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~外伝~叡斗の一日が始まる前

本日2話投稿です

メイサの一日は早い。

叡斗の魔素を吸い取られて意識の無い叡斗と一緒に眠るのだが、本来魔族は寝る必要はない身体だがエイトと一緒に眠る習慣が出来ているメイサ。

2時間程で起き、叡斗に抱きつき30分程叡斗の匂いを堪能しベッドから出る。

万が一の事態に備えて意識の無い叡斗を守るために結界を張って、叡斗から預かった転移石で魔王城へ転移する。




「いらっしゃいメイサさん、本日はどういったご用向きですかな?」

突然現れたメイサに声をかけるセバスチャン。


黒王龍(セバスチャン)様、おはようございます!少し魔王様にご報告と本をお借りしに来ましたわ。」

「そうですか。京平様はもう2時間程でお目覚めになられるでしょうからそれまでに他の用事を済ませてきなさい。」

「かしこまりましたわ。」

魔王城でのダンジョン権限を与えられているメイサは魔王城の書物庫へ転移して行く。


「叡斗様の魔素を毎日吸っているからでしょうか・・・会う度に強くなりますな彼女は!ホッホッホッ」




メイサが飛んだ先は書物庫、書物庫と言っても本に背表紙も何も無い乱雑に紙の端を紐で止めた紙の束とも言える物だ。

「不死王様?」

メイサが立派な法衣服を身に纏った骸骨に話しかける


「おぉ!メイサ君か!魔法陣の本は役に立ったかな?」

「中級魔法までしかないのが勿体無いですわね・・・上級魔法の魔法陣はないのでしょうか?」

「魔法陣は精霊達の失われた世界の知識であるのでな、ここ100年で精霊が極端に減ってしまって研究が出来ないのである。」

「それは辛いですわね・・・」

「んむ!今は精霊が減った理由の研究中である。次はどのような書物が欲しいのであるかな?」

骸骨は肩を竦めるが、新しい研究が出来るのが少し嬉しそうに話す。


「ダーリンの能力向上に役立ちそうな本が欲しいのですが?」

「ふむ・・・『神聖魔法』全集・・・うーん・・・マジックアイテムの効果全集」

「ではそれを両方貸して頂けます?」

「勿論である!あと全集って言っても完全には網羅できてないであるぞ?」

「わかっておりますわ!何でも知っていればダーリンの役に立つかもしれないですから!」

「役に立ってると言えば、某が盗らせた魔法達は役立っておるかな?」

「はい!先日も本物のサンダーイラプションを放ちましたし、『神聖魔法』など事あるごとに使っておりますわよ?」

「それは重畳であるな!知識を後に残す・・・こんな幸せな事は無いである!」

「本当に変わり者ですこと!それで私も助かっておりますが・・・」

「では他にも教えた最上級魔法も使っておるのかな?」

「いえ、特に『火魔法』は余波で死に掛けたとかで滅多に使われませんわ」

「某の真似をしてヘルフレアを使って死に掛けたのがトラウマになっているのであるな・・・」

「そういう事でしたのね・・・」

「うむ!その折に某の『神聖魔法』で治して難を逃れたのである」

「そうだったのですね・・・その制御方法の本は御座いませんの?」

「君みたいに賢いと某も教えがいあるので、これから研究してみるである!であるからしてまたここへ来るのであるぞ?」

「はい!この書物を読み終えたら嫌と言われてもダーリンのために伺いますわよ?」

「フォフォフォ!某が嫌という訳がないである!」

「はい!ではまたそう遠くないうちに・・・」

メイサが転移して消える


「全く・・・魔族の生は長いと言うのに慌しい淑女である。」





メイサは次に、魔王城での叡斗の部屋に飛ぶ。


部屋に飛ぶとまず汚れが付いたままのスプーンをマジックバッグから取り出し、恍惚の表情で飴のように口にくわえる。

「ムフフ・・・ダーリンの味れすわ!よし急いで作業致しましょ!」



この部屋にゴーレム洗濯機を設置しており、昨日のうちに服を放り込んでいた。

「よひ!乾ひてますわね!」

メイサが洗濯が終わった服を取り出し、新たに全く汚れの無い服を洗濯機に放り込み水を魔導具で入れて作動させる。


「そろそろダーリンの新品の服のストックがなくなって来まひたわね・・・タンスもコレクションで一杯になってきまひたひ魔王様に御相談ひなくては・・・」

メイサがそう言いながら口にくわえていたスプーンをマジックバッグに仕舞い、アイテムバッグから汚れた叡斗の服をアイテムバッグから取り出し30分ほど震えながら嗅いだ後に綺麗に畳みタンスへ仕舞いメイサがまた転移して消える。





「どうも!今日も御教授をお願い致します。」

メイサがサキュバスに頭を下げる

「メイサちゃん来たね?勉強熱心だねぇ!叡斗君は幸せ者だね!」

「先日、お風呂での他の女性は理解している、生理現象の意味がわからず悔しい思いを致しましたので・・・」

「そりゃ勿体無いよね!中々・・・いや簡単に見れるけど普通の魔族には理解できないよね!」

「はい。ですが私も人間に嫁いだ身、人間に合わせられなければダメなのですわ!」

「うん!あたしも大分偏ってるからね?わかってるよね?」

「え・・・」

メイサが驚愕する


「情事に関しての本能なんかは教えるられるけど、どう考えてとか恋とか愛はわかんないからね?」

「畏まりましたわ!内面に関しては心当たりが御座いますわ!」

「じゃあ始めよう!前回は男の身体についてだったね?今日は・・・」




1時間後

顔を真っ赤にしたメイサがいた

「そんな事をしなくてはならないのですね・・・」

「ただの交尾じゃないから大切な事だよ?何よりヒト族と違って長い間、連れ添うわけだし?」

「書物にはそんな事は書かれていませんでしたわ・・・」

「人間の欲望は底が無いからね!」

「サキュバスさんはいつもその・・・その!その様な事を!?」

「ダンジョン持ってた頃はね?」

サキュバスが怪しい色気たっぷりに唇を舐める


「つ・・・次も宜しくお願い致しますわ先生。」

顔を真っ赤にしたメイサは礼儀正しくお辞儀をする。

「次はもっと過激な授業になるよ?」

「覚悟をしておきますわ・・・」

サキュバスが笑顔で手を振り、メイサはお辞儀をして転移して消えて行く


「色々教えちゃったけど、叡斗君大丈夫かな?メイサちゃん暴走しなきゃいいけど・・・」





「魔王様!」

メイサは次に玉座の間に転移すると京平が起きて魔王城の管理をしていた

「おはようメイサ!調子はどう?」

「先日ダーリンが大活躍して王都をオーバーフローから救いましたのよ!」

「それはいい話だね!」

「そして報奨金を辞退なさって、貧民層のための学校の建設を推し進めておりますわ!」

「ほうほう!叡斗さんやる事は本当にやってくれる人だね!」

「あと最近ボディタッチが減りましたの・・・私の身体に飽きたのでしょうか?」

「メイサの魅力的な身体に飽きるなんてあるわけないって!」

内心知らねーよ!と思いながら京平がフォローする


「そうなのでしょうか?前はお風呂のごとに嬉しそうに胸を触ってらしたのに・・・」

「それは・・・あれだよ!我慢出来なくなるから触れないんだよ・・・っておぼこ娘のメイサにはわからないか!」

「まぁ!という事は私の身体を触ると御立ちになるのですね?」

メイサが頬を染めながら言う


「なんだと!?叡斗さんに教えられたのか!?あのおっさんメイサになんて事を!???」

京平が驚愕する

「いえ!先日色々御座いまして、今サキュバスの元でお勉強中ですの!」

「メイサ・・・世の中勉強しなくてもいい事もあると思うよ?」

「ダーリンのためになるのであれば、するべき事ですわ!」

「あのおっさん絶対堕落するから勉強しなくていいよ!」

「ダーリンに限って・・・魔王様はダーリンを見くびってますわよ!」


恋は盲目って言うけどこれはひどいと思う京平だった

「他に変わった事ってないの?」

「化粧水と乳液とシャンプーとトリートメントを私のために作って下さいましたわ!私のために!」

「何!?僕作り出せないんだ!シャンプーとトリートメント譲って貰えないかな?」

「・・・各一瓶だけなら・・・」

露骨に嫌そうにメイサが京平に瓶を2本献上する


「使ってみてよかったら叡斗さんに通信機でお願いしよっと!あれ予想以上に魔素消費するから出来れば使いたくないんだけどな・・・」

「後瑣末な事なのですが、オーバーフローの最中に城の屋根の上に女性がいらして、魔物の討伐完了の鐘と共にどこかへ転移致しましたわ。」

「それ女神側の魔王じゃん!転移って叡斗さんのおかげでメイサはダンジョン外で普通に使っちゃってるけど、伝説の魔法だよ!?」

京平が思わず玉座から身を乗り出す


「そうでしたか・・・ダーリンと魔王様と同年代くらいに見えましたわね。」

「20代後半か・・・また次そいつ見たら絶対報告してね?」

「かしこまりましたわ!」

「あ!あと前回の勇者達!そろそろまた来そうな雰囲気だから叡斗さんに知らせといてよ!」

「忘れてましたわ・・・前回から1ヶ月ほどですか。」

「勇者も必死みたいだね。」

「承りましたわ!」

「じゃあ大変だろうけど、叡斗さんとがんばってね!」

「はい!ダーリンとの旅は面白い事ばかりです!では!」

うやうやしくお辞儀をしてメイサは転移して消える


「魔王城にいた頃は清楚なおぼこ娘だったのにな・・・」



メイサは宿の部屋に戻り、叡斗の服を裁縫する。

メイサは『暗視』スキルを持っているので部屋は真っ暗だ。




空が白み始め裁縫を終わらせて叡斗を起こさないように隣にもぐり込み、叡斗の胸に寄り添い匂いを嗅ぐメイサ。

何時間経っただろうか?叡斗の呼吸が変わる、起きる合図だ。

メイサは素早く顔を叡斗の隣に出して叡斗が目を開けるのをじっと待つ。





「おはようございます、ダーリン。」

「おはよう、メイサ。」

そっと唇を合わせる。



メイサと叡斗の一日が始まる

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