話そう。ただし、このことは他言禁止だ」


 そう言うと黒斗は真剣な顔で光達の顔を見つめる。


「いいんですか? あのことをこの人達に話しても!」


 珀は焦ったような声を上げて、黒斗に目を向ける。

 しかし黒斗は落ち着いた様子で、言葉を返した。


「ここまできたら話すしかないだろう。この人達も真実を知る必要がある…聞いて欲しいことがある。俺と珀の本名はクレールとブラン、血の繋がった兄弟だ。そして今日、地球を襲ったのがクリュエル。俺達の兄だ。俺達はこの地球から遠く離れたエトワル星から異次元ゲートを通って地球にやってきたんだ」


 黒斗は目を閉じると、光達の想像を遥かに超えた、過去の歴史を話し始めた。


 **********


 遠い昔、地球には2つの人種が住んでいた。

 人間と、見た目は人間だが、様々な特殊能力を持ったミュータント。

 特殊能力を持つミュータントは穏やかな性格で、自分達の能力を人間の為に使っていた。


 例えば、山の一部を爆発させ道を作ったり、病気の人に手を翳して、治療をしていた。

 人間とミュータントは上手く共存していた。


 ミュータントは全員、右手中指にルビーの指輪を身に着けていた。

 詳しいことは分からないが、ミュータントの能力を強めたり、コントロールできるのが、ダイヤモンドでも、サファイアでもなく、ルビーだった。


 人間1000人に対してミュータントは1人という割合だったが、人間の王は少数人種のミュータントを恐れた。

 何も能力の無い人間はミュータントに支配されてしまうと。


 ある日、人間の王は「ミュータントは人間の滅亡を謀っている。ミュータントを全て殺せ」と兵士と国民に命令を下す。


 その日からミュータント達の地獄の日々が始まった……。


ご閲覧ありがとうございましたm(__)m

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