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RED RAID-侵略大戦-  作者: 赤木梓焔
第6章 ムーシュ襲来
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-1-

「亮夜さんって三半規管が弱いんですか?」

「あー、少し休めば大丈夫だ……」

「ゴメンね……つい夢中になって動かしすぎちゃった」


 ウォームを討伐した次の日。


 光、鈴、亮夜は休日を利用して討伐隊本部から電車で2駅ほど離れた場所にある遊園地に遊びに来ていた。

 フリーフォールやジェットコースターを楽しんだ後に乗ったコーヒーカップで、亮夜は軽いめまいを起し、遊園地内のベンチに座り休んでいた。


「もう大丈夫だ。次はあまり揺れない乗り物にしよう」

「だったら……観覧車に乗らない?」

「亮夜さん、高いところは大丈夫ですか?」

「ああ、大丈夫だ」


 3人は観覧車のある場所に向かって歩き出した。


「そんなに並んでいないわね」

「大体、10番目ってとこかな?」


 観覧車には、カップルや小さい子供を連れた家族が列を作って並んでいた。


「次の方――足元にお気をつけてください」


 観覧車の下では係員の女性が笑顔で、案内をしていた。


「あれっ、急に空が暗く……って亮夜さん!」


 光が声を上げると同時に、観覧車に黒い影がかかり、ギシギシと金属が擦れる嫌な音が響いた。


「キャーッ! 何あれ!?」

「出してー! 助けてー!」


 閉じている観覧車の席から凄まじい人々の悲鳴が飛び交った。

 観覧車の頂上に、黒い大きな物体が影を作っていた。


「あれは! ウォーム!」


 亮夜は上空に視線を走らせると、チッと小さく舌打ちをする。

 休日で遊びに来ていた亮夜は、銃や刀といった武器を持っていなかったからだ。

 唯一頼りになるのは自分の指に嵌めている指輪のみ。


 すると今度は、観覧車とは対面にあるジェットコースターからも異様な悲鳴が聞こえてきた。


「こんな時に2体も現われるなんて!」


 亮夜の言葉で、光が体ごと視線を走らせると、ジェットコースターのレールの一番高い場所に、巨大な蝿のようなウォームが出現していた。


 そう、この蝿のようなウォームは、エトワル星のプランスが異次元ゲートを開けて地球に送ったムーシュというウォームである。


 加速してムーシュに迫る車両を見つけたムーシュは羽を広げ、一旦宙を舞うが、次の瞬間勢いよく下降し、車両に体ごとぶつかっていく。


「ギャーッ! 助けて!」

「お、落ちる! 嫌だあ!」


 ムーシュに体当たりされた車両は脱線し、そのまま勢いよく地面に落下し、乗っていた人々は血だらけで地面に横たわっていた。

 観覧車の下に居た人達から、泣き声と悲鳴が飛び交う。


 まるで地獄絵図のような突然の出来事に、光は呆然と見ることしか出来なかった。


ご閲覧ありがとうございますm(__)m

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