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~90話~手加減の難しさとメイサの思い込み

翌日ソフィア達がバイクに乗って遊んでいる。

「ちょっとカート達ばっかりズルイよ!」

「マジシャンズずっと乗ってたじゃんよ!」

「おーい!新しいバイクとバギーも作ったから喧嘩すんな!」

「4輪車だ!」

「あたしはバイクが楽しい!」

みんな運動神経がいいからすぐにバイクを乗れるようになり、カートに至ってはウィリー走行をしながら、デコボコの平原を駆け抜けている。

「ウィリー出来るくらいの馬力出せれたっけ?」

思わず叡斗が1人ごちると反応が返ってくる

「乗れないのが残念でなりませんわ・・・」

「メイサいたのか?」

「料理が一段落したので見学に参りましたの。」

「産んでから遊べばいいじゃん?」

「楽しみに待ちますわ。」

叡斗がメイサのお腹を優しく撫でながら話す。


「それで?あれは何か意味がありますの?」

「車の重量が増えそうだから、上り坂とかでラプターがきつい時の補助用の動力を試すための玩具。」

「あれが玩具って・・・フェイがいれば卒倒してますわね。」

「メイサを恐がって朝食を食べてすぐに転移して行ったからな・・・」

「あの子娘は少々ダーリンに甘えすぎですわ。」

「メイサにかかればダークエルフも小娘か・・・」

「魔族の中でも竜に次ぐ長命種族ですからね。」

「それなら子供は何人欲しい?」

「たくさん欲しいですわ!」

「がんばって『魔力操作』極めるよ・・・」

「この子も1人では寂しいでしょう・・・待ってますわ?」

メイサがお腹を撫でながら言う

「あ・・・ソフィアが転んだ。」

「あれは・・・痛そうですわね・・・」

全力の速度でソフィアが転倒して人形の様に転がって行く。

「アルマ!ソフィアが怪我してるなら連れてきてくれ!」

「はい!」

「エル?次はお前だろ?動くならバイクで遊んで来な?転ぶなよ?」

「はい!」

「ダーリン奴隷達の名前を覚えてますの?」

「うーん・・・男は多いから微妙。」

「私はリーダー達以外は覚えてませんわ。」

「メイサの記憶力なら余裕そうなのに以外だな。」

「人族を見分けるのは難しいですわ。」

「魔族には同じ顔に見えるの?」

「ダーリンとオリーブ以外は魔力反応で見分けてますわ。」

「そうなんだ!?」

「申し訳在りません、言われていたのに転んでしまいました・・・」

「ソフィア気にすんな!俺がいなくなって遊ぶ時は気をつけろよ?」

叡斗が擦り傷だらけのソフィアにエクストラヒールをかける

「保護具が必要ですね!」

「保護具か・・・作っとくか。」

「ではそろそろ新人達の成果を見てきますか・・・」

「すまんが頼む!」

「全く問題ありません!」

ソフィア達が瞑想をしている新人奴隷達の下へと向かう


「ダーリン?今日は何をしますの?」

「馬車の改造かな?」

「魔王様がたまには遊びに来てよ。って言ってましたわよ?」

「京平が?珍しいな!何かお土産用意して行こうかな?」

「あと勇者に動きがあったみたいですわ。」

「とうとうか・・・」

「そろそろ、としかわからないそうですが・・・」

「なら・・・何をお土産にしよっかな?」

「やはり男の子ですわね・・・魔王様の誘いにあんなに喜ばれるなんて。」

叡斗がスキップをしながら、馬車置き場こと、叡斗の作業場へと向かう。


翌日馬車に風の魔石を動力としたエンジンを付けていると、騒がしい声が聞こえてくる。

「エイトさぁん!これ何ですかぁ?」

「おいライラ!エイトは今作業してんだから後にしろ!」

「師匠!この車輪が2個しか付いてない乗り物は何ですか!?」

「ターニャ?見たこともない車輪が4個付いた乗り物もありますよ?」

「2人共!ベタベタ触ったら駄目ッス!」

「お前ら・・・何でここにいるんだ?」

青筋を立てた叡斗がドラゴンアイズのメンバーに問う

「いや・・・エイトの村があるって聞いたからよう・・・」

「それでソフィアちゃん?と話したらエイトさんはここだって教えてくれましたよぅ?」

「フェイがいなくなったと思ったら・・・また嵐が来た・・・」

叡斗が思わず手を止めて、頭を抱える。


「エイトさぁん?あの車輪が2個の車走るんですかぁ?」

「ライラ!?どうやって?いつの間にここまで来た?」

車の下で作業していた叡斗の後ろからライラが抱き着いて来る。

「ムフフ!私ももうすぐSランクですよぅ?これくらい朝飯前ですよぅ!」

「わかった!乗り方教えるから耳に息吹きかけないで!」

「このままここで始めちゃいますかぁ?」

「始めない!絶対に始めないからぁ!」

「ライラ!その辺にして出て来い!エイトが困ってるぞ!」

ベックがライラを引きずり出す

「ベック助かったよ・・・これはバイクと言ってこう乗るんだ!」

「こりゃ面白い乗り物っすね!」

「ただ風の魔石が3時間くらいしか持たないから気をつけろよ?」

「魔導具か・・・たまげた・・・」

「ほら!これ渡しとくから遊んで来い!」

叡斗がベックに風の魔石を5個渡して肩を叩く

「よし!みんなエイトの邪魔になってるから行くぞ!」

「「「「はい!」」」」

ベックの号令でドラゴンアイズがバイク2台とバギーを押して作業場から出て行く。


「はぁ・・・一難去ってまた一難かよ・・・」

「まぁドラゴンアイズだったから良かったですわね?」

「メイサか、料理が一段落したの?」

「一段落してバイクを見に来ましたの。」

「そっか・・・新人達はどうかな?」

「ソフィア達が手合わせを始めましたが手加減に四苦八苦ですわね。」

「ちょっと俺が行った方がいいかな?」

「ダーリンが手ずから行けば奴隷達も気合が入るかもしれませんわね。」

「メイサ?それを言うために来たんだろ?」

「バイクを見に来たと言ったではないですか!」

「ドラゴンアイズがバイクで遊ぶからバイク無いのわかってただろ?」

「そんな事は御座いません!さっさと行きますわよ!」

「メイサはツンデレが過ぎるぞ!」

「ですからツンデレの意味がわかりません!」

メイサが顔を真っ赤にして反論するが、聞こえない振りをしてソフィア達の下へ行くと、新人奴隷達が腕が折れ呻き、血を吐き、地獄絵図のような風景が広がっていた。


「これは・・・」

「エイト様!加減が難しくて・・・」

「にしてもこれはむごすぎないか?」

「加減をしすぎると意味がないですし・・・」

「だからって・・・こいつは腕が折れて、両足も折られてるぞ?」

「その者は腕が折れても向かってきたので・・・」

「こいつは!?肋骨が折れて肺に刺さってる!俺が来なければ死んでるぞ?」

叡斗が治癒をしながら言う

「くっ・・・申し訳ありません・・・」

「よし!俺が特訓だ!お前ら力の限りかかってこい!俺に攻撃が当たればご馳走だぞ!」

叡斗が言うと、奴隷達が一斉に襲い掛かってくる。

「おい!リーダーを決めて連携しろ!」

叡斗がアドバイスをしながら襲い掛かってくる奴隷達の攻撃を避けて一人一人を木刀で『手加減』スキルを使いながら叩き飛ばして行く。


「よし!みんないい動きだったぞ!」

叡斗が地面に寝転がる奴隷達を眺めながら言う

「エイト様!我々にも特訓を!」

「ソフィア?前と同じ戦法をするサービスはないぞ?」

「望むところです!」

「なら少し遊んでやる!」

「宜しくお願いします!」

叡斗が『身体強化』スキルを発動して、ソフィア達に向かって木刀を振る

「みんな!?勝つよ!?」

「「「「「おう!」」」」」

ソフィアの声に応じてマジシャンズの猛攻が始まる

「ソフィア?勝てるの?」

「勝たせて頂きます!」

ソフィアが叡斗の問いの答えるとと共にマジシャンズ達が一斉に攻撃をしてくる

「すまんが弟子に負けるのはまだまだ先にしたいんでな!」

叡斗が『結界』を発動させて全ての攻撃を正面から受けて無傷のまま反撃する、

「なんで服に汚れ1つ付いてないのよ!?」

「それは防いでるからだよ?」

「きゃぁぁぁぁぁ」

「絶対にやせ我慢よ!限界のはずよ!」

「限界だよぉ・・・やばいよぉ・・・ギリギリだぁ!」

叡斗が余裕しゃくしゃくな様子でソフィア達を煽る



「みんな固まれ!散らばるとエイト様が襲ってくるよ!」

「ソフィア相変わらず的確な指示だ!」

「ありがとう御座います!」

「俺が相手じゃなければなぁ!」

一箇所に集まったマジシャンズとアサシンズの中心でファイアーボールが爆発する。

「明日からはこんな風に手加減してやれよ!」

「ヘブッハ!ふぉぉぉぉぉ!」

一人だけ爆発を逃れたソフィアの腹に正拳突を打ち込むと、不思議な叫び声を上げながらとんでも不細工な顔をしたソフィアが吹っ飛んでいく。

「ダーリンお疲れ様?ご飯ですわよ?」

「いつから見てたの?」

「最初から見てましたわ?」

「あいつらのレベルが上がってるからか、少し本気出しちゃったな・・・」

「それは僥倖ですわね?では晩御飯に致しましょう?」

「わかった!」

「ダーリン?手を・・・」

「わざわざ行ってくるなんて珍しいな?」

叡斗がメイサと手を絡めて、屋敷へと入って行きその後ろをふらふらとした足取りで奴隷達が着いて行く。






「ダーリン?魔王様の下へ行きますわよ?」

翌朝起きるとメイサから唐突に魔王城へのお誘いがかかる

「勇者が来たの?」

「そうです!急がないと駄目ですわ!」

「みんなには言伝はしたの?」

「ソフィアにしたので大丈夫でしょう!」

「じゃあ飛ぶよ!」

「どうぞ!」

メイサが叡斗に抱き付いて魔王城へと転移する


「叡斗さん!おめでとう!」

「おう!俺もパパだ!」

「それで・・・早速なんだけど・・・」

京平が耳打ちをしてくる

「なんだ?」

「メイサのお腹から生命反応ないけど、本当に妊娠してるの?」

「生命反応か・・・気付かなかったな・・・」

「ちょっと大変だと思うけど『鑑定』して見てくれない?」

「あれ嫌悪感がすごいのに・・・身重の体に大丈夫かな?」

「パパの顔だな・・・」

「だが京平のいう事ももっともだな・・・メイサ『鑑定』してもいい?」

「ん?どうぞ?」

叡斗がメイサに『鑑定』をかけると膨大な量のメイサの情報が叡斗の頭に流れてくる。

「ぬぐぉぉぉぉ!頭が・・・割れそうだ・・・」

叡斗が頭を抱えて床に座り込む。


「ダーリン?大丈夫ですか?」

「はぁはぁ、メイサ・・・お前妊娠してない・・・」

「え!?どういう事ですの?」

「ステータス確認してみ?」

「ダーリンは何を言い出すのかしら・・・」

メイサがステータスを表示して確認する。

「名前の隣に想像妊娠と混乱と書いてますわね・・・」

「やっぱりか・・・」

「これは・・・ダーリンの『想像魔法』と同じで想像すれば、妊娠が産まれるという事ですわね!ヒッヒッフー!産まれる!産まれますわ!」

メイサが意味不明な言葉を口走って、突然ラマーズ法で呼吸し始めて産まれると連呼しながら裸になりいきみだす。

「わーわー!メイサやめて!僕のマスタールームで変な事しないで!」

「メイサ落ち着け!何を言ってるか訳わからんぞ!」

「想像ですわ!子供を想像すれば出てくるのですわ!ヒッヒッッッフゥー!」

「出てこねぇよ!叡斗さんキュアかけて混乱を解いて!」

「わ、わかった!」

叡斗がキュアをかけるとメイサが落ち着きを取り戻し、青い顔をして服を着始める。


「失礼致しました。もう大丈夫ですわ。」

「メイサ・・・もう出来ないわけじゃあないから・・・」

「そ、そうですわね!」

「よし!1つ解決したし、早速で申し訳ないけど、勇者いける?」

「もう少し俺達夫婦の気持ちを考えろよ、京平・・・」

「まぁ・・・夫婦だなんて・・・」

「そうしたいのは山々なんだけど、もう勇者すぐそこなんだよね・・・」

「わかった!すぐに向かおう!」

「魔王様?いつものダンジョンでいいのですわね?」

「うん!どうやら今回は4人みたいだから気をつけてね!」

「でもお土産あるよ?」

「お土産?」

「うん!これ!」

叡斗が中央に操縦席、その四方にプロペラが付いた乗り物とバイクを空納から取り出す。

「これは・・・ドローン?とバイクだよね?」

「んむ!ドローンは遠隔は無理だったから操縦タイプだ!」

「面白い物作るね・・・」

「これで思う存分遊んでくれたまえ!」

「早速闘技場で遊んでこよっと!」

「じゃあ行ってくる!」

「では行って参りますわ!」

叡斗とメイサが転移して行く。


「想像妊娠か・・・メイサ思い込みが激しいからねぇ・・・」

「叡斗様の苦労は計り知れませぬな。」

「本当に妊娠する日が来るといいね?」

「久々に純粋な半人半魔の獣人の誕生ですな!ホッホッホッ!」

京平とセバスチャンが転移した2人を眺めながら呟き、巨大なドローンを持って闘技場へ向かう

「京平様?私も乗ってみたいのですが。」

「ヘッヘッ!僕が先だよぉ~?」




「メイサ?ショックだったと思うが気張るぞ!」

「ええ!これで気にせず旅が出来ますわ!」

「その意気だ!」

スケルトンキングとスケルトンクイーンが体育館くらいの広さの岩壁の部屋で玉座を用意しながら話をする。

「ダーリン?気晴らしにクイズを出して下さいません?」

「わかった!どんなのがいい?」

「この前の引っ掛け問題が心残りですわね。」

「なら・・・花束を2束と3束、合わせると何束?」

「馬鹿にしてますの?」

「馬鹿にしてないよ?」

「2束と3束でしょう?5束ですわ!」

「2束と3束を合わせると・・・1束だ!」

「な、なんですってぇぇぇぇぇ!その通りですわ・・・」

スケルトンクイーンが悔しそうに頷く



「じゃあ次はカオリのお父さんには娘が5人います、ララ・リリ・ルル・レレさて、五人目の子はなんて名前?」

「法則性の問題ですわね?ロロですわ!」

「ファイナルアンサー?」

「ロロと申しております!」

「カオリのお父さんだから、5人目はカオリだよーん!」

「んがっ!?悔しい・・・」

「よし!来たみたいだぞ?」

「次の機会には絶対に正解して見せますわ・・・」

扉が開き将達3人と学生服を来た真面目そうな眼鏡をかけた黒髪の青年が部屋に入って来た。

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