↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/12

✒ 観光してみる


──*──*──*── 観光中


 《 商業ギルド 》で繰り広げられたキノ(本)コン(体)とギルド員との白熱した交渉対決はキノ(本)コン(体)の勝利で幕を閉(と)じた。


 ギルド員も粘り強(づよ)かったけど、キノ(本)コン(体)の方(ほう)が上(うわ)手(て)だった。


 キノ(本)コン(体)が頑張ってくれた甲(か)斐(い)あって、怪物(モンスター)の素材は相場よりも高値で買い取ってもらえる事になったんだ。


 要(よう)は根負けしたギルド員が少しだけ “ 色(いろ)を付けてくれた ” って事だ。


 今回、オレが倒した銀砂漠に出現する怪物(モンスター)の解体や下処理等(とう)の作業は全(すべ)て、キノコン達が慎重且(か)つ丁寧し気合を入(い)れてしてくれた。


 通常の状態よりも状態が良(よ)くて、質(しつ)も良(い)いって事で、高値を付けてもらえたんだ。


 ギルド員から渡された銭(ぜに)袋(ぶくろ)には金貨がドッサリと入(はい)っていて重たい。


 キノ(本)コン(体)のお手柄だ!


 そんな訳で、今はセロとキノ(本)コン(体)と一緒に≪ 町(タレトテ) ≫の観光を楽しんでいる。


 通(とお)り過ぎる通行人は誰も彼もがキノ(本)コン(体)に釘(くぎ)付(づ)けだ。


 可愛いくて愛(あい)らしい容姿の怪物(モンスター)が人間と歩いていたら、ついつい見ちゃうのは仕方無いよな。


 確(たし)かめた訳じゃないけど、キノ(本)コン(体)の事をセロかオレがテイムしたテムモン(テイムモンスター)だと思われているのかも知れない。


マオ

「 ふぅ──。

  喉が渇いちゃったな…… 」


キノコン:本体

「 マオ様、あの《 屋台 》で飲み物が買えますエリ 」


マオ

「 本(ほん)当(と)か?

  屋根も付いてるな。

  セロぉ~~、一休みしてかないか? 」


セロフィート

「 マオ、疑問系で聞かないでください。

  マオが寄りたければ立ち寄れば良(よ)いです。

  ワタシに遠慮しないでください 」


マオ

「 セロぉ~~(////)

  じゃあ、彼処(あそこ)の《 屋台 》で一休みするぞ! 」


セロフィート

「 はいはい。

  日(ひ)蔭(かげ)で一休みするとしましょう 」


──*──*──*── 屋根付き屋台


マオ

「 ふぅ~~~~。

  涼しい風が来(く)るぅ~~♥️

  魔法(マジック)が使えないのに何(なん)でだ? 」


セロフィート

「 扇風機に似(に)た家電製品が有りますね 」


マオ

「 扇風機って──。

  ≪ 日(にっ)本(ぽん)国(こく) ≫じゃないんだぞ。

  近代的な扇風機が有る訳ないだろ~~ 」


キノコン:本体

「 マオ様、有りますエリ。

  然(しか)も、小型化してますエリ 」


マオ

「 何(なに)言って──うぇぇぇぇえっ!?

  本(ほん)当(と)だ!

  扇風機──みたいなのが風を生(う)み出(だ)してるぅ~~ 」


キノコン:本体

「 木製ラジオに似(に)た家電製品も有りますエリ 」


マオ

「 うへぇ~~~~。

  驚いたぁ!

  魔法(マジック)が使えないから科学技術が進歩してるって事かな? 」


セロフィート

「 未(まだ)々(まだ)発展途上ですね 」


店主

「 いらっしゃい。

  何(なん)にするんだい 」


マオ

「 冷たい水って有る? 」


店主

「 酒じゃねぇのか?

  此(こ)処(こ)は《 酒場 》だぜ 」


マオ

「 えっ?

  そうなの??

  オレ、酒は飲めないんだよな…… 」


セロフィート

「 店主さん、その赤いラベルのお酒をワタシに一杯ください。

  マオには冷水を──。

  残りは皆(みな)さんで飲んでください 」


店主

「 何(なん)だって!?

  アンタ、気(き)前(まえ)が良(よ)過ぎないかい?

  赤いラベルは高い酒なんだが…… 」


セロフィート

「 構いません。

  冷水をお願い出来ますか 」


店主

「 あぁ……好きなだけ飲んでくれて構わないぜ 」


セロフィート

「 有(あ)り難(がと)う御座います。

  良(よ)かったですね、マオ 」


マオ

「 セロ……。

  オレの為に有(あ)り難(がと)な(////)」


セロフィート

「 マオにお酒を飲ませる訳にはいきません 」


店主

「 ──ほらよ。

  酒と冷水だ。

  ツマミはサービスだ 」


マオ

「 有(あ)り難(がと)う、店主さん!

  ふぅ~~(////)

  冷水、最高ぉ~~♥️

  それにしても≪ 町(タレトテ) ≫って暑いよな。

  他(ほか)の≪ 町(ちょう) ≫も暑いのかな? 」


店主

「 ≪ 町(タレトテ) ≫は15時 ~ 17時の2時間が1番陽(ひ)射(ざ)しが強くて暑いんだ。

  こ(・)ん(・)が(・)り(・)と日焼けしたいなら、お薦めの時間帯だな。

  ≪ 町(ちょう) ≫に依って暑い時間は違うんだぜ。

  長さも違うな。

  30分だけ暑い≪ 町(ちょう) ≫も在れば、半日以上も暑い≪ 町(ちょう) ≫も在るんだ 」


マオ

「 そうなんだ?

  夏でもないのに、この暑さは異常だよね…… 」


客:A

「 未(ま)だ一面が大地だった頃には、四季ってのが在ったらしいぜ。

  ジィさんの親がガキだった頃、銀砂漠に変わっちまって、四季が無くなっちまったんだとよ。

  今じゃあ、年(ねん)中(じゅう)が真夏なんだと── 」


客:B

「 俺等(ら)はガキの頃から、この暑さの中で育って来(き)たからよ、慣れちまってるけどな 」


客:C

「 だが──、ジィさん共(ども)は俺等(ら)より丈(じょう)夫(ぶ)だぜ!

  何(なん)せ、ジョギング大会でトロフィー抱(かか)えて豪快に笑ってるぐらいだからな 」


客:A

「 違いねぇ。

  若い世代は暑い中、ジョギング大会に参加しねぇからな。

  ジィさん等(ら)は俺等(ら)とは鍛え方(かた)が違うんだよな~~ 」


マオ

「 暑いのに慣れてるんだね 」


 店主と気さくなお客達と他愛のない会話が弾む。


客:B

「 さてと──、そろそろ帰らねぇと母(かぁ)ちゃんに怒られちまうな! 」


店主

「 お前(めぇ)は何(なん)年(ねん)経っても奥さんに頭が上(あ)がらねぇよな 」


客:C

「 はははっ!

  愛(あい)妻(さい)家(か)って言ってやれよ 」


 男性客(B)が立ち上(あ)がる。


 酔いが回っているのか、男性客(B)の腕が木製ラジオに当たる。


 木製ラジオはカウンターから落ちると、地面に激突して壊れてしまった。


店主

「 おい!

  何(なに)してくれてんだ!

  それ高かったんだぞ 」


男性客(B)

「 やっちまったぁ~~~~!

  いや、マジで悪(わり)ぃ…… 」


客:A

「 何(なに)してんだよ。

  こりゃヘソクリが飛ぶなぁ! 」


客:C

「 修理に出(だ)しても直(なお)らねぇよなぁ…… 」


男性客(B)

「 酒の肴(さかな)にしてんじゃねぇよ! 」


マオ

「 セロ、何(なん)とか出来ないのか? 」


セロフィート

「 形ある物は何(い)時(つ)かは壊れますけど? 」


マオ

「 セロぉ~~ 」


セロフィート

「 はいはい 」


 セロは壊れた木製ラジオの上(うえ)に右手を翳(かざ)す。


 すると壊れた筈の木製ラジオが光ると徐(じょ)々(じょ)に元(もと)の状態へ戻って行く。


 古代(エンシェント)魔法(マジック)の力(ちから)だ。


セロフィート

「 直(なお)りましたよ、店主さん 」


店主

「 お…おぅ……。

  アンタ、すげぇな…… 」


客:C

「 アンタも “ 神(かみ)の御(み)業(わざ) ” を使えるのかい?! 」


セロフィート

「 はい? 」


マオ

「 “ 神(かみ)の御(み)業(わざ) ” って何(なに)?? 」


 魔法(マジック)を知らない人からしたら、不思議な現象だから “ 神(かみ)の御(み)業(わざ) ” ってのと思われちゃったのかな?


店主

「 “ 神(かみ)の御(み)業(わざ) ” ってのは、《 タレトテ教会 》の大(だい)司(し)教(きょう)様が使われる “ 奇跡 ” の事さ 」


マオ

「 《 タレトテ教会 》の大(だい)司(し)教(きょう)様が “ 奇跡 ” を使える??

 { ≪ テレペンダット大陸 ≫の陸(りん)民(みん)は魔法(マジック)が使えないんだよな?

   魔法(マジック)を使えない,魔法(マジック)の存在を知らない陸(りん)民(みん)が “ 奇跡 ” を使えるなんて──どゆことだよ? }」


セロフィート

「 “ 奇跡 ” とやらを見てませんし、何(なん)とも言えません 」


店主

「 アンタが使ったのは “ 神(かみ)の御(み)業(わざ) ” とは違うのかい? 」


セロフィート

「 ワタシは《 教会(聖職者) 》《 神殿(神職者) 》とは無関係の吟遊大詩人です 」


店主

「 吟遊詩人だって?? 」


客:A

「 吟遊詩人って言やぁ、お伽(と)噺(ぎ)話(ばなし)の中の人物だぜ 」


客:C

「 吟遊詩人なんてして儲かるのかよ? 」


セロフィート

「 お蔭様で♪

  マオとキノコンが怪物(モンスター)を倒してくれますから、路銀には困りません 」


マオ

「 ははは…… 」


セロフィート

「 マオ、喉は潤(うるお)いました? 」


マオ

「 お蔭様でな 」


セロフィート

「 そろそろ行きましょうか 」


マオ

「 うん。

  店主さん、御馳走様! 」


店主

「 おう。

  また飲みに来(こ)いや。

  冷水で良(い)いなら幾(いく)らでも飲ませてやるからよ 」


マオ

「 うん、有(あ)り難(がと)う 」


 椅子から腰を浮かせて立ち上(あ)がったオレは、セロ,キノ(本)コン(体)と《 屋台 》を後(あと)にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。