表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/158

~38話~王都ハルミン到着

「王都が見えてきたねぇ!ヒッヒッヒッ」

なぜか叡斗達の車に乗って、メイサに化粧水の使い方教えるマリン婆ちゃん

「ダーリンどうですか?」

「更に綺麗になったね!」



「つまらない男だねぇ!他に言えることはないのかい!?」

「婆ちゃん!本当に綺麗なものに余計な言葉は無粋だよ?」

「ほう?及第点さね!最近の男にしては良い事いうさね!」

「ダーリン・・・」

「エイトさん!私達はどうですかぁ!??」

メイサと一緒に教えてもらっていた、ドラゴンアイズの3人も化粧水を付けている。


「勿論綺麗だ!ベックとリュートの驚く顔を見るのが今から楽しみだ!」

3人が顔を見合わせ、ニヤニヤとしている

「本当に王都に着いたってのにまずは錬金ギルドでいいんだね?」

「あぁ!この化粧水の作り方を教えて欲しい!ついでにポーションも」

「ポーションはついでかい?ヒッヒッヒッ」

「メイサのための化粧水が一番で他は全部ついでだついで!」

「100点の答えさね!最高級品を作ってやんな!」

「おう!」


ドラゴンアイズの3人がコソコソと話し合い

「私達も付いて行っていいですかぁ?」

「好きにしな!」

「3人じゃなくてリーダーと相談して決めなよぉ!!」

思わず叡斗が突っ込む


「なら明日の朝一に錬金ギルドに集合だよ!エイトちゃんの錬金カードを見せれば案内するように言っとくよ!」

「わかった!」

「丁度門だね!あたしゃ向こうの車に戻るよ!エイトちゃんと出会えて退屈しなかったねぇ!ヒッヒッヒッ」

嵐のようなマリアンヌが去って言った



「疲れたな・・・」

「エイトさんもう宿とかは決めてるんですかぁ?」

「決めるも何も王都の街の事なにも知らないよ!」

「なら私達が入る門は南門だから、門でお別れですねぇ?」

「そうなの?」

「王都は中心にお城があってぇ、南門が商業区域、北門が工業区域、東門が上級市民区域、西門が市民区域なんですよぅ!」

「なら宿とかは南門ってことか・・・貴族は東門?」

「貴族は城の周りの中心部ですねぃ。」

「なら中心部は近寄らないようにしよう!」

「何か貴族とあったんですかぁ?」

「何も無いけど、関わりたくない。」

「なるほどぉ・・・」

「兄貴ぃ!門通過しやしたぜ!」

「おう!俺達は下りるから止めてくれ!」

「へい!」

「3人はまた明日!」

ライラ・ターニャ・マリアに手を振り叡斗とメイサは車から降りる。



「兄貴!ありがとうございやした!」

「エイト様!御武運を!」

2人が顔の穴という穴から液体を出しながら、叡斗へ手を差し出す



「きたねぇ!」

思わず二人の手を避けてしまう叡斗


「ひどいです兄貴!」

「エイト様・・・」

「すまん!あまりにも今のお前らが汚いから・・・」

叡斗が両手を出すと、2人は跪いて各々手を取り握手する


「2人はこれから組むんだったな?がんばれよ?」

「はい!兄貴と同じSランクを目指します!」

「エイト様の力になれるように信仰を広めます!」

「ここからは別行動だががんばれよ!」

「ダーリンの授与して頂いた物を使って存分に精進なさいな!」

バッポが御者台に乗り車が動き出す。


「エイト達者でなぁ!」

「エイトさん楽しかったっす!」

ベックとリュートが車の後をついて行きながら目に涙を溜めながら手を振っている

「明日会うって言えなかった・・・」

叡斗が呟きながら手を振る



「ではダーリン行きましょうか?」

メイサが叡斗の手をハンカチで丁寧に拭き、指を絡める

「そうだな!どこかで晩御飯食べてお勧めの宿を聞いて泊まろう!」

「はい!」

「にしてもすごい人だな・・・どこへ進もうか?」

門の近くという事もあるのだろうが、10mはあろうかと言う大通りが人で溢れている、幸い城が常に見えるので、目印にすれば迷うことはなさそうだ。



「ダーリンこのお店美味しそうですわよ?」

店の前にドリンクメニューと書かれた立て看板があり、看板にはズラリと50種類くらいの酒が書かれている。

「酒飲みたいんだな?」

「そういうわけでは・・・」

メイサの目が泳いでいる

「いいよ!全種類は飲むなよ?」

「はい!半分くらいにして明日の楽しみにしますわ!」

「明日もこの店決定なのね・・・」

「駄目ですか?」

「いいよ!わかったから程々にするんだぞ?」

「はい!」

喜びをあらわにして飛び跳ねるメイサ



ご飯を食べ終わり、店員に聞いたお勧めの宿へ向かう。

ちなみにメイサはきっちりとメニューの半分の酒を飲んだ。

高級そうな宿に着いた、中に入ると執事風の店員が

「いらっしゃいませ、本日はご来店ありがとうございます、どのようなお部屋をご所望ですか?」

「適当にシングルルームを一部屋頼みたい」

「畏まりました、素泊まり1泊で銀貨10枚、2名様で20枚で御座います。」

さすがは王都、素泊まりなのに今までの倍の値段だ・・・銀貨を20枚渡す

「それではご案内させて頂きます、お風呂も御座いますのでよろしければ1名様、銀貨1枚ですので宜しくお願い致します。」

「大浴場か?」

「はい、当ホテル自慢の大浴場で御座います。」

「考えとくよ。」

千鳥足のメイサの手を引き店員の案内で部屋に入る


「倍の値段だけど部屋は変わらないな・・・」

「普通ですわね」

今までと同じ部屋でベッドが1つに丸テーブルに椅子が1つ、荷物置きの籠が1つ。

「やっぱり王都は物価が高いのかな?風呂どうする?大浴場だって!」

「いいですわね!大きいお風呂入りたいですわ!」

「別々だろうけど俺も大きい風呂楽しみだね!」

「え・・・別々ですの?」

「この世界わかんないけど多分混浴じゃないと思うよ?」

「ダーリンと一緒でないなら入りません!」

「そうか・・・なら王都付近が人がいるかもしれないからどこかに転移して風呂に入ろっか?」

「やった!ではすぐに転移致しましょ?」

久々に2人っきりでお風呂という事もあり上機嫌のメイサが叡斗に抱きついて、二人は転移してその場から消える。





翌朝、2人が錬金ギルドへ行くとドラゴンアイズのメンバーが表で待っていた、3人娘は大きく手を振り、ベックとリュートが俯いて元気無く手を振っている。

「おはよう!みんな!ベックとリュートはすまんな・・・」

「いつもの事だ・・・」

「毎度の事っす・・・」

「心中お察しします・・・」


それにしてもさすがは本部、立派な建物だ、3階建てだろうか?

この世界に来て初めて2階建てより高い建物を見た、と叡斗が感心して錬金ギルドの建物を見上げる。


「じゃあ行こうか!」

「「「「はい!」」」」

メイサも一緒に女性陣がウキウキと返事をする

受付に行き、錬金ギルドカードを見せると、受付嬢が、手と足を一緒に動かして歩く不思議っ子だったが、無事に案内してくれた。





案内のままに部屋に入ると、フラスコやビーカーが並び、理科の実験室みたいな部屋だった。

「マリアンヌ様!エイト様が到着されました!」

案内状が背筋を伸ばし直立不動で報告する


「ありがとねぇ!エイトちゃんこっちにおいでぇ?」

楽しみでしょうがないといった様子で手招きするマリアンヌ

「なんだ婆ちゃんもう始めるのか?」


受付嬢が小さな声で

「婆ちゃん?」

っと顔面蒼白で呟きながら退室して行く。

「あんた達はそこらで適当にくつろいでな!」

みんなはおとなしく入口付近に座って、初めて見る『錬金術』に興味津々な様子でこちらを見ている



「まずはポーション作りを教えるよ!」

「化粧水じゃないの?」

「『錬金術』はポーションに始まりポーションに終わるだよ!」

「じゃあポーションを上手く作れたら、化粧水もいい物が作れるんだな?」

「物分りがいい子は好きだよぉ?ヒッヒッヒッ」

「どうやって作るんだ?」

「あんたが思ってる以上に簡単だよ?これを煮るだけさね!」

そう言って草を掴んで鍋に投入するマリアンヌ

「簡単だ!」

「これをかき混ぜながら魔力を込めるのさ!この魔力の量が肝さね!」

「多ければいいってもんじゃないんだね?」

「多すぎるとパンクして魔力が抜けちまう!少なすぎてもポーションの効果が下がるさね!」

「なるほど!その加減が難しいんだな?」

「パンク直前で止められればハイポーションだよ?でも一気に入れちゃだめだ!薬草の出汁と一緒に魔力を溶かして行くのがコツさね!」

「単純なだけに奥が深いな・・・」

「ひっひっ!マー坊は安定してハイポーションの手前の上級ポーションを作るさね!さ!これを冷やせば出来上がりさね!」

「とりあえずやってみるか!」


かき混ぜ始めて5秒で怒られる

「もうパンクしてるさね!あんた馬鹿みたいに魔力流すんじゃないよ!」

「難しい!」

メイサが耳打ちしてくる

「ダーリン?『手加減』スキルを使ってみては?」

確かに『手加減』スキルを使えば、パンク直前で発動すれば上手く行くかもしれない

「ありがとうメイサ・・・やってみるよ!」




『手加減』スキルを発動してかき混ぜる

「これは・・・もういいよ!」

マリアンヌが鍋を見つめて、声を張る

「ん?もういいの?」

マリアンヌがスプーンで一口飲んで言う

「ハイポーションさね・・・」

「大成功だ!」

メイサに向かってガッツポーズをする叡斗


「本当に面白い子だよ!あんたは!もう一回作ってみな?」

鍋をかき混ぜながら聞く

「なぁ婆ちゃんこのハイポーションでいくらになるんだ?」

「一瓶で銀貨30枚さね!この鍋なら20本は取れるだろうよヒッヒッヒッ」

この鍋で金貨6枚・・・約60万円?

「高いな!」

「昔安くしたら、薬草の採取依頼の依頼額が下がって誰も採取してくれなくなってねぇ・・・それでこの値段にして、出荷量を調整しないとポーションが作れなくなるんだよ・・・」

「そうか・・・採取されなくなればポーションが作れないもんな」

「それでポーションが品切れになって死んだ冒険者もたくさんいただろうねぇ・・・」

「採取依頼量との兼ね合いの値段なのか・・・」

「そうなんだよぉ?がめついギルドとか言われちまってるのがくやしいがね!」

ベック達がそうだったのかと納得している



「婆ちゃんどうだろう?」

マリアンヌがスプーンで一口飲む

「ハイポーションさね!全くあんたはとんでもない子だねぇ!」

「じゃあ化粧水を教えてくれるか?」

「いいよぉ?これも簡単だよぉ?」

そう言って同じ薬草と瓶を取り出す

「その瓶の中身は何?」

「グリセリンだよぉ?脂肪から取り出すのさ!」

「難しそうだな!」

「どこの街でも大体売ってるさね!」

「なら材料切れで困ることはなさそうだな!」

「とにかくだ!これを一緒に煮るよぉ!」

「はい!」

「やりかたはポーションと一緒だ!ポーションよりも魔力の量が少し多いから気をつけな!」


『手加減』スキルを発動してかき混ぜる

「こんなもんか?」

「これは・・・あたしのよりよさそうだねぇ・・・」

お玉で掬いながらマリアンヌが呟く

「約束どおりに最高級品が出来てよかったよ!」

「あんたは面白い男だねぇ!冷えたら瓶に入れて持って帰っていいよ!そこの3人の分もね!」

ライラ・ターニャ・マリアが両手を挙げて喜ぶ


「メイサ!これがなくなるまでにもっといい物を作れるようになるからね?」

「ダーリン・・・」

メイサが叡斗の両手を蕩けた表情で握る


「そのうち乳液も作りたいな・・・」

「乳液ってのはなんだい???」

「化粧水の後につける物なんだけど、化粧水に植物性のオイルと植物性のワックス・・・蠟を入れるんだっけかな?」

昔地球で彼女がオーガニックにはまって一緒に作った事があるので、おぼろげに覚えている


「ほう?それをつけるとどうなるんだ?」

「化粧水を付けた肌を乾かないように包むように保護するから化粧水がより染みこむんだ」

「そりゃすごいね!作ったら絶対あたしに届けるんだよ?わかったね?」

「わかったよ!遠くにいても錬金ギルドに頼んで送ってもらうよ!」

「楽しみさねぇ!ヒッヒッヒッ」

「で・・・材料費はいくらだい?」

「ハイポーションの鍋を1つ貰ったら帳消しでいいさね!もちろんもう1つの鍋と化粧水は瓶に摘めてあげるさね!」

「いいの?じゃあお願い!」

「ヒッヒッヒッ!あんたのおかげでまた儲けさせて貰ったさね!」

「また?」

「前回の魔石とこれさね!」

マリアンヌが三枚の色が違う菱形の板を取り出す

「ゴーレムチップだ!買ったのって婆ちゃんだったのか!」

「そうさね!道中で耳にしてちょいと寄ったんだよ!」

「声してくれればいいのに・・・」

「それよりもこいつの研究を優先しちまったよ!その結果あんたらに助けられたがね!」

「まぁ結果オーライだな!なのに今ポーション作りなんかしてていいのか?」

「研究よりもあんたの異常性を見る方が楽しいさね!」

「はい!心外な言葉が聞こえましたが!?」

「2回目でハイポーション・・・異常以外に言葉が見つからないよ!褒め言葉だよ?」

「褒めてね「冷えたね?瓶につめるよ!」

叡斗の声が遮られ、マリアンヌの言葉に待ってましたと女性陣が駆け寄り、瓶に詰める。


ハイポーションもついでに詰めてもらい、マリアンヌに礼をいい錬金ギルドを後にする叡斗達一向

「兄貴ぃぃぃぃぃ!」

バッポが走り寄ってくる

「丁度よかった!バッポこれやるよ!」

ハイポーションをバッポのマジックバッグに詰め込む

「なんすか?これ?」

「ハイポーションだ!お前のパーティ治癒師いないだろ?やるよ!」

「そんな高級な物を!??ありがとうございやす!」

バッポが満面の笑みで喜ぶ

「で?お前は何か用か?」

「本部のグランドギルドマスターから緊急で呼んで来いって言われやして。」

「え・・・めんどい・・・」

「本当に緊急みたいでやすよ?」

「仕方がない!途中で昼飯食べてから行くか!」

「兄貴?緊急でやすよ?緊急!」

「俺とメイサが腹減らしてんだ!何事にも優先だろ!」

「兄貴ぃ!!!」

バッポが声を荒げる

「え?怒ったの?」

小心者の叡斗がビビる

「美味しいって噂の店を聞いたんでご馳走してください!」

「わかった!案内してくれ!」

「へい!お任せください!」

バッポが聞いた評判の店か!楽しみだな!

メイサと繋ぐ手の力が無意識に強くなる叡斗だった。

化粧水とかの材料が雑なのは、万能な魔素のせい。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ