⭕ 奇跡の秘密
──*──*──*── 観光中
マオ
「 セロ、さっきの話だけど、何か気になるんだよな~~ 」
セロフィート
「 “ 神の御業 ” ですね 」
マオ
「 そう、それな!
元素魔法が使えないのに “ 奇跡 ” なんて使えるのかな? 」
セロフィート
「 何かしらのタネは有るでしょう。
聖女が居る様ですから、聖女から “ 何か ” を渡されている可能は有ります 」
マオ
「 “ 何か ” って? 」
セロフィート
「 それは調査すれば判ります 」
キノコン:本体
「 既に密偵を向かわせてますエリ。
大司教の “ いけない秘密 ” を赤裸々に暴いちゃいますエリ★ 」
何時にも増してキノコンの取り掛かりが早くないかな?!
暇潰しを見付けた好奇心旺盛な子供みたいに楽しそうだなぁ~~。
セロフィート
「 大司教の事はキノコンに任せて、観光を楽しみましょう。
18時まで2時間も有りますし 」
マオ
「 そだな。
えと…何日くらい≪ 町 ≫に滞在する予定なんだ? 」
セロフィート
「 長くて3日にしましょう。
到着した日は、疲れてますから身体を休める為に使えば良いです。
2日目,3日目は観光を楽しみましょう 」
マオ
「 そだな。
あっ──、次の≪ 町 ≫へ行く時は、怪物と遭遇しないで済む安全なルートを歩いて行くんだからな! 」
セロフィート
「 それではマオの勇姿が見れません 」
マオ
「 見てないくせにぃ~~ 」
≪ 町 ≫の地図を見ながら、3時間で行ける所まで行ってみた。
──*──*──*── タレトテ教会
帰りはセロが転移魔法を使ってくれたから、滞在中に借りる[ 宿泊室 ]に戻って来た。
キノコンは教会内を調査する為、[ 宿泊室 ]に残る事になった。
因みに教会内を調査するのは、体をスマホ並みに小さくなった分身体達だ。
──*──*──*── 夕食後
──*──*──*── 宿泊室
マオ
「 ふぅ……。
《 教会 》の料理って質素なんだな~~。
おかわりも出来ないし、食べた気がしないよ…… 」
キノコン:本体
「 マオ様の為にサンドイッチを用意してますエリ 」
マオ
「 えぇっ、本当か!
流石キノコンだよ!
有り難な♥️ 」
キノコン:本体
「 マオ様に喜んで頂けて嬉しいですエリ 」
セロフィート
「 良かったですね、マオ 」
オレはキノコンが用意してくれた食べ応えのあるサンドイッチで腹を満たす。
マオ
「 美味しぃ~~♥️
キノコンの作るサンドイッチ最高ぉ~~♥️ 」
キノコン:本体
「 調査の御報告を致しますエリ 」
セロフィート
「 聞きましょう 」
マオ
「 大司教の秘密だったよな? 」
キノコン:本体
「 はいですエリ。
調査の結果、大司教は唯の人間ですエリ。
大司教が “ 奇跡 ” を使えるのは、大司教が指に嵌めてる指輪の力ですエリ 」
マオ
「 指輪ぁ?
大司教はアクセサリーを付けて良いのか? 」
セロフィート
「 《 教会 》で1番偉い立場です。
誰も文句は言えないでしょう 」
マオ
「 そっか……。
指輪が怪しいって、どゆこと?
魔法具とか魔導具とか魔術具とかの類いとか?? 」
キノコン:本体
「 残念ですエリ。
≪ テレペンダット大陸 ≫には、魔法道具,魔導道具,魔術道具の類いは存在しませんエリ。
≪ テレペンダット大陸 ≫で発展するのは科学技術ですエリ 」
マオ
「 科学技術か……。
未来には≪ 日本国 ≫みたいにスマホが誕生してるかも知れないかな? 」
セロフィート
「 其処まで進歩,発展すればの話です 」
キノコン:本体
「 ≪ テレペンダット大陸 ≫には科学技術の他に、錬金術も栄えてますエリ 」
マオ
「 錬金術?
砂を砂金に変えたり、水を金水に変えたり出来るあの錬金術? 」
キノコン:本体
「 それは未調査ですエリ。
大司教は指輪に付いている宝石を “ 賢者の石 ” と呼んで大事にしてますエリ 」
マオ
「 賢者の石?
でもさ、“ 賢者の石 ” って人間には作れないんだろ? 」
セロフィート
「 作れませんね。
紛い物の1つでしょう 」
マオ
「 パチもんかよ~~ 」
キノコン:本体
「 例えパチもんでも “ 賢者の石 ” ですエリ。
不思議を見せる力くらいは有りますエリ 」
マオ
「 パチもんを使って起こす不思議は、奇跡じゃないだろ。
大司教は聖職者の立場で、“ 詐欺師紛いな事 ” をしてるって事か?
奇跡を見せて寄附金を集めてるのかな? 」
キノコン:本体
「 大司教は自ら客寄せパンダとなり、大勢の町民を相手に奇跡を見せ付け、寄附金を集めているのは事実ですエリ。
それだけではなく、奇跡に肖りたい者──取り分け信仰心の強い女性を集め、奇跡を見せて洗脳してますエリ。
天涯孤独で身寄りの無い子供を調教し、信仰心の強さを証明させる為、子供に御奉仕させてドヤッてますエリ 」
マオ
「 ………………一思いに大司教を辞めさせた方が良いんじゃないか? 」
セロフィート
「 大司教の信頼を地に落としたい──という事ですね 」
マオ
「 え?
うん……そうなのかな?? 」
セロフィート
「 ハッキリしませんね。
まぁ、良いでしょう。
では明日から、吟遊大詩人であるワタシが、これ見よがしに町民達へ奇跡を見せて回りましょう。
キノコンには〈 大陸神の御遣い 〉として、ワタシのサポートをしてもらいます 」
キノコン:本体
「 畏まりましたエリ❗
お任せくださいませエリ❗ 」
キノコンは随分と気合の入った敬礼を見せ付けてくれる。
マオ
「 セロ、オレは何をするんだ? 」
セロフィート
「 マオはワタシの専属〈 守護衛士 〉でしょう。
本来の役目を全うしてください 」
マオ
「 セロの護衛だな。
奇跡を見せるセロに襲い掛かる奴なんて居るかな? 」
セロフィート
「 大司教の十八番を横取りして、注目を集めるのです。
何もして来ない訳ないでしょう 」
マオ
「 それもそっか 」
キノコン:本体
「 明日が待ち遠しいですエリ 」
マオ
「 キノコンは虹色の翅を付けるのか? 」
キノコン:本体
「 付けますエリ。
専用のステッキも用意してますエリ 」
マオ
「 〈 大陸神の御遣い 〉がステッキ持ってるって変じゃないか? 」
キノコン:本体
「 キラキラ光る神秘的な粉は見学者のテンションを上げますエリ。
心地好い甘さは脳を刺激し、頭を “ ぽやん ” とさせる効果が有りますエリ★ 」
マオ
「 頭を “ ぽやん ” ??
それって……何かヤバい粉なのか? 」
キノコン:本体
「 知らない方が良い事も有りますエリ 」
マオ
「 キノコン!!
町民達に何を振り撒くつもりなんだよぉ~~ 」
セロフィート
「 マオ、“ ぽやん ” させるくらいで大袈裟です。
大司教が見せる “ 似非奇跡 ” に対抗するのに必要な小細工です♥️
大目に見てください 」
マオ
「 何言ってんだよ!
セロなら小細工する必要ないじゃないか 」
セロフィート
「 少しくらい “ おちゃめな悪戯 ” したいです♪ 」
マオ
「 悪戯に “ おちゃめ ” 付けんな!
今回も《 教会 》を乗っ取るのか? 」
セロフィート
「 そんな事はしません。
紛い物の賢者の石を使い、調子に乗って楽しんでいる大司教を犯罪奴隷に落としてあげましょう♥️ 」
マオ
「 犯罪奴隷かぁ~~。
≪ テレペンダット大陸 ≫にも奴隷制度が有るんだな 」
キノコン:本体
「 犯罪奴隷にした後の処遇はどうされますエリ? 」
マオ
「 ん?
犯罪奴隷に落とす事で処遇は終わるだろ? 」
セロフィート
「 そうですね。
散々楽しんだのです。
同じ体験をさせてあげましょう。
相手はゴロツキの犯罪者達で良いでしょう。
毎日たっぷりと可愛がってもらえる筈です 」
マオ
「 ………………目には目をか。
でもさ、同じ体験をさせたからって自分の行いを悔いて反省するかな? 」
セロフィート
「 “ 望まない行為を無理矢理される事 ” が、何れ程恐ろしく、屈辱的な行為で有るのか──身を持って知る事が出来たとしても、性奴隷生活は死ぬまで続きます。
悔いて反省したとて希望は無く、逃げる事も叶いません。
〈 大陸神 〉に遣える聖職者で有りながら〈 大陸神 〉の信頼を裏切る行為に対する罰は厳しいです 」
マオ
「 “ 酷しい ” の間違いだろ。
〈 大陸神 〉の信頼を裏切ってる自覚が無い聖職者なんて、聖職者の資格を剥奪しないとだよな! 」
キノコン:本体
「 犯罪者を拉致して集めときますエリ 」
セロフィート
「 キノコンに任せます。
なるべく凶悪で品性の欠片もない下劣極まりない犯罪者を集めなさい 」
キノコン:本体
「 お任せくださいませエリ❗
選り選りの悪党──犯罪者を集めますエリ❗ 」
キノコンの創造主でもあるセロが公認する拉致だから、キノコン楽しそうだな~~。
◎ 訂正しました。
銀雄大詩人 ─→ 吟遊大詩人
《 教育 》を乗っ取るのか? 」─→《 教会 》を乗っ取るのか? 」




