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~79話~メイサの怒りとメイサの大人買い

「教皇さん?これから先、我々に関わる人間が全て免罪になさい?」

「そのようなこと・・・」

「そうすればこの借用書が世に出回ることは御座いません事よ?」

「お、おい!教会の金庫にはいくら入ってる?」

教皇が近くの衛兵に問うと衛兵がどこかへ走って行く

「しょ、少々お待ちください。」

「この借用書が風に乗って観衆へと飛んで行きそうですわ・・・」

「お待ちくだされ!」



「中々えぐいですねぇ?」

ライラが檻の端から話しかけてくる

「メイサも怒ってるんだろうな?」

「民衆に見られたら信用問題ですね?」

「私達汚いですもんねぇ?あれはかなり怒ってますねぇ?」

「色々な物を投げつけられからなぁ・・・」

叡斗達は観衆から色々なものを投げつけられてゴミまみれだ。


「教皇様、只今金庫には5億枚あるそうです。」

「全然足りないではないか!」

「さぁ!答えは出ましたの?」

「メイサ・・・様の仰せの通りに・・・」

「叡斗様の、でしょう?」

「クッ!エイ・・・ト・・・様の・・・仰せの通りに・・・」

「よろしい!すぐに公布なされない時はこの借用書を持って民衆が押し寄せますわよ?」

「かしこまりました・・・」

「あと我々に関係する人間が捕まっても同じですわよ?」

「か・・・しこ・・・まりま・・・した」

「ではダーリン?行きましょうか?」

「なぁ教皇さん?この免罪符はどんな罪でも許されるのか?」

「女神様の慈悲の証ですからな・・・」

「なら遠慮なく!」

叡斗が指をパチンと鳴らすと、お立ち台の奥に立っている女神像の巨大石像が砕け崩れる。

「証拠はないけど、そこに転がってる免罪符で免罪しといて?」

「くぬぅぅぅぅぅ!小僧共がぁ!!」

「スッキリした!みんな行こう!」

みんなもどこかスッキリした顔で観衆の隙間にある通路を通ってアガテアを後にする。



「ダーリン最後のは必要でしたの?」

「どうにも我慢ならなくてね?」

「まぁ私も胸がすく思いでしたが!」

「ならカピタールに戻ってギルマスを退治しようか?」

「そうですわね!」

「みんなはどうするんだ?」

「私達はロキマに戻ってエイト様の信心を広めます!」

「俺達はウラジール観光に戻るぜ!」

「あたい達はアユミンに戻ってエイトキャラバンの護衛に戻るよ!」

「ドーラのチーム名とキャラバン名がおかしいけど・・・みんながんばってな?」

「っでぇ!エイトさんカピタールまで一緒に行きませぇん?」

「車も無いし、一緒に行かない!俺達の足に追いつけないだろう?」

「えぇ!そんなひどいですよぅ・・・」

「すまんなライラ!どうしても急いで仕返ししないと駄目な人間がいるんだ!」

「エイトの仕返しか・・・考えたくねぇな・・・」

「リーダー見ました?一瞬邪悪な顔で笑いましたよぅ?」

「ひぃぃぃぃぃ」

「師匠恐いです・・・」

「エイトさん恐いっす!」

ドラゴンアイズのリーダーが好き勝手に言ってくれる。


「じゃあメイサ?オリーブ?行くぞ!?」

「「はい!」」

叡斗達が全力疾走でカピタールへと街道を走って帰る。

「ダーリン?」

「どうした?」

「もうウラジールはこりごりです!」

「そうだな!」

「奴隷を買って、訓練をしてその子達に任せませんこと?」

「でも金は?アースドラゴンの代金はまだもう少し後だぞ?」

「カピタールのカジノを空っぽにしてお金ならありますわ!」

「いくら?」

「金貨5000枚ほど。」

「マジか!?」

「免罪符もあと100個はありますわよ?」

「根こそぎ行ってやったんだな?」

「交換所の武具も全部貰ってきましたわ?」

「そういえば必勝法って何なんだ?」

「あのカジノの玉もカードも全て『魔力操作』でイカサマ出来るのですよ?」

「玉なら好きな場所に、カードなら好きな絵柄にか?」

「魔族の私に『魔力操作』で勝てる訳がありませんのにね?」

「そうだな!」

「本当はダーリンの名に、ちなんで8回勝つつもりだったのですが、教会のお偉いさんが土下座してきたので7回で止まりましたわ。」

「それで借用書を書かせたのか?」

「カジノの金貨も武具も免罪符も根こそぎ頂いても足りなかったので。」

「そこから走ってきたのか?」

「そうですわよ?」

「魔素は平気なのか?」

「大丈夫ですわ!この速度なら3日程で着きそうですわね?」

「ん?もっと早いぞ?」

「どういう事ですの?」

「おいおい!俺のスキルを忘れたのか?」

「あぁ!転移ですわね?」

「よし!もう人目もないだろ!転移するぞ!」

メイサとオリーブが叡斗に抱き付いてカピタールの郊外へと転移する。


「とりあえずゆっくりと昼食と風呂にしようか?」

「そうですわね!」

叡斗が風呂に入り新しい服に着替えて風呂の結界から出て来る。

「メイサ?何作ってるの?」

「護送中は碌に御食事できてないと思いますので、精のつくトゥンヌスのねばねば丼を!」

「楽しみだ!長いもをすろうか?」

「お願いしますわ!」

メイサと料理をしているとオリーブも風呂から上がり

「奥様申し訳御座いません。」

「いいのですよ?大変だったのですから!」

「御主人様のおかげで快適な旅で御座いました。」

「そうなのですか?さすがダーリンですわね!」

「メイサはこの一週間は食べてたのか?」

「何も食べてませんわよ?」

「そっか・・・メイサは頑張ったんだな・・・」

「御主人様、我々は楽をしてますね。」

「オリーブそれ以上言うな!」

「かしこまりました。」

「何かありましたの?」

「明日は俺とオリーブがうどん作るから・・・」

「まぁ嬉しいですわ!」

無邪気に喜ぶメイサに罪悪感を覚える叡斗とオリーブ。



昼食を終えて、3人でギルドに入りズンズンと3階のギルマスの部屋へ入って行く。

「誰だ!?」

「戻って来たぞ?とりあえず俺達の物を返してもらおうか?」

「なっ!?どうやって?」

「免罪符を用意しただけだが?」

「くっ!・・・も………った。」

「なんだって?」

「もう売った。」

「マジックバッグも全部か?」

「車もラプターもオリハルコン刀も全部だ!」

「買い直せ!猶予は少ないぞ?」

「フハハハハ無理だ!」

ギルマスが開き直って堂々と答える


「御主人様?やはり私が殺します。」

「メイサ?まだ免罪符あったよな?」

「今このギルドを人ごと更地にしても余りますわよ?」

「なら暴れるか!」

「かしこまりました。」

オリーブが床を殴って穴を開け下の階に下りる。

「待て!待ってくれ!」

「オリーブ待て!」

叡斗の言葉と共に音が止む

「なんだ?」

「買い戻す!買い戻すから待ってくれ!」

「なら明日の日が沈むまで待ってやる。」

「無茶だ!」

「特別推薦状を破いた時に後々困ると言いませんでした?」

「まさか戻ってくるとは・・・」

「では明日の晩にまた来ますんで、物が揃ってなかったら更地にしますよ?」

「わかりました・・・」

ハゲたデブの赤天パのおっさんが脂汗を流しながら答えるので、3人で悠々とギルドを出て行く。


「では奴隷商店に行きましょうか?」

「ちょっと待って!」

「どうなさいましたの?」

「奴隷達の住居兼転移用の別荘が欲しい!」

「なるほど、では不動産に行きましょう!」

「メイサわかってるの?」

「地図は頭に入ってますわ!」

「さすがメイサ!」

メイサの案内で一軒の見せに入ると、金縁眼鏡をかけカイゼル髭をたくわえた少し胡散臭そうな店員が応対してくれた。


「いらっしゃいませ、私店主のイーヴォと申します、本日はどういった御用向きで?」

「運んだりは全てこちらでするから建物だけが欲しいのだが?」

「なんですって?」

「土地はいらないから、上物だけ売って欲しい!」

「ふむ・・・魔法で、でしょうか?」

「その通りだ!」

「ならば2軒ほどいい物件が御座います!」

「他の要望は聞かないのか?」

「【無双】エイト様がウンテントラムに別荘土地を手に入れたのは承知しております。」

「話しが早い上に、耳も早いんだな?」

「商売の基本で御座いますよ、ではこちらへ!」

イーヴォの案内で街を進んで行く


「イーヴォさん?上級市民区域ですの?」

「左様でございます!」

「ふむ・・・ちなみにもう1つは?」

「貴族地区で御座います。近いですよ?」

「両方見て代金との折り合いですわね。」

「こちらでございます!」

イーヴォに案内された家は豪邸で、周りの家の倍は大きい。

「キッチンは2箇所、トイレは使用人用合わせて6箇所御座います。」

「ほほぉー広いし綺麗だな?家具も付いてるが?」

「前の家主が没落してそのまま夜逃げしましたので家具はサービスで御座います。」

「いい家ですわね、おいくらかしら?」

「タダでどうぞ?」

「はっ!?嘘だろ?事故物件か?」

「解体して、土地を分譲して2軒建てる予定ですので、解体費用が浮きますから!」

「なるほど・・・次もそんな感じか?」

「次は家具がかなりの値打ちなので家具代を頂きます!」

「ではそちらも見てみましょう。」

「ではこちらです!すぐですよ!」

イーヴォが楽しそうに住宅街を歩いて行くと、どんどんと家が大きく豪華になって行く。

「もう貴族街?」

「そうですわ、ここらへんは外れなので子爵や男爵家のはずですわ。」

「案内するのは、元男爵家の家で御座います。こちらです!」

「さっきの家よりでかいな!」

「1.5倍くらいですわね。」

「ここは魔玉が必要ですが、御風呂付きで御座います!」

「風呂いいね!でも魔玉?」

「エイト様は魔道具を御存知ないので?」

「ダーリン?普通は魔玉を使う、変換効率の悪い魔道具が一般的ですわよ?」

「そうなんだ・・・」

「ではこちらでございます!」

イーヴォの案内で家の中を案内してもらう


「部屋が多すぎて迷いそうだな・・・」

「前の家主が見栄っ張りでしたので、使った事もない客室も御座いますからな?」

「このベッドとかもサービス?」

「使わずに新品も御座いますので少々お代を頂きます。」

「ほほぅ?おいくらですの?」

「えー・・・大体金貨100枚・・・即決なら金貨100枚にしましょう!」

「ダーリン?これでいいのでは?部屋数も十分ですわ?」

「私も掃除のしがいがありそうな家で気に入りました。」

「2人がそう言うなら、イーヴォさん買います!」

「では金貨100枚ですわ!」

「確かに!ではすぐに魔法を使われますか?」

「そうですね?では早速!」

「その魔法を見られるだけでも、金貨100枚の見物料を出したいですな!」

「あら?タダにしてくれますの?」

「冗談で御座いますれば!ホッホッホッ」

「では家の外に出ましょう!」

「楽しみですな!」

叡斗は家の周りの土を『土魔法』で掘り下げ基礎を見えるようにしてから

「シャドーゲート!」

家の地面に影が広がっていき、家が影の中にゆっくりと沈んで行く

「『闇魔法』ですの?」

「影収納術だ!」

「これは壮観ですな・・・」

数秒とかからずに家が基礎ごと地面に穴を残して消える


「イーヴォさん穴は埋めておきますか?」

「そうですな・・・」

「では!」

叡斗が『土魔法』で地面を平坦にならす

「いやはや・・・Sランク様は・・・驚愕の一言ですな。」

「何か手続きとかはありますか?」

「いえ!土地ではないので何もございません。」

「そうですか!ではありがとうございました!」

「こちらこそいい商談で御座いました!」

「じゃあメイサ次行こう!」

「そうですわね!」

頭を下げるイーヴォに手を振って奴隷商店へと向かう


「いらっしゃいませ!」

「あれ?ハンクさん?」

「おぉ!これはエイト様御一行では御座いませぬか!」

「ここはレーマン商店のはずでしたわよね?」

「私、ハンク=レーマンと申しましてな?アースドラゴンはまだ競売の準備中で・・・」

「今日の用事は奴隷を買いに来ました、奴隷達を全て見せて頂けます?」

「かしこまりました、どうぞこちらへ!」

腰の低いハンクの案内で奴隷達を見せてもらい、メイサが次々と選んでいく。


「同じ奴隷でも待遇が全然違うんだな・・・」

「人に価値をつけるのは駄目でしょうが・・・価値が決まっておりまして。」

「檻に押し込められてる奴隷もいれば1人部屋の奴隷もいるんだな・・・」

「1人部屋の奴隷は基本的に特殊奴隷ですな。」

「特殊奴隷?」

「元貴族の奴隷が大半で御座います。」

「へぇ・・・」

「ハンクさん今何人選びましたかしら?」

「えー18名で御座います!」

「これで奴隷は全員かしら?」

「あとは犯罪奴隷と欠損奴隷ですな。」

「欠損奴隷?」

「生活に支障をきたす障害や体の欠損がある奴隷で御座います。」

「なるほど・・・」

「犯罪奴隷は・・・今回はやめて欠損奴隷を見せてくださる?」

「メイサ?どうして今回は見逃すの?」

「おそらく何人か逃げるので犯罪奴隷を野放しには出来ませんわ?」

「逃がしちゃうの?」

「まぁ・・・ふるいにかける感じですわね。」

「ハンクさん?逃げられても問題はないの?」

「問題は御座いません!ただ色々と説明を省きますが奴隷の所有権が捕まえた人間に移ります。」

「ならいっか!」

「こちらが欠損奴隷で御座います!」

「ほぅ?いい人材が揃ってますわね・・・」

「メイサ様?もう24人ですが大丈夫ですか?」

「全員買うとしたらおいくらかしら?」

「えー・・・はしたは勉強させて頂いて、金貨3550枚で御座います。」

日本円で約3億5500万円である。

「よろしい!全員を部屋に呼んで頂戴な?」

「かしこまりました!」



面接室に戻り、ハンクが総勢24名の男女を部屋内にぎゅうぎゅうに並べる。

「あなた方には訓練をして、冒険者として行動して頂きます!」

メイサの言葉に声は出さないが驚きを隠せない奴隷達が顔を見合わせている。

「冒険者になりたくないという方は今いいなさい?」

「あの・・・発言をよろしいでしょうか?」

椅子に座った両足の膝から下が無い1人の女性が手を挙げる

「どうぞ?」

「私は見ての通り足がありませんが、なぜ選ばれたのでしょうか?」

「俺は利き腕がありませんが・・・」

「私は目がありません!」

「許されてない者まで発言するでないわっ!!!」

「ハンクさんよろしくてよ!問題御座いませんわ!では皆さん冒険者になって戦えるという事でよろしいのですね?」

「ふむ・・・みんな覚悟を決めた顔してるね?」

「ではハンクさん?こちらが代金ですわ!」

「ではすぐに書類を!」

「制約は強制の類は我々に関する全ての守秘する緘口令だけで結構でしてよ?」

「強制命令はいりませぬか?」

「自由意志に任せたいので。」

「かしこまりました。」

ハンクが書類の束を持ってきて、叡斗が次々と血判を押して行く。



「では本当にありがとうございました!」

「ハンクさん?アースドラゴンが売れたらしばらくウンテントラムにいる予定ですので、そこに持ってきてくださる?」

「かしこまりました。」

「では皆様行きますわよ!」

「宿に戻るのか?」

「昼御飯を食べた所で今日は夜営にしましょう?」

「了解です!」

奴隷達を引き連れて門を出て、メイサの指示で叡斗が大風呂を作り欠損奴隷に神の息吹(ゴッドブレス)をかけてやる。


「メイサ終わったよ!」

「では・・・お料理の代わりにこれからまだまだ働いていただく予定なのでゆっくりなさって?」

「俺に何させんの?」

「彼らの装備を作られるのでしょう?」

「メイサは俺の事よく分かってるね?」

「毎度の事ですわ。」

「オリーブ問題ないか?」

「はい、皆さん驚きながらも素直に従ってくれています。」

「ならよかった!」

「嬉しいのはわかりますが、さっさと身を清めてきなさい。」

オリーブが身体が治って泣いて喜んでいる元欠損奴隷を強引に持ち上げて風呂へと投げ入れている。


「素直に従って・・・ってどう意味だっけ?」

叡斗が席に座って、ポツリと呟く。

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