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RED RAID-侵略大戦-  作者: 赤木梓焔
第7章 クリュエルの襲撃
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-7-

「あの方は雨降財閥の当主! なぜこんなところに!?」


 亮夜の視線の先には、リムジンから降りた、スーツ姿の霧人と、研究所で珀と呼ばれた金髪の白衣の男性がいた。

 2人は、黒斗と、倒れているクリュエルの側に真っ直ぐ向かっていた。


 珀はクリュエルの側に行くと、両膝を地面について、倒れているクリュエルの体にしがみつくと「兄さん……ごめんなさい……」と泣き出していた。


 その珀の背中を、同じく跪いた霧人が静かに擦っていた。

 光達はその光景をただ呆然と見ていた。


「兄さん?……一体、何が起こっているんですか?」

「俺にもさっぱり訳が分からない」


 珀の言葉が聞こえた光は、亮夜に質問する。

 しかし亮夜も霧人と2人の男性の関係が分からず、何が起きているのか理解できなかった。


 やがてクリュエルの死体は担架に乗せられ、救急車ではなく、討伐隊の護送車でどこかへと運ばれていった。

 黒斗と珀は立ち上がり、運ばれていくクリュエルの姿を小さくなるまで見つめていた。


 クリュエルが運ばれて姿が見えなくなる頃、霧人は光達の方に顔を向け、優雅に歩いて光達に近づく。

 霧人の背後には、それまでクリュエルを見送っていた黒斗と珀がピッタリと着いてきていた。


「新堂班リーダー新堂亮夜、そして班員の朝倉鈴、輪鳥光、君達に話があります。私に着いてきてください」


 霧人はそう言って光達に軽く上げると、自分が乗ってきたリムジンの方に歩みを進めた。


「貴方達も霧人様のリムジンにお乗りください」


 黒斗はそう言うと、光達をリムジンまで誘導する。


「リムジンに乗れる日がくるなんて、夢みたいだ」


 光は目を輝かせながら、少し興奮した声を上げた。

 そんな純粋な光の姿を、一番最後に歩いている珀は微笑ましく見た。


 リムジンに到着すると、亮夜、鈴の順で後部ドアから車内に入っていった。

 そして光が霧人のリムジンに乗り込もうとした時、黒斗が光の右腕を掴んだ。

 黒斗は光の指輪を見て、顔を歪めた。


「お前……この石でクリュエルを倒したのか?」

「は、はい?」


 黒斗に突然腕で掴まれた光は、黒斗の言った言葉が理解できず、顔をしかめ困惑した。


「そうか……いや、何でもない、乗ってくれ」


 黒斗の態度を不自然に感じたが、光は何の聞かずにリムジンの後部ドアを潜り抜けた。


「うわっ、リムジンってこんな風になっているんですね!」


 後部ドアを開けて乗り込んだ光の目の前には、ロングソファーと、TV、バーセットが置かれていた。


「輪鳥くん、オレンジジュースでも飲みますか?」

「え? うぉ、この冷蔵庫あけていいんですか?」


 リムジンの助手席に座っている霧人から声をかけられた光は、バーセットにあるガラス張りの冷蔵庫に目を向けた。


「光、当主の前よ。少し落ち着きなさい」

「あっ、すいませんでした」


 鈴にたしなめられた光は少ししょんぼりしながら鈴に頭を下げた。

 その喜んだり、落ち込んだりする光の姿を見た亮夜や黒斗は、思わず吹き出し、そしてリムジンの車内は笑いに包まれていた。


 やがてリムジンは「雨降科学研究所」の門を潜っていった。


ご閲覧ありがとうございますm(__)m

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