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RED RAID-侵略大戦-  作者: 赤木梓焔
第6章 ムーシュ襲来
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-5-

「ジジジジジッ! ジジジッ!」


 ムーシュの羽が激しく震え、一層大きな音を立てた。

 亮夜の攻撃を受けたムーシュの足は瞬時に焼け焦げ、消滅してしまう。

 バランスを崩したムーシュの目に引き攣った顔をした光の姿が映る。

 光に攻撃をされたと勘違いしたムーシュは残っている足で、光が立っている鉄骨を激しく蹴飛ばした。


 このムーシュというウォームは凶暴な性格だが、知能が低い。

 従って自分を攻撃した亮夜には気づかなかったのだ。


 ムーシュに気付かれた光の額に汗が滲んできた瞬間、自分の体が激しく揺れるのを感じた。


「うわっ! 落ちる!」


 ムーシュが光の立っている足場の鉄骨に振動を加えた為、光は咄嗟に四つん這いになってしまう。

 その様子に、ムーシュは羽を激しく震わせながら観覧車の鉄骨を激しく揺らし続ける。

 亮夜の攻撃で足の一部を失った為、光に近づくことは出来ないが、光が掴まっている鉄骨は悲鳴を上げてきていた。

 

「マズイ! このままでは鉄骨も光も地面に落ちてしまう」


 ファイアの攻撃に驚き攻撃を外し、そのせいでムーシュに見つけられてしまった光の失態に、亮夜は焦りを感じていた。


 しかしムーシュがこれ以上観覧車を動かすと、自分や光だけではなく、観覧車に残されている人達の命も危うくなってしまう。

 幸いなことに、ムーシュは光の足場を攻撃することに夢中で、亮夜に背中を向けていた。

 亮夜は自分の右の手の平をムーシュの背中の真ん中に向けると、スゥッと深く息を吸った。

 

「光! 何が起きても耐えろよ! サンダー!」

「亮夜さぁーん!」


 亮夜の声が背後から聞こえたムーシュが、光の足場への攻撃を止めて、振り返ろうとする。

 しかし次の瞬間、ムーシュの体全体に無数の針で刺されたような痛みが襲う。


 亮夜の右の手の平から青光りする稲妻が発生し、ムーシュの背中を直撃していた。

 ムーシュの体全体に稲光が走った瞬間、ムーシュの体は細かい塵に変わり、その塵は亮夜と光の指輪に吸い込まれていった。


**********


「救急車を早く!」

「トリアージタグが赤の方はこちらへ!」


 遊園地では、警察、自衛隊員、討伐隊員が四方八方に動いて、人命救助を行っていた。


 場所が遊園地とあって、多くの負傷者が発生した為、傷病者の分別を行う識別救助が行われ、トリアージタグを持った討伐隊の医療班が負傷者に声を掛けていた。


 それから少し経った後、軽症のトリアージタグが緑の人達は治療を終え、遊園地を後にする。

 重症の怪我人も次々と担架で運ばれ、遊園地に人も少なくなって来た頃に、異変は起こった。


 突然空が薄暗くなり、「ジジジジ」と奇妙な羽音が響いてきた。


ご閲覧ありがとうございましたm(__)m

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