表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/158

~35話~依頼達成と叡斗の悪巧み

本日も時間があれば19時に2話投稿する予定です。

宜しくお願いします。

ギルドに着くなりビッケが表で待っていて、部屋に案内される・・・まだこの街の受付係の人と挨拶できてないけどいいのだろうか?

ソファに座り対面に座るビッケに言う

「ビッケ!退治してきたぞ!」

「おぉ!これが報酬の金貨50枚だ!」

「その金貨50枚は」

「カウフマンから聞いてるよ!任せろ!俺が責任を持って配る!」

「なら任せた!」


「エイトさん?配るってどういう事ですかぁ?」

ソファの後ろで立っているライラが聞き、ドラゴンアイズの面々が頷いて叡斗を見る

「閉山したせいで、困ってる人の生活費の補填と余りは孤児院とかに寄付してもらうんだ!」

「すごいですぅ!エイトさん格好良すぎですぅ!」

「エイトの神もすごいが、エイトもすげぇな・・・」

「エイトさんすごいっす!」

「師匠普通は出来無い事を平然と・・・」

「女神教の召喚人もみんなこうならいいのに・・・」

ドラゴンアイズの面々がべた褒めしてくるので、照れ臭くなり恥かしがる叡斗



「でだ!素材の買取もあるんだろう??ミスリルとか?」

「あー後ろの面々とバッポとカイジンが後から魔鉄とか持ってくるよ?」

ビッケが叡斗の言葉を理解できずに繰り返す

「ミスリルとかあるんだろ?いたんだろ?ミスリルゴーレムが!?」

「いたよ?これが討伐の証拠ね!」

そう言って3枚のゴーレムコアを机の上に出す

「オブシディアンとミスリルと・・・チタンか?」

「さすがだな!その通りだ!」

「ならその骨があるだろう!?」

「ビッケさんなんでも勝手に決めちゃうからなー俺も勝手に決めちゃおうかと思ってぇー」

後ろ手に頭で手を組み叡斗が言う、ビッケが机に手をつき立ち上がる

「頼むよ!買取させてくれよ!」



「思えば街に着くなり、無理矢理呼び出されて、今回の討伐も勝手に同行人決められるし、俺達の意思(ないがし)ろだよねぇ?」

「っぐ!」

顔を苦しそうに(しか)めるビッケ

「それに今回の素材で色々作りたいし俺は売らないよ?」

「バッケからはいいやつって聞いてたのに・・・」

「バッケがそんなこと言ってたのか?」

「あぁ!常識はないがいいやつだ!っと・・・」

「ちっ!分かったよ!ちょっと嫌味を言っただけだ!ただ!」

「ただ?」

「作りたい物があるからその余りを回すようになるがいいか?」

「それでいいぞ!頼む!」

「わかった!じゃあ後ろのメンバーの買取したげて!あとこのコア3枚は売るよ!」

「分かった!下に行って査定をしよう!」




「それじゃあエイトは

オブシディアンゴーレムコア

ミスリルゴーレムコア

チタンゴーレムコア

計三点で金貨30枚だ!少ないがギルドとしてもいくらになるかわかんねぇ!研究対象で高くなるかもしれねぇが、希少すぎて研究の価値無しと判断されたら大赤字だ!」

「いいよ?俺もそのゴーレムコアは使い道に困るだろうし!」

「あとギルドカードだ!エイトは鉄級、メイサはCランク昇格だ!」

ギルドカードと金貨の入った皮袋を渡してくるビッケ

「あ!鉱山にまだアイアンゴーレムの骨が残ってるからそれはギルドで上手く処理してもらえるか?」

叡斗がカードと皮袋をしまいながら言う

「なら鉱山夫に拾わせてしっかりと儲けさせてもらうよ!」

「生き残りがいるかもしれないから気をつけろよ?」

「ミスリルゴーレムがいなけりゃどうにでもなるさ!ガハハ」

「一応『魔力感知』には反応なかったから大丈夫だとおもうけど・・・」

「その言葉を信じるさ!さてっと・・・」



そう言ってビッケはドラゴンアイズのメンバーへと向き直り

「続いてドラゴンアイズはクレイゴーレムコア60個で金貨6枚だ!」

「エイトと比べると・・・十分な成果のはずなんだがなぁ・・・」

ベックが微妙な顔をして、代金を受け取る。

「まぁいいじゃん!祝杯上げようぜ!」

「そうだな!みんな行くぞ!」

「「「「おう!」」」」

「あ、俺ちょっと行く所あるからみんな先に行ってて!」

「わかった!宿屋の食堂で待ってるぜ!」

「すぐに行くよ!」



日が暮れかけているが俺とメイサは別れてザギオンのところへ向かう

「おっちゃんいるか?」

あばら家に足を踏み入れ、声を張る

「うるせぇな!なんだお前さんかい」

カウンターの下から帽子と髭しか見えない顔が生えてくる

「ミスリルの盾と黒曜石のダガー作って欲しいんだけど?」

とカウンターにミスリルと黒曜石を置く

「おぉ!お前さんは面白い物持ってくるな!任せろい!明後日の朝来な!それまでに作っといてやる!」

「あ!いくらくらいかかりそう?」

「一文字で儲けさせて貰ったからな!こりゃサービスで作ってやらぁ!」

「わかった!余った分はギルドに回して貰っていいか?」

「おう!任された!久々にオリハルコン触ったと思ったら今度はミスリルに黒曜石か・・・腕が鳴るぜ!」

そう言って、鉱石を担いで店の奥へ消えて行く





宿への帰り道でメイサにも聞かないといけない事があった事を思い出す

「メイサ杖って作れる?」

「魔族の物でよければ作れますわよ?」

「それってヒト族の杖よりいい物?」

「格段にいいですが、ヒト族では扱えるかはわかりませんわ」

「なんで?」

「『魔力操作』が出来る前提の作りになってますの!」

「俺でも作れる?」

「材料も揃ってますし作れますわよ?」

「明日教えてくれない?」

「何に使うかはわかりませんが喜んで!」

「メイサありがとうね!」


メイサが腕を組み体を預けてきて小声で

「こちらこそ頼られて嬉しいですわ。」

本当にメイサがいてよかったと思うよ。照れ臭くて言えずにメイサに心の中でお礼をする。





宿の食堂に着くとバッポとカイジンも帰ってきていた

「兄貴!ゴーレムコアと魔鉄で金貨25枚にもなりやしたよ!」

「エイト様とメイサ様のお導きのおかげです!」

2人が叡斗とメイサに気付き90度のお辞儀をする。


「よかったじゃねぇか!飯食べようぜ!」

席に着くと興奮冷めやらぬ様子でバッポが

「今回は兄貴はいくらになったんすか?」

「とりあえず金貨30枚だ」

「はぁ?アイアンゴーレムコアだけで30枚くらいになるでやしょう!?」

「あぁあれは魔導具に使えたらと思って売ってないんだ」

「そんな発想は兄貴だけでやすぜ?」

メイサ以外のみんなが頷く


「面白い物が出来る予定だぞ?」

叡斗がニヤリと笑う

「エイトさんのあの顔の後はとんでもない物がでるんですよねぇ・・・」

「俺は何が出てきても驚かん!驚かんぞ!」

ライラとベックがいい、みんながうんうんと頷く

「俺をなんだと思ってんだ君達・・・」


「師匠は常識をもって接したら駄目な人間」

「あ、兄貴は兄貴でやすから!兄貴の普通がちょっと規格外なだけでやすから!」

みんなが頷く

「ひどい!バッポもフォローになってない!?」

頭を抱える叡斗



一通りご飯を食べた、疲れた表情の叡斗が

「メイサ・・・色々したいことがあるから戻ろうか・・・お前ら!明後日の昼に出発の予定だからな!」

叡斗が吐き捨てるように言って

「はい!何をするのか楽しみですわ!」

メイサと手を繋いで部屋へ戻っていった。

この夜、叡斗とメイサの部屋から何度も『創造魔法』や魔力成型の光と「ちくしょー!!」という叫びが漏れた。




翌朝、エルダートレントの枝を手に持ちメイサと向き合う叡斗

「そういえば誰の杖を作りますの?」

「ターニャとマリアの杖を作ろうかと思って」

「なっ!なぜそんな事を???」

驚くメイサ

「これから先ドラゴンアイズが上に上がった時に、俺達の味方だったら心強くない?」

「ふむ・・・そのための先行投資という訳ですの?」

「そんなとこだね!それにいい武具があれば上にあがる可能性も高くなるし!」

「昨夜のザギオンの件もですの?」

「ベックとリュートのだね」

「ダーリンは優しすぎますわ!」

「下心があるけどね!」

悪い顔で笑う叡斗とメイサ



「ではよろしいですか?まずは枝の削りだしですわ」

そう言って、太さ5cmの枝をナイフで削りだすメイサ

「適当に削ればいいの?」

「いえ!魔素を通した時に通りやすい魔素の道がわかりますか?」

魔素を枝に流してみると中心から若干ズレた位置に真っ直ぐ魔素が通って行く

「ふむふむ、この道を中心に削るの?」

「そうですわ、これが中心であれば中心であるほど杖としての機能が上がりますの!」

「なるほど!こうすればいいんじゃね?」

そう言って叡斗はトレントの枝に魔力成型を行い、枝を太さ3cmにし中心に魔素の道を作りメイサに渡す

「どうかな?」

「・・・完璧ですわね・・・私の杖にしたいくらいですわ・・・」

「メイサの驚いた顔は久々に見たな」

ニヤニヤと嬉しそうな叡斗、メイサが削っていた杖も魔力成型する


「よし!次は?」

「魔玉に魔方陣を刻みます」

「魔方陣を?なんで?」

「これを刻むことで魔素を流せば『詠唱破棄』と同じ効果が期待できますの!」

「何個刻めるの?」

「私は3個が限界ですの!」

「ならターニャはファイアーボールにファイアーウォールとフレイムランス辺りかな?刻める?」

メイサはマジックバッグから見覚えの無い本を取り出しぺらぺらと捲る

「えっと・・・刻めますわ!」

「何?それ?」

「魔王城に保管されている、魔方陣集ですわ!」

「魔王城にそんな物が?」

「魔王城には、ダンジョン管理もせず魔王様から魔素を貰って不眠不休で研究する変わり者の魔族が多数いらっしゃって、その論文とでも言いますか、そういう物ですの。昨夜のうちに借りて来ましたのよ!」

「それで俺の転移石でちょいちょい魔王城に戻ってるのか!」

「魔王様への報告も合わせて、ですわ!」

「メイサは勉強家で助かるよ!」

「長く生きてると知識欲が高まりますの!」

メイサ・・・君は一体何歳なんだ・・・


「話がそれたね!この魔玉でいける?」

おそらくギガマンティスのと思われる魔玉を2個取り出す

「マリアは、ヒール、キュア、ハイヒールでよろしいですか?」

「単体回復のヒールに範囲回復のハイヒール、状態異常回復のキュアか・・・いいんじゃないかな?」

「では1時間ほどで終わりますのでダーリンはこの杖に属性を付けては如何ですか?」

「なるほど!そうなると属性効果があがって良さそうだね!」

「私の杖よりも上等な物が出来ますわね・・・」

「俺の腕がもっと上がったらメイサにも作るよ!そういえばメイサの杖には魔方陣は入ってるの?」

「私の杖は、風魔法強化、ウィンドカッター、魔眼強化ですわ」

「あ・・・俺のせいで一個効果潰しちゃってる・・・」

「問題ありませんわ!ダーリンと一緒にいられるのだから、これくらいの代償。」

「メイサが魔王城に帰るって言い出したら俺は旅を続けられないな・・・」

「ダーリンが帰れと言っても、もし死んでしまっても隣に居続けますわよ?」

「それはそれで怖よぉ!」

「さぁ!作業致しましょう今日中に終わりませんわ!」

「へい!」



叡斗は杖と魔石を『創造魔法』で融合させていく。

メイサを見ると、魔素だろうか?空中を指でなぞると線が描かれて行き、魔法陣だろうか?幾何学模様を描いたと思ったら、その模様が魔玉の中へと吸い込まれていく。

集中して魔法陣を描くメイサを眺め、メイサはそれに気付かないほどに集中して魔法陣を刻んでいる。

「なんだかんだ言うけどメイサは優しいよな・・・」

1人ごちる叡斗だった。



汗ダクダクのメイサが魔玉を2個持って

「出来ましたわ!」

「お疲れ様!風呂と昼御飯にしようか?」

「そうですわね!」

2人で和気藹々と休憩をして、作業再開だ!


「ここからが大変ですわよ?」

「どうするのでしょう?」

「この魔玉と枝を融合させます!」

「どうやんの?」

「枝に魔素を通して魔玉にも同じ量の魔素を通して枝の先に付けると・・・」

メイサが枝と魔玉を慎重にくっ付けると、枝が魔玉を包むように広がり太さ3cmの枝の先に魔玉が取り込まれた

「成功ですわ!これでやっと杖と呼べる代物ですわね!」

叡斗も挑戦してみるが・・・枝が魔玉を取り込もうとせず枝がピクリとも動かない。

「ダーリン?それは弟子の杖ですわね?」

「あいつが勝手に言ってるだけだって!」

「『魔力操作』の練習にもなります!がんばってください!」



2時間後

「出来た!出来たよ!?メイサ!」

「頑張りましたわね!すごいですわ!」

「これで終わり?」

「ここからが大変ですの!」

「何するの?」

「杖と魔玉の魔素の通り道を作るのですわ!魔素を通してご覧?」

言われるままに魔素を通すと魔玉の手前で魔素が止まる

「魔玉に魔素が届かないな・・・」

「ここからは根気の作業ですわよ?ゆっくりと魔玉と枝が馴染むまで魔素を通し続けますの!」

「どんくらい?」

「3時間程で通りますわよ!」

「3時間!?」

「ダーリン?私も致しますので魔素を下さいな!」

そう言って手を繋いでくるメイサ

「やっぱりメイサは優しいな!」

「何がですの?」

「なんだかんだ言いながら杖を作ってあげてる!」

叡斗がニヤニヤとメイサを見る

「こ・・・これはダーリンが作ると言うから仕方なくですわ!」

「ツンデレだぁ!」

「ツンデレとは何かわかりませんが、違うとだけ言っておきますわ!」



「杖は目処が立ったな!」

「まだ何か作るのですか?」

「ライラの装備どうしようかと思ってな…」

「ダーリンが作った物ならなんでも喜ぶでしょうに、自慰用の棒でも用意すればよろしいんじゃなくって?」

「…メイサァ…」

半眼で横目にメイサを睨む叡斗


「冗談ですわよ!私が魔王城から持ってきた弓の成れの果てに風属性でも付与したらよろしいんじゃなくって??」

「なるほど!杖が完成したら早速作ろう!」


しばらく作業を続けると2人の持つ杖の魔玉がほぼ同時に光り始める

「完成ですわ!」

「杖って作るの大変なんだな…」

「ヒト族の杖ならすぐですわよ!『魔力操作』を使えなくても魔法が発動するための魔素を集める装置でしか無いのですから。」

「そうなんだ!」

「ヒト族が魔族に勝てない要因の1つですわね。」

「なるほど」

杖1つで、そんなに差があるとは思わなかった。


「よし!ついでに弓も作って晩御飯にしよう!」

「ダーリンお待ちになって!」

メイサが言葉を言い終える前に弓の成れの果て・風の魔石・魔玉を取り出して『創造魔法』を発動する叡斗


「あれ?」

瞬間、『創造魔法』の光が部屋を満たし、光が収まると弦の付いてない弓と、魔素切れで気絶した叡斗が床に倒れていた。




「まったく!人の為に頑張り過ぎですわ!」

メイサが怒りながら優しく叡斗をベッドに寝かせる。


「それにしても、あの子達はこれを使いこなせるのかしらね…」

メイサが呟き、叡斗の隣で眠る。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ