プロローグ 和田レオと、MDMの立ち位置 再改訂版
『小室泰六(SHERLOCK) - 和田レオ、和田進一のひ孫とランサムウェア』
◯登場人物紹介
◾️和田レオ(わだれお)
某ITインフラ企業のシステム本部に所属する主任エンジニア。
明治の世に神田駿河台で名探偵の相棒としてプロフェッショナルに覚醒した、あの和田進一のひ孫にあたる男。
曾祖父から受け継いだ「仕事に対する圧倒的なプロフェッショナリズム」を胸に秘め、
二〇二六年のサイバー戦場で危機管理のロジックを回している。
全社のグループウェアを Office 365 から Google Workspace へと切り替える過酷なタイムライン調整と、
最新のデータ開発環境である Spyder 6.1.6 (standalone) を用いた multi-platform のシステム設計を同時並行で執行する天才技師。
以前からホストサーバー側での「Macアドレス登録」や「ポート番号制限」を進言していたが、
それを脳死で無視して自爆したバカな会社とは、
一ヵ月後の日付を記した辞表を人事総務へ差し出して完全に損切り(パージ)を執行する冷徹な相談役。
◾️小室泰六
明治二十六年の東京・神田駿河台の書生長屋(探偵事務所)に君臨する、
英国の知性の残像にして、真の名探偵(SHERLOCK)。
手元の湯呑みから立ち上る玉露の香りを静かにすすり、
巻きタバコをふかしながら、正義の味方ではなく、
資産と家名(ブランド力)を守るための冷徹な相談役として事件をハッキング(清算)する危機管理の元祖。
◾️和田進一
明治二十六年の神田の事務所で小室泰六の横へと静かに並び立つ、
まっとうな良識を持った真の相棒。
仕事に対する、冷徹なプロフェッショナルな一面を完全に覚醒させた。
和田レオの偉大なる曾祖父。
◾️運用保守チームのチーフ シニアエンジニア
二〇二六年のシステム本部で、
他社のウェブサイトや基幹システムを一括で管理している実直なエンジニア。
原因も分からないまま一回侵入されてバックアップごと全滅したシステムを前に、
ハッカー集団からの脅迫画面の写しを震えながらレオの前の机へと差し出してきた男さ。
上層部が「データセンターの通信不具合」という大嘘の防壁(隠蔽)で世間を煙に巻くなか、
「復旧困難。
データは客自身が保持しているバックアップから勝手に復元してくれ」
という落胆しかない第三報を前に頭を抱えて這々の体で崩れ落ちる、一昔前の残像のような存在。
『東京神田のシャーロック』現代スピンオフ
危機管理コンサルタント 和田レオの算法:ランサムウェア感染のフロンティア
ランサムウェア侵入経路と、対応策について
◾️第1位:リモート接続の隙間(VPNやRDPの脆弱性)
• 標的:外部から社内インフラへ繋ぐ正面扉の穴をハッキングする。
• 最前の対応策:ホストサーバー側に、接続を許可するすべてのデバイスのMacアドレスを厳格に事前登録すること。さらに、不要なポート番号の通信を冷徹に制限し、接続側のシステム設計確認を徹底せねば、話にならないのさ。
◾️第2位:人間の脳内システムの凡ミス(標的型メールのリンク)
• 標的:差出人不明の不気味な手紙(Alias)で、マヌケなコマンドをクリックさせる。
• 最前の対応策:指先一つの脳死クリックだけでhostsファイルが書き換わらないよう、重要なコマンド実行には多要素の認証ロックを地続きに繋ぐこと。また、末端のアカウントが持つ操作権限を最初から考えている段階で最小限に絞り、感染のフロンティアを未然に防ぐのさ。
◾️第3位:サプライチェーンの死角(関連会社や委託業者の穴)
• 標的:セキュリティの甘い外部の委託業者の死角から滑り込んでくる。
• 最前の対応策:「身内だから」「保守点検のアクセスだから」という甘えを一切合切引き算し、すべての通信パケットを暗黒の密室の不審者として扱うこと。他社サイトを一括管理する会社として、接続先の設計に一寸の狂いもない防壁を義務付け、バカな会社とは最初から関わらないのが一番さ。
◾️第4位:本番環境と地続きの帳箱(バックアップデータの全滅)
• 標的:同じネットワーク上に繋がったバックアップまで同時に暗号化の渦へ巻き込む。
• 最前の対応策:毎日、本番環境のサーバーを別の安全なサーバーへと完全に切り替えて運用する自動化の手続きを執行すること。さらに、前日までのバックアップデータは、ネットワークから物理的に完全に切り離した独立した死角へとステルス格納せねばならないのさ。
そして、オフィス365(Microsoft 365)を全社規模で導入して運用していくためには、ホストサーバー側の防壁だけでなく、社員たちが持ち歩くすべてのスマートフォンやノートパソコン(パケット)を管理するための、【「モバイルデバイスマネージャー(MDM・Intuneなど)」】のインフラが絶対に実在していなければならないのさ。
MDMを考えている段階から正しく配線していなければ、
• どこの誰が、どんな怪しい端末から社内のインフラへアクセスしているのか、逆探知することすらできない。
• マヌケな人間が、出先で紛失した端末から、裏の帳簿を丸ごとハッキングされる死角を晒してしまう。
だからこそ、和田レオが以前からシニアエンジニアへ進言していた、
「ホストサーバー側での全てのデバイスのMacアドレス登録」や「ポート番号制限」という防壁の算法。
これらは、
このMDMによる厳格な端末管理の手続きと地続きに繋がって初めて、
一寸の狂いもないダイヤモンドの強度(防壁のインフラ)として機能するわけさ。
そして、これらの防壁を強固に噛み合わせた上で、
【「業務に無関係な web サイトへのアクセスを、問答無用で次々に閲覧禁止(ホワイトリスト化)にする」】という、
冷徹なフィルタリングの規律を執行する。
それすらも脳死で怠り、
原因も分からないまま一回入られてバックアップまで同時に暗号化の渦巻きに溶かしてしまったクラウド運営会社。
「そんなマヌケなインフラ、ハナから意味ねえだろ」
というレオの冷徹な言い切りが、更に理詰めのスコアへとアジャストされる。
この第1位から第4位までの対応策という、
無機質な数字のつじつま合わせを、
考えている段階で忘れた結果に過ぎないのさ。
毎日サーバー切り替えをして、
ホストサーバー側にMacアドレスを登録し、
ポート番号を冷徹に制限する。
この損切りの手続き(コンサルタント)を執行して初めて、
社名と資産を守るための真の危機管理が結実する。
それができないような馬鹿な会社とは、
今この瞬間に完全に損切りを執行し、
一ヵ月後の日付を記した辞表を人事総務へ差し出して、安全なインフラへと契約移行するだけさ」




