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第36話 予選開始!

皆様の応援のおかげで、お気に入り数100件を超えました!

それと、アクセス数も5万件以上超えて、私はうはうはです!


これからも応援よろしくお願いしますね!

世界格闘技大会に出場する選手達はリングに上がり、対戦相手を確認し、審判による予選の開始の合図を今か今かと待ちわびている。俺もその内の一人なのだ。


「それでは、始めてくださいっ!ファイトっ!」

全てのブロックの選手が同時に戦い始めたのだ。


「『さぁー!始まりましたぁ!バトルロイヤルです!Aブロックには、あの西園寺豪三を筆頭に、名の知れた格闘家が戦っていくーっ!Bブロック以降のリングでも世界に通用した格闘家や武術家が次々と戦っています!一体、どれを見たら良いのでしょうかぁ?!どれも目が離せませんっ!』」


バトルロイヤルなのでオッサン達は、もう暴れるわ暴れるわ。暴れ過ぎて、会場が大きく揺れているように感じてしまう。


「『おっとぉ?!Aブロックを見てくださいっ!全ての選手が、西園寺豪三の目の前に立ち、戦いを挑むつもりです!大丈夫なのかぁ?!西園寺豪三ぉぉぉ!』」

なんという事だろうか、爺さんは一人で二十四人もの選手を相手にしなければならないのだ。


「ほっほっほ。どれ、かかってきなさい」

「『西園寺豪三は手招きし、選手達を挑発ー!その挑発に乗った選手達は次々と西園寺豪三に襲いかかるー!絶体絶命の危機だ!どうなってしまうんだ?!西園寺豪三ぉぉ!』」

爺さんは度胸がよろしいようで、一人で二十四人倒すという自信があるらしいので、挑発するのだ。俺には到底出来ない行動なのだ。


『ウオォォォォ!!』

「ほっほっほ。そりゃー!!!!」

「『おぉっと?!西園寺豪三は二十四人の選手達を文字通りにちぎっては投げちぎっては投げているー!つ、強すぎるぞ!西園寺豪三ぉぉ!』」


爺さんはどうやら簡単そうに選手達を倒していくのだが・・・強すぎだろ爺さん。

「ほっほっほ。勝負ありじゃ」

「『き、決まったぁぁぁ!早くも本選出場を決めた西園寺豪三ぉぉぉ!一人で二十四人もの強敵をアッサリと倒してしまったぁぁ!この西園寺豪三に勝てる人間なんて存在するのかぁぁぁ!』」

どうやら素早く決着をつけたらしいのだが、爺さん強すぎ・・・


「『Bブロック以降も次々と決着をつけた様子だ!有名な横綱やボクサーやプロレスラー等、次々と本選出場者が決まっていく!残るは、Hブロックで勝ち残った本選出場者を決めるだけだ!』」

どうやら俺が出ているリングが最後らしい。決着がつくの、早いのだが・・・俺は辺りを見渡すと・・・どうやらオッサン達は俺の存在が見えていないらしく、オッサン達は適当な相手と戦っているのだ。


「ふんっ!」

「ぐあっ!」

「シュッ!」

「うっ!」


オッサン達は殴り合って、次々と気絶やリング外に出てしまうのだが・・・本当に誰も俺の事が見えていないらしい。


「『それでは、Hブロックを見てみましょう・・・やや?私の見間違いでしょうか?な、なんとっ、子供が大会に出場しているぞぉぉ!?私の見間違いでは無い限り、女の子が出場しているぞぉ?!』」

司会の言葉に耳を疑った観客やHブロックの選手達は、俺を見る。いや、俺の存在にやっと気づいてくれたのだ。


「オウ、ホントね」

「危ないから、向こうに行ってなさい」

「ここは遊ぶ所じゃないから危険だよ?」

勝ち残った三人のオッサンは俺に近寄り、説得する。他の選手はリング外に出たり、気絶したりと死屍累々な訳なので、俺を含めてこのHブロックで勝ち残っている人数は四人なのだ。


「え?僕も選手なんだけど?」

俺はオッサン達に俺も選手だという事を伝え、オッサン達はキョトンとする。それもそうだろう、まだ子供でしかも女の子なのだから、信じられないのだ。

「オ~ウ、ならワタシがこの女の子ガールを持ち上げて、リングの外に追い出すね。それならNo problem(問題無い)デスよね?」

黒人の外国人が俺をリング外に出すというのだ。それを聞いた日本人らしきオッサン二人は頭をうなづけさせる。


「No matter(大丈夫)デス。怖がらないで?ほらっ」

黒人は両手を広げ、ズンズンと歩き、俺を持ち上げるように両手を俺の身体に包み込むような仕草をした。俺は、そんな隙を見せてくる黒人に遠慮無く

冲捶ちゅうすい

拳を作って腰を落とし、中腰のような姿勢でドンと叩きつけるようにして地面を蹴りだし、胸を開き体を急激に1/4回転し、突きを黒人の鳩尾に直撃する。そんな攻撃は黒人の身長の高さから観客や選手には俺の姿が見えなかったらしいので、何が起きているのか分かっていない。それは俺にとって好都合。


「うごっ?!」

黒人は腹を抱えながら倒れて、気絶。

「『な、なんとっ!女の子をリングの外に出そうとした黒人の選手がいきなり気絶ー?!一体どうしたんだというのだー!』」


審判により、黒人をリング外に出し、治療する事となった。

「な、なんだ?急に・・・腹を押さえていたから腹痛か?」

「そ、そのようだね。じゃ、私達でこの子をリングの外に出してやろう」

今度は二人のオッサンにより、俺をリング外に出そうとするのだが・・・二人はゆっくりと手を差し伸べて俺に近づく。

俺はまだ八極拳を皆には見せたく無かったので、爺さん直伝の合気道を使う事にしたのだ。切り札である八極拳を選手に見られたら今後不利な状況になると思うからなのだ。


「『二人の日本人の選手は女の子に近づくー!女の子はその場に立ちつくしている!どうやら、怖い思いをして一歩も動けないでいるらしいぞー?!』」

司会は俺達の様子を分析しているのだが、俺は怖い思いをしてただ突っ立っているだけではないのだ。俺は、このオッサン達をギリギリまで近づかせて合気道を使うだけなのだ。


そして、俺が投げられる間合いに二人は横に並んで入った。よし、ここだ!

「西園寺落としっ」

爺さんがオリジナルの技として作られた技で、二人同時を投げられる技であり、右手で俺から見たら右側のオッサンの右手首に添え、同時に左側のオッサンにも左手でオッサンの左手首に添えて、相手の力プラス自分の力を利用し、オッサン二人は時計回りに一回転し、コンクリートのリングに後頭部を強打し、気絶。


「『・・・・・・』」

会場内はしん、と静まり返っている。それもそうだろう、まだ幼い女の子が大の大人を合気道を用いて気絶させたのだから。

しばらく会場内はしん、と静まり返っていると、爺さんはマイクを持ち、俺のいるリングに上がり

「『勝者、二百番!』」

爺さんは俺に近寄り、俺の手首を掴み、高らかに挙げさせて観客達に報告。すると観客達は

「ゆ、夢か?うん、夢に決まっている」

「ぐ、偶然、あの人達が何かに躓いて、転んで頭打って気絶したのよ」

「そ、そうだ。きっとそうだよ」

観客達はざわざわとざわつく。まぁ、俺だって信じられないがな。


「『・・・あ、ああ。こ、これで本選に出場する選手が八人決まったぞぉぉぉ!し、しかも、そ、その中には、なんと女の子も出場する事となったー!これは面白い展開になってきたぞぉぉ!』」

司会は自分の世界にトリップしたのだが、プロの根性でなんとか持ちこたえて俺達を本選出場者として迎え入れてくれたのだ。


「『それでは、選手達にはクジを引いてもらい、トーナメントの組み合わせを決定させていただきます。その後は休憩となりますので、お客様や選手の方々ものんびりとお過ごしください。では・・・』」

司会の説明を聞き、俺達はスタッフの誘導によりちょうどドームの中心点にあるリングに集まり、赤くて大きな箱を持った女性スタッフにより、選手達はクジを引いていく。


「は、はいっ、君で最後だけど・・・本当にいいの?」

女性スタッフは俺がクジを引く前に困った表情をしてクジを引かせないようにするのだが・・・俺は予選突破したんだからいいのではないのか?

「うんっ。それ引きたいっ」

俺はキリっとした表情を浮かべて、女性スタッフにクジを引きたいと言い、女性スタッフはどこか腑に落ちないという表情を浮かべつつ、しゃがみ込む。女性スタッフの身長は170センチ以上もあるので、俺の140センチ程という小さな身長ではクジを引けないので、この女性スタッフの行動は気が利く行動なのだが・・・少しばかり恥ずかしいが、クジを引いた。


「『さぁ!全員クジを引いたようです!そのクジに書かれた番号を、選手達は番号順で発表していただきます!それと、軽く自己紹介もお願いしますっ!それでは、選手の皆さんはクジの番号を見てくださいっ』」

司会の言う通りにする俺達選手。俺の番号は・・・『8』。ええ?!最後に戦うのか?!


選手達が次々と自己紹介し、最後は俺の出番なのでスタッフからマイクをもらい、自己紹介。

「『さ、西園寺美仁香です。よ、よろしくお願いします』」

俺は軽く自己紹介したのだが、観客と選手はざわつく。それもそうだろう、爺さんと同じ苗字だからな。

女性スタッフはすぐに爺さんとの血縁関係を聞き、俺は爺さんの孫という事を、この場にいる全員に話したのだ。


「『な、な、なんとっ!あ、あの可愛らしい女の子の正体は、あの西園寺豪三の孫娘ぇぇぇ!』」

会場内はどよめいた。しかし、世界最強の孫娘だからといって、強いという保証は無いという考えが観客達の心理に働かせ、俺の強さを信じてはいなかった。


「『お、驚きましたっ!いいでしょう!本選出場を認めましょう!』」

司会から本選出場を認められた俺。ちなみに、爺さんの番号は『1』だから、決勝戦まで負けられないのだ。俺は、この大会で爺さんに勝つつもりだから・・・格闘家としてな。だから、爺さんよ・・・絶対負けるんじゃねぇぞ!


「『はいっ、トーナメントの組み合わせが決まりました!こちらをご覧いただいてから、休憩とします!それでは、ごゆっくりとどうぞ!選手にはお弁当を用意させていますので、そちらを召し上がってください!それでは、本選までさようなら~』」

こうして、予選が終了し、休憩の時間となり、俺達は控え室へと、向かっていったのであった。

ちなみに、トーナメントの組み合わせは下記の通りだ。


・一回戦 西園寺豪三 (合気道) 対 貴乃華たかのはな (力士)


・二回戦 ボンバイエ柏木かしわぎ (プロレス) 対 本村成春もとむらなりはる (空手家)


・三回戦 エメリア・ヒョードル (総合格闘家) 対 アントニオ・カルロス・ビゾウロ(カポエイラ)


・四回戦 ロッキー・マルケジャーノ (ボクシング) 対 西園寺美仁香

それぞれの人物の特徴の紹介は、試合の時に話すとしようーーー。

最後のトーナメント表の人物の名前は、あるモデルを参考にして、名前をいじりました。そのあるモデルとは、下記のとおりです。


貴乃華は力士の貴乃花


ボンバイエ柏木は日本のプロレスラーであるアントニオ猪木


本村成春は空手家の倉本成春


ロッキー・マルケジャーノはアメリカのボクサーであるロッキー・マルシアノ


アントニオ・カルロス・ビゾウロはカポライラ最強と謳われるビゾウロ・デ・マンガンガー


エメリア・ヒョードルはロシア人の総合格闘家エメリヤーエンコ・ヒョードル


です。

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