~47話~素材の値段と初めてのカジノ
チップ数が持ちきれなかったので、書き直しました。
帰ってからメイサにカイジン達から受けた所業をぼやいて、慰めてもらってそのまま泣き疲れて寝てしまった。
朝目を開けるといつも通りにメイサが目の前で微笑んでいる
「おはようございます、ダーリン」
「おはよう、メイサ」
「さぁ!朝食を食べに行きましょう!」
「そうだな!」
「オリーブを呼びましょう。」
「ご主人様奥様おはようございます。」
扉を開けると、毅然と立つメイド服のオリーブが出迎えてくれた。
「いつからいたの?」
「お2人の話し声が聞こえましたので待機しておりました」
「そ、そう?次からはゆっくりしてていいんだよ?」
「いえ私は奴隷で無くなってもメイドですので。では食堂へ参りましょう」
3人で食堂に行くとカイジン達が待っていた。
「エイト様申し訳御座いません!」
カイジンとバッポとゴウが頭を下げる
「どうした?とりあえず朝食食べながら話そうよ?お前らが立ってたら営業妨害だし。」
6人は席に着く。オリーブはカイジンから一番離れた所に座る
「はいエイト様・・・お姉さん!朝食6人前お願いします!」
「で?何があったんだ?」
「素材なんですが・・・」
「お安かったのでしょう?そうね・・・半値くらいかしら?」
「さすがメイサ様!オーバーフローで大量に素材は出て値が下がってしまってまして・・・」
「で?いくらになったんだ?」
「はい!初のダンジョン情報と1mの魔玉とウォータードラゴンの鱗と爪を売って金貨600枚で御座います!」
「まぁいいんじゃない?300枚を取り分にしなよ?」
叡斗がカイジンから返してもらったマジックバッグから金貨を取り出して言う。
「は?エイト様?それでは半分になってしまいますが?」
「全部売れば1500枚は下らなかっただろ?じゃあ300枚はお前らの取り分だろ?」
やった!とガッツポーズして喜び合うカイジンとバッポ
「旦那・・・車に金貨200枚使うだろ?軍資金少なくないか?」
「いざとなったら他の素材売るから大丈夫だ!」
「ならいいけど・・・旦那適当すぎねぇか?」
「ハッハッハッ!細かい事は気にしたら負けだよ?ねぇメイサ?」
「そうですわ小僧!ダーリンが決めたのです!おとなしく従っておけばいいのですよ?」
「奥さん・・・旦那を甘やかしすぎですよ・・・」
「甘やかす?言ってる意味がわかりませんわね。」
「この2人・・・カイジンさんとバッポさんもか・・・手遅れだ!」
ゴウが頭を抱えて嘆く
「とはいえ確かに心許ないといえば心許ないな・・・」
「ではエイト様、カジノへ行かれては?」
「そうだな!兄貴ならガッポガッポ勝ちそうでやすな!」
「俺賭け事弱いよ?」
「カジノとはお金を賭けて興じる場所でしたわよね?」
「そうですメイサ様」
「どこに御座いますの?」
「女神教会の地下にあります!」
「教会の地下ぁ!?」
叡斗が驚く
「売上げは女神教の御布施になるそうですよ?勝てば女神からの思召しだと。」
「世も末だな・・・」
「ダーリン?私後学のためにも行ってみたいですわ?」
「じゃあ行ってみるか?念のためにだがお金は俺が管理するぞ?」
「勿論ですわ!」
「カイジン案内してくれるか?てかもう開いてるの?」
「日の出から日没まで開いておりますれば。」
「そこは健全なんだな。」
「あくまでも女神教による治安維持のための娯楽の場所ですからね。」
「建前はちゃんとしてるな。」
日本で娯楽が無いと犯罪発生率が上がると聞いた事があるので間違っては無いのだろうが教会で博打か・・・
「叡斗様こちらです!」
カイジンの案内でオーバーフロー時に警報などで使われた鐘が付いたしっかりとしたレンガ造りの建物の正面玄関でなくて裏に来ていた。
ドレスコードという事で俺とメイサは正装を購入してから来た。
「ここから入るのか?」
「ここがカジノの入口でございます。」
カイジンとバッポの案内で長い階段を降りるて、扉の前にいた黒服にギルドカードを見せて、中に入ると床に敷かれるレッドカーペット、スーツのような制服のディーラーが机に立ち、ルーレットやカードを客が興じていた。
「旦那・・・」
「ゴウも初めてか?なんていうか違和感ないな。」
「そうですね・・・日本にいた時のイメージそのままですね。」
「しいて言うならスロットが無いくらいか?」
「そうすね。」
「おいゴウ!金貨10枚だ!3人で誰が一番増やせるか勝負だ!最下位は晩飯で駆け付けバクダン3杯だぞ!?」
カイジンがゴウに金貨10枚分であろうチップを渡して走って行く。
「旦那・・・バクダン3杯とか嫌なんですけど、どうしましょう?」
「俺なら賭けない、金貨10枚で勝負する。」
「あの二人なら増やしそうで恐いです。」
「ダーリン?スーツ姿のダーリンを眺めるのも飽きないですが、ここまで来たのですし私達もチップが欲しいですわ?」
「じゃあ二人も金貨10枚分で遊んで来な?」
カウンターに行き金貨30枚を金色のチップ30枚に交換してもらいメイサとオリーブに10枚づつ渡す。
「私もいいのでしょうか?」
「遊んで来な?ルールはわかるか?」
「前の職場で、雇い主の練習に御付合いしてましたので嗜んでおります。」
「なるほど!熱くなりすぎずに机で細かい額のチップに変えてもらいなよ?」
「かしこまりました。」
オリーブは礼をすると嬉しそうに小走りでブラックジャックのコーナーに向かっていった。
「メイサは何するの?」
ルーレットを一心に見つめるメイサに声をかける。
「フフフ!私は書物でしか見たこと無い、ルーレットという物をしてみますわ!」
「メイサ?程々にね?目立ちすぎたら駄目だよ?」
「かしこまりました。金貨1000枚を目指しましょう。」
「メイサギャンブルに絶対はないよ・・・」
「では行ってきますわね?」
メイサがルーレットの机に向かって行く。
「旦那はどうするんですか?」
ゴウが聞いてくる。
「賭け事はわからんからな・・・みんなを眺めてるよ。」
「旦那本当に賭け事駄目なんですね。」
「日本にいた頃はパチンコで負けまくってたしな。」
「なんでパチンコなんてするんですか・・・」
「社会人になったら付き合いとかでやらないといけない時があるんだよ。」
「今始めて旦那が人間に見えました。」
「酷い・・・ゴウはどうするんだ?」
「面白そうなんで奥さんの様子見てみようと思ってます!」
「確かに心配だな、俺も見学するよ!行くぞ?」
「はい!」
ゴウとメイサの所へ行くと
「メイサ一点賭け?」
「旦那、しかも金のチップ1枚賭けですよ?」
「ダーリンの名前に、ちなんで8に賭けましたの!」
「奥さん無謀すぎですよ・・・」
「ノーモアベット」
ベット終了の言葉が聞こえる
「フフフ!楽しみですわね!」
「メイサ・・・」
玉が8番に落ちてディーラーは目を見開く
「8番おめでとうございます!」
「やりましたわ!」
「ビギナーズラックか?」
「奥さんのビギナーズラックでしょうね。」
「では次もダーリンにちなんで00に賭けましょう。」
「何で?」
「8を横に倒したら00ですわ?」
「メイサそんな適当に決めちゃって。」
「必勝法を見つけましたの。」
「そうかゴウ?乗っかってみな?」
「旦那、人の金だと思って・・・」
「負けたら俺が補填してやるからやってみな?こういう時のメイサは乗るべきだ。」
「じゃあ旦那が賭ければいいじゃないですか?」
「俺は目立ちたく無い。」
ゴウが嫌そうにメイサと同じ所に金貨1枚分を賭ける。
「嘘だろ?」
「なっ?言ったろ?だがメイサこれ以上は目立つからカードゲームで頭脳戦でもしたらどうだ?」
「そうですわね。勝てるとわかってる勝負ほどつまらない物はありませんわね」
「ゴウこれで負けはないだろ?」
「そうだけど・・・必勝法って何ですか・・・」
ゴウが聞くがメイサはすでにチップをまとめてバカラの机に行っていた。
「カイジン達でも見に行くか?」
「オリーブと同じ机でブラックジャックしてますぜ?」
オリーブ達が遊んでいる机に近づくとオリーブとバッポとカイジンとライラが同じ机で勝負していた。
「エイトさんだぁ!」
「何?ライラ?なんでここに?てかなんでそんな格好?」
体に布を巻いたライラが近寄ってきた
「ぼろ負けしちゃいましたぁ!さっきので3以下がくれば一発逆転だったのにぃ・・・」
「ハハハ賭け事なんてそんなもんだよ。他のメンバーは?」
「私だけですよぅ!隣の男の子は誰ですかぁ?」
「どうも!ゴウです!旦那誰です?この超絶美人なエルフさんは?」
ゴウが布を巻いただけのライラに顔を赤らめながら聞いてくる
「ゴウ君ですねぇ?エイトさんのアイドルライラですぅ!」
ライラがきゃぴきゃぴと答える
「とりあえずライラは服も質に出すくらいに負けたんだろ?帰りなさい。」
「エイトさーん!私宿代も無くなっちゃいまして・・・買ってくれませぇん?」
「この美人を買えるだとっ!?旦那の周りは美人ばかり・・・俺の周りはカイジンさんとバッポさん・・・理不尽だ!」
ゴウが叡斗を怨嗟の表情で見つめる
「買えねーよ!メイサに殺される!ライラ?メイサの所に行ってみ?チップ貰えるかもしれないぞ?」
「え?本当ですか!?」
「あそこにいるから!多分勝ってるぽいしくれるかもな?」
メイサの机のディーラーの顔色が悪い、おそらくメイサが勝っているのだろう。
「あの美人さんあんな格好になってもまだ勝負を捨てないんですね。」
「ライラは熱くなると周りが見えなくなるタイプだろうな・・・」
「あ、奥さんにスライディング土下座しましたよ?」
「見事だね、チップを渡してあげてるな。」
「てか奥さんの正面見えました?」
「俺には見えなかったな?どうした?」
「チップの壁が出来てましたよ?」
「目立つなと言ったのに・・・まぁ普通に勝つ分にはいいか。」
「オリーブは勝ってるのか?」
「オリーブも順当に勝ってるみたいですね、あ・・・カイジンさんがバーストした。」
カイジンが負けて「なんで止めなかった」と言いながら自分の頭をポコポコと叩いている
「オリーブ勝ってるか?」
「はい、ぼちぼちとですが。私の御食事代くらいは稼げればと思っております。」
「まだ増やすつもり?」
「この倍くらいは欲しいですね。」
「お前どんだけ食べるつもりだよ!程々にしろよ?」
「かしこまりました。」
「ゴウ!メイサの所に行くぞ!」
「はい」
ゴウとメイサの所へ行くと賭けているチップの色が白色に変わっていた。
「メイサ?このチップは何?」
「金貨100枚分のチップだそうですわよ?チップが増えたので今変えて頂きましたの。」
「1000万・・・どんだけ目立つチップ賭けてんだよ!?」
「あら?そういえば・・・少々熱くなってしまってましたのね・・・はい!勝ちですわね!ではチップをまとめて下さる?」
生気が感じられないディーラーがチップをケースにしまってメイサに渡す。
メイサとゴウと三人で歩いていると
「あら?あれビッチエルフじゃありませんこと?」
ライラがディーラーに体に巻いた服を取られていた
「また負けたな・・・いくら上げたんだ?」
「金貨20枚分程。」
「太っ腹だな、とりあえず行ってみるか?」
「はぁ・・・致し方ありませんわね。」
近づくと会話が聞こえてくる
「これを脱いで、私が着てましたとサインしろ!それで金貨5枚分の借金チャラにしてやる!」
「嫌ですぅ!そんなの買う人、碌な使い方するわけがありませんよぅ!」
「じゃあ金貨5枚払ってもらおう!裸で放りだすんじゃない、新しい布上げるから!」
「嫌ですよぅ!・・・あ!エイトさーん!助けてくださぁい!」
布を脱がそうとするディーラーにライラが必死に抵抗しながら助けを求めてくる。
「はぁ・・・ディーラーさん?これでよろしくて?」
メイサがチップを5枚渡して言う。
「ありがとうございまずぅ!!」
「汚い!折角のドレスに鼻水が付くでしょう!おやめなさい!」
ライラが泣きながらメイサの足にしがみつき、メイサが振り払おうと足を振る・・・シックな黒のドレスを着るメイサが新鮮だ。
「おいくらかしら?」
換金所でチップを出してメイサが優雅に言う、俺のチップ10枚もついでにお願いした。
「金貨263枚ですが全て金貨でお支払いしますか?あちらにここでしか交換できない物もありますが」
「ほほぅ・・・なんですの?あの小汚い服は?あれが金貨10枚も致しますの?」
「あれは有名な方が来ていた服なのであの値段になっております。」
「私の服ですぅ!!」
「あんな物を飾っていては目汚しもいい所です!とりあえずあれをこの汚いエルフに差し上げなさい!」
「毎度ありがとうございます。」
ディーラーと同じ制服の店員がライラに服を渡す
「あれ?下着は飾ってないんですかぁ?」
「下着は飾って1分でライラ応援隊の方が金貨100枚で買っていかれました。」
「ライラ?どんだけ負けたんだよてかライラ応援隊ってなんだ!?」
思わず聞いてしまう
「え?エヘヘヘー」
「こんなビッチエルフの下着に金貨100枚・・・ダーリンの下着なら10000枚ですわね。」
「どういう計算した!?」
「私なら払うと思った金額ですわ。」
俺のパンツが100億・・・メイサは頭がおかしいと思う。
「では残りは金貨で頂けます?」
「かしこまりました。」
店員がすぐに金貨の入った皮袋を持ってくる。
「はい!ダーリン?」
メイサが皮袋を渡してくる
「お前の小遣いにしたらいいんだよ?」
「2人のお金ではありませんか!ダーリンが持っていてくださいな!」
「奥さんいい女すぎですよ・・・」
「ではオリーブを待ちましょうか?」
「そうだな!」
すぐにバッポとカイジンが全額すってやってきた。
「ゴウも負けたのか?」
「へへへ!負けたに決まってやすって!」
「金貨45枚になりましたよ。」
カイジンとバッポは驚いてその場で崩れ落ちるように四つんばいになってうな垂れる。
しばらく待ってオリーブが帰ってきた。
「お待たせ致しました。」
「オリーブ勝ったのか?」
「はい。金貨24枚と銀貨30枚になりました。」
皮袋を持ち上げて渡してくるので、金貨10枚を抜き取り
「それはお前の物だ好きに使っていいぞ!じゃあ昼飯食べに行こうか?」
「オリーブ?あなたのために使いなさい?ダーリンいいお店を見つけましたの!」
「お?じゃあそこ行ってみようか!」
顎が外れそうなくらいに驚くカイジンとバッポをほっといて、カジノを出る叡斗とメイサとオリーブとゴウとライラ。
「ビッチエルフなぜまだいますの?」
「エイトさんに買われたんで付いて行きますぅ!」
「買ったのは私です!今すぐ土に御還りなさい!」
「昼御飯食べさせてくださいぃ!お金が無いんですぅ!」
「昼食を食べたらさっさと帰るのですね?」
「約束しますからぁ!」
ライラがメイサに必死に頼みこむ
「しょうがないですわね!ダーリンとの邪魔をしないならいいですわ!」
なんだかんだツンデレのメイサの案内でお勧めの店へと向かう。
ストックが無くなりました。
明日は投稿出来ないかもしれません。




