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~30~ステータスの意味

いざとなれば『絶対防御』もある!と開き直った叡斗が上段から振りかぶって斬りかかってくるバッポの剣を、半身で避け大剣を振りぬき地面に突き刺したバッポの額に向けて木刀を振る



メグミンでの打ち合いでは、この一振りで間違いなくバッポは倒れていたので、叡斗は一本を確信していた。

『手加減』スキルを使った本気の一振りである。



バッポは地面に刺さった大剣を力ずくで引き抜き、その勢いのまま後ろに仰け反りエイトの剣を避け、上段からの袈裟斬りを放つ


バッポの動きに驚き、避けられないと判断した叡斗は反射的に下からの切り上げで大剣を受けてしまう

「ガキンッ!」

鍔迫り合いになる叡斗とバッポ

「バッポ腕上げたな!この前と段違いじゃねぇか!」

「兄貴を見て勉強しましたからね!にしてもその木刀はなんで切れないんですか?」

「俺もわかんねー!」


叡斗が木刀を振り抜き、バッポごと大剣を弾き飛ばす、木刀を見るも傷1つ付いていない、後でメイサが説明してくれるのだろうが不思議だな。と1人ごちる叡斗





その後一方的に成長したバッポをボコボコにする叡斗

「そろそろお昼に致しましょう。」

メイサがタオルを渡しながら言う


「わかった!」



汗でビショビショの叡斗が、体中痣だらけのバッポを回復する


「兄貴つえー!一回も当たらねぇ!」

バッポが膝から崩れ落ちて、大の字で地面に伏し肩で息をする


叡斗とバッポが打ち合っている間にメイサがご飯を作ってくれていた。

「やった!ワイバーン肉のステーキだ!」

「ワイバーン肉だと!?高級品じゃねぇですか!?」

バッポが喜び、カイジンがステーキを拝みだす


「メイサ・・・何で俺の木刀は大剣で切れないんだ?」

「魔素に覆われているからですわ」

叡斗の問いにメイサが言わずもがなといった様子で答える


「だからなんで!?」

「ダーリンはステータスとは何だとお思いですか?」

「え?その人の能力値?」

「違いますわ!どれだけの魔素を変換できるかという数値ですわ!」

「魔素を変換?」



メイサが料理で使った寸胴鍋を持ってきて、中に魔導具で水を一杯に注ぐ。

「これの鍋が魂、中の水が魔素と致します!それでこれがステータスと致します。」

そう言ってグラスを手に持ち鍋の水を掬う


「このグラスの分の魔素を魔法や防御力に変換できますの」

バッポとカイジンもメイサの言葉を真剣に聞いている


「それで?なんで木刀が切れないの?」

「ダーリンは木刀を体の一部と認識して魔素を纏わせているので、木刀にダーリンの防御力が反映されているのですわ。」

「じゃあ攻撃力を反映させるには?」

「攻撃力と敏捷力は説明が複雑になりますの・・・ざっくばらんに申しますと防御力は自分を覆う魔素の硬さと思って頂いて結構ですのよ!」

「じゃあ俺がバッポを吹き飛ばせるのも、魔素の影響?」

「そうですわ、ですが攻撃力と敏捷性は筋力など様々な要素に魔素が働いてますので、説明に困りますの。」




「だから、明らかに俺より体格のいいバッポに力負けしないのか・・・」

叡斗もヒョロヒョロではないが、バッポは叡斗よりも一回りも二回りもでかい逞しい身体だ、見た目だけで判断すれば叡斗が力で勝てる要素は0である。


「そうですわ、だから『魔力操作』を極めると言う事はステータスを10全に発揮させる事にも繋がるわけですわ。」

「じゃあ俺はまだまだステータス通りの力を出せてないのか?」

「まったくですわね。半分以下ではないかしら?先程のたとえで言えば今のダーリンは鍋も水もグラスもあるけど、水を掬ったグラスを持ち上げる力が無い状態ですのよ。」


半分以下と聞いたバッポとカイジンが化物を見るような目で叡斗を見る

「じ、じゃあ俺らも『魔力操作』を覚えたらもっと強くなれるんでやすか!?」

バッポがメイサに質問する

「そうですわね、ヒト族は『魔力操作』を疎かにしがちみたいですから、身に付けられれば、ヒト族の中ではお強いのではなくて?」

「姐御!教えてくだせい!」

「貴方はダーリンの魔素付きの木刀に何度も触れてて何か気付かなかったのかしら?」

「兄貴の木刀は、叩かれた時に妙に体の中まで響きやすね。」

「それは貴方の中にダーリンの魔素が入っているからですわ、それを認識出来れば『魔力操作』スキルを得られますわ!」


それを聞いたカイジンが

「エイト様!昼からは俺も練習に参加させて下さい!」

「いいけど・・・殺意持ったら死ぬぞ?」

そう、カイジンは叡斗とメイサに殺意を頂くと死ぬ呪いを受けている

「へへへ、それは大丈夫ですよ!殺せると思ってませんから抱きようがありませんぜ!」

ひどい事を言うやつだ。



「ダーリンは引き続き木刀の魔素を必要最低限に纏わせながら、実戦形式で特訓ですわ!」

「まだ甘い?」

「今日の特訓で格段に良くなりましたわ!明日から次の段階へ進んでもよろしいでしょう。ではお初めなさいな!」


3人は立ち上がり、バッポとカイジンが2人がかりで叡斗に斬りかかる

「2対1かよ!?」

「これでも兄貴に勝てる気がしやせんがね!?」

「エイト様、御覚悟を!!」

問答無用で午後の特訓が始まった








午後も叡斗にボコボコにされた、バッポとカイジン。

最終的には、即席とは思えないコンビネーションを発揮するが、『身体強化』によってゆっくりと動いて見える2人の攻撃を難なく避ける叡斗であった。

「クソー結局兄貴に一回も攻撃が当たらなかった!」

バッポがエールを飲み干し、グラスを机に叩きつけるように置きながら、がなる

「いいじゃねぇか!『魔力操作』レベル1取れたんだしよ!」

こちらもエールを飲み干し、笑顔のカイジンが言う


「メイサ俺はどうだった?」

「今日一日で見違えるように魔素の動きがスムーズになりましたわ!」

「やった褒められた!」

メイサが頭を撫で、叡斗は無邪気に喜ぶ



「そういえば姐御、俺の魔素量ってやつはどれくらいなんでやすか?魔法は使えるくらいありやすか?」

「バッポ貴方は『魔力操作』を練習して『身体強化』のスキルを鍛えなさい、御馬鹿に魔法は贅沢ですわ!」

「お馬鹿って・・・」

「まぁ元から使えねんだからいいじゃねぇか!ガハハ」

カイジンが慰める


「カイジン、貴方はもっと頭が残念なのですから、もっと精進なさい。」

「もっと残念・・・」

ワインと蜂蜜酒を交互に飲み、饒舌になったメイサにバッポとカイジンが撃沈する


「ちなみに!ですがこのグラスを俺の魂とすると、兄貴のグラスはどれくらいの大きさになるんでやすか?」

バッポがエールの入っていた中ジョッキを持ってメイサに聞く

「・・・難しいですわね」

返答に悩むメイサ

「なんでそんなに難しいんでやすか?」

「大きさが違いすぎて正確に例えられないのですわ・・・」

「そんなに違うんでやすか?大体でいいでやすから!」

「魂の大きさと言いますか魂の容量は日々成長致します!今の時点ではあなたがこのワイングラスならダーリンはあれくらいではないでしょうか?」

そう言って店に飾ってある、酒樽を指差す

「なっ!??」

驚愕するバッポとカイジン、ちなみに叡斗も驚いている




「それにしても不思議なんでやすけど・・・」

「どうした?」

「メグリンでもそうでやすけど、兄貴はギリギリ死なない様に殴るの上手すぎでやすよね!」

「それは上手いんじゃなくて『手加減』スキルを使ってるからな!」

「なんすかそれ?」

「ギリギリ死なない様にダメージ調節してくれるスキルみたいだぞ?」

「それで俺死ぬ・・・って何回も思ったけど俺生きてるんすね・・・」

「自前で手加減できるほど器用じゃないからな!」


バッポが思い出した様に言ってくる

「あ、兄貴!明日は朝一で出発でいいでやすか?」

カイジンの耳がぴくぴくと動いている

「朝一でいいんじゃないか?」

「わかりやした!では車準備しときやす!」

「すまんな、頼んだ!」


「エイト様、街を出て行かれるのですか!?」

カイジンが縋る様な目で見てくる

「あぁカオリンも王都までの道すがら寄っただけだしな。」

「私も信心を深めるべく御付したいのですが・・・」


メイサの目尻がピクリとしてカイジンを睨む

「カイジンさん・・・車が満員でして・・・」

「満員じゃなくても却下だ!!」

「えぇ・・・」

髭面の盗賊団のリーダーと言われても疑わない面構えに似合わない子犬の様な澄んだ目で絶望を露にするカイジン



「ダーリンそろそろ私達は宿に戻りませんこと?」

「そうだな!いい時間だしな!」

外はすっかり暗くなっている

「ダーリンの特訓もしたいですし」

「わかった、金置いとくぞ!釣りは今日の特訓に付き合ってくれた礼だから2人で分けろ!」

金貨を1枚置いて、宿へ戻る叡斗とメイサ




部屋に戻ると

「ダーリン次の特訓ですわこれに魔素を纏わせて下さいな」

メイサが銀色の棒を渡してくる

「これは?」

「ミスリルの棒ですわ」

「ミスリル?」

「ミスリルは魔素を通し難い金属ですの、これを今日のトレントの木刀くらいに魔素を纏わせられればこの特訓は完了ですわ。」

「そんなに難しいのか?・・・あれ?魔素が全然いかねぇ」

木刀のように魔素を通そうとするが、ミスリルの棒には一切魔素が通らない。


「トレントの枝は特に魔素が通りやすい素材でしたのよ。」

「コツは?」

「自分の体と認識する事ですわ!」

「言う事トレントの枝と一緒かよ!」

「物が違うだけで一緒の事ですので。」

「難しいな・・・明日からはこれの特訓だな!」


メイサが笑顔で腕を組んできて

「ダーリンお風呂へ入りません?」

「そういえば特訓終わって飯屋に直行したもんな、よし風呂行こう!」


転移してカオリンに来てからずっと使っていた風呂にお湯を張り、浸かる。

「この風呂も今日で取り壊しと思うと少し寂しいな」

「そうですわね、何度も愛を育みましたものね。」

大の字で風呂に浸かる叡斗の股の間に座り背中を預けるメイサ


「色々あったもんな・・・メイサが溺れたり・・・残念だったな・・・」

「ダーリンまだお言いになるのかしら?」

「だってそれくらいに衝撃的な残念具合だったから・・・」

遠い目をする叡斗


「もう!ダーリンのバカ!」

そう言って背中を叡斗から離して座り直すメイサに叡斗は後ろから抱き寄せて耳元で囁く

「メイサ離れるなよ・・・」

「ダーリン・・・」


今なら行ける!雰囲気もバッチリだ!叡斗が意を決して後ろから手を回してメイサの胸を揉む

「あっ!ダーリン!?」

「よいではないか!?よいではないか!?うへへ」

叡斗の魔素がどんどん吸い取られて行く

「ダーリン・・・ダメで!あぁ!」

「やば!意識が・・・でもまだ揉みたい!」

叡斗のエロパワーが爆発し、魔素の流出が止まる


「え?『魔力操作』をしましたの!??」

「まだまだ揉めるのだよ!ウヘヘ」

「ダーリン!それ以上はダメですわ!あんっ!」

数分後メイサの体を弄くり回して気か済んで艶々した叡斗と息も荒く上気したメイサが部屋へ戻る。


「このまま初夜も行っちゃうぞぉ!」

そう言ってメイサをベッドに押し倒しキスをする

「私にそれだけ触れて抗うとは…でもまだまだ無理ですわ!」

叡斗の顔を引き剥がしてメイサが言う


「俺のエロパワーを舐めるなよ?」

「信じてますわ・・・そう遠くないと・・・」

メイサは優しく叡斗と唇を合わせ、舌を絡ませる



叡斗は抵抗するも、抵抗虚しく意識を手放しベッドに沈む。

「今まで数秒でしたのに、今回は10秒以上がんばりましたわね・・・これなら本当に遠くないうちに初夜もウフフ」

メイサが途轍もない色気を放ちつつ、叡斗の顔を胸に押し付け抱くが、叡斗の意識はすでに無い。


ピンク要素ってどれくらい入れたらいいんでしょうか・・・

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