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~23話~Sランクと初めてのお酒

「我慢できず顔をうずめたら、腰が抜けました」

メイサに自信に満ちた顔で言い切られ、叡斗は諦めの表情で風呂へとメイサを促す



風呂から上がると京平が晩御飯を用意してくれていた、メニューは米、餃子、春巻き、味噌汁にビールも付いてる豪華メニューだ。



「え?もう魔石出来たの?」

「はい、綺麗な魔石ですわ」

そう言ってマジックバッグから取り出し見せるメイサ

「見事だね・・・3時間か」

「どや!?」

「次のステップに行こう!右手と左手で別々の単一属性だね!」

「右手は火で左手は水とか?」

「そうそう!全部の特訓こなすまで、僕でも3ヶ月かかったからまだまだ先は長いよ!」

「なら俺も3ヶ月だな!?」

「フフフ、やれるもんならやってみたらいいよ!」

「ダーリンなら出来まわす、私もサポートいたします!」

「メイサよろしくな!」




叡斗は気付かない。

やろうと思えば不眠不休で動ける上に、ダンジョンから魔素を供給してもらえる魔族の体である京平と、睡眠が必要で魔素は自力で回復しなければならない人間の叡斗との差は途轍もない事を。


叡斗は知らない。

現在魔石を作ることが出来る人間は数人しかいない事を。







翌日、お約束と言わんばかりに叡斗は意識を取り戻す、

「ダーリンおはようございます」

隣で寝ていたメイサが愛おしそうに叡斗に抱きついて挨拶をする

「お、おはよう」

「どうしました?」


叡斗は頬を掻きながら

「こういうの初めてだから、どう反応していいかわかんなくて・・・」

メイサはチュッとフレンチキスをして

「私も初めてですわ」


「俺は今『魔力操作』をマスターした気がする!今なら!」

「イヤン!」

叡斗はメイサを抱きかかえて布団に隠れてしまう


「おっさん!魔素吸われてミイラになりたくなかったらやめとけっ!」

「京平!???」

布団から出ると冷たい眼差しの京平とセバスチャン

「朝食用意したから、早く食べて出発しろバカップル!」

「「はい・・・」」







朝食を大人しく食べて、準備する叡斗とメイサ

「2人共準備はできたのかな?」

「完璧だぜ!」

「万端ですわ!」

「じゃあ叡斗さん!忙しいだろうけど特訓がんばってね!」

「任せとけ!3ヶ月でマスターしてやるからな!」

「ッフ!楽しみに待ってるよ!」

「じゃあ行ってくる!」

「行ってらっしゃい!」




京平とセバスチャンが手を振り、叡斗とメイサが転移して消える。

「叡斗様は『魔力操作』は完遂されますかな?」

「あの人エロが絡んだらとんでもないから、3ヶ月でマスターするかもよ?」

「ホッホッホッ、叡斗様ですので無いと言い切れませぬな。」

「本当におもしろい相棒だよ!あの人が相棒で本当によかったよ!」

「左様でございますなっ!さ、京平様、本日のお仕事でございますよ!」

2人は笑いながら、叡斗の部屋から出て行く。






「ここが「ドラゴンの塔」ですか?」

叡斗と恋人繋ぎをしたメイサが呟く

「15階層、最上層だよ」

叡斗は嵐竜人を呼ぶ

「おーい!来たよー!!!?」



転移陣の数m横の空間が開き、お尻まで伸びる白髪のおっとり美人が現れる。

「今日は、また露出度高めだね・・・」

メイサに負けるとも劣らぬ、少しばかりの布で胸と股間を隠した服装だ

「いえ・・・普段着です、隣の女性は?」


「始めまして、私ダーリンの正妻でメイサと申します。」

「正妻様でございますか!?これは失礼致しました、嵐竜人でございます。」

メイサが笑顔で腕に絡みつき、嵐竜人は笑顔だが2人とも目が笑ってない。



「何か空気悪くない!?」

「ダーリン?この方とはどういうご関係で?」

「いえいえ何も関係などありませんよ?」

2人共笑顔を深めるが目は笑らわない



「嵐竜人さん!この前の返答は決まりましたか?」

叡斗が無理矢理話題を元の目的に戻す


嵐竜人は叡斗に向かって跪き

「私嵐竜人はあなた様に忠誠を誓います、なんでしたらステータスも御見せします」

「え?ステータス見せられても・・・」


「・・・え?」

驚愕の表情で答える嵐竜人

「魔族にとってステータスを見せるのって特別なの?」

「はい、ステータスには魔名が載っておりますゆえ見せるのは、家族だけでございます。」



「マジか!」

メイサの方を見ると勝ち誇った顔をして

「私たちは見せ合いましたものね!?」


「なっ!!!!」

嵐竜人は驚愕する


「あーそれであの時は顔どころか耳まで真っ赤になってたのね・・・」

「私達はステータスを見せ合って、魔名を見せ合いましたの、そういう訳であなたは別をお探しなさいな!」

そんな重要な事だったとは・・・叡斗のしらぬ内に外堀は埋められていた



「オホン!じゃあ俺が伝える事は二点!」

咳払いをして話を戻す

「え?はい」

「とりあえずしばらくは今の状態で女神の管理下でがんばっていただきたい。」

「畏まりました」

「もう1つはこれから旅をしていて、同じ境遇の竜人がいたら紹介するよ」

「本当ですか!?期待をしてお待ち申し上げます。」

「じゃあ今日の所はこれで帰るね!また来るから!」

「はい!お気をつけて行ってらっしゃいませ!」

叡斗は言うだけ言って転移で逃げるように街の近くへ転移する。






「ダーリン!?どういう事ですの?」

転移した途端にメイサが言い寄ってくる

「な、何が?」

「一体どれだけの女を誑し込んでらっしゃるの?」

「え?誑してなんかないよ!?」

「金髪エルフに蒼髪の猫獣人、更にさっきの竜人まで!」

「え?何で知ってるの?」

「あ・・・」

わかりやすく、しまったって顔をするメイサ


「何で知ってるんだ?」

「遠見の水晶でずっと見ていましたから・・・」

目を逸らして答えるメイサ


「なぁなぁ?メイサのスキルに『呪魔法』ってあったよな?」

「ぐっ!・・・御座いますが?」

「遠見の水晶越しでかけられる?・・・ってかかけてた?」

「……………」

俯いて肩を震わすメイサ、叡斗は何も言わず、答えるまでじっと待つ


「・・・かけてました」

蚊の鳴くような声で答えるメイサ

「何で?」

「ダーリンに色仕掛けをする、やつらに天誅を・・・」

「俺もかかってたよ?」

「遠見の水晶ですと、距離があるので、狙いが大雑把になりますの」

「メイサがかけてたんならいいや!」

「えっ!?」

怒られると思ってたのだろう、驚いた表情で顔を上げるメイサ

原因が召喚人だから、とかでなくてホッとしてる部分が大きくて、メイサを怒る気にはならない。

怖くて怒れない訳ではない。



「人に『呪魔法』は使わないって約束するね?」

「はい!ダーリンの傍にいる限りは致しません!」

「じゃあ街に行こうか!」

「はい!」

笑顔で応えて、恋人繋ぎをする、バカップルが街へ歩を進め出す








ギルドに着いて、受付のシェリーに踏破メダルとギルドカードを渡す

「上でギルドマスターがお待ちですので、どうぞ」

「連れの登録もしたいんだけど?」

「・・・多分、ご一緒で大丈夫です!」

と言われ、バッケの部屋へ案内される


「帰ってきたか!えらい時間がかかったじゃねぇか!」

1cm程の赤髪の坊主頭のいかついオッサンが喋る


「色々あったんですよ!」

「そのとなりのフード野郎が原因か?」

街で変なのに絡まれたくないので、メイサには外套のフードを被ってもらっている、が胸の膨らみは外套の上からでもわかるくらいにメイサはでかい胸を持っているので、野郎呼びはおかしいと思う。


「原因ではないけど、まぁそんなとこかな?」

「おい!フードを取って見せろ」


メイサが俺を見てくるので頷くと、メイサがフードを取る

「ハッ」

バッケが息を呑む、まぁそんくらいの美人だからしょうがない


「こいつは・・・ヒトの魔力じゃねぇな?」

「獣人だ!」

そう言うとバッケはメイサの首を見てニヤリとして言う

「奴隷か・・・こんな美人な奴隷どうやって?」

「奴隷じゃねー!この首輪はおしゃれだ!」

「そうか・・・なら奴隷って事にしとけ!こんな美人攫われるぞ?」

「こいつは強いから、攫える人間なんていないから大丈夫だ!」

「そこまでか!ならいい、で本題だが、とりあえずこれだ!」

バッケはカードを投げてくるので受け取ると


「Sランクカードか・・・」

「SはSでも、鉄色のSだ!人外の新人ってとこだな!」

「鉄色?」

「ここからはギルドの人間以外はほとんど知らない話だが、Sランクの中でも細かな区分けがあるんだ!」



聞くとSランクのSの文字の色が鉄・銀・金・白銀(ミスリル)神黄金(オリハルコン)の5色で分類されるそうだ。



「なるほど、まぁSなったからここからはボチボチいきますよ。」

「まぁ精々死なないようにがんばれよ!」

「あと1つ聞きたい事があるんですが」

「なんだ?」

「魔晶石ってどこで売ってます?」

「なんだ?そんなもん街の魔道具屋に売ってんだろ?」

「値段は?」

「魔晶石だろ?そんなもん子供しか買わねぇからしらねぇ!どした?魔石職人目指すのか?」

「ならこれはいくらで売れます?」

そう言って、真紅の魔石をテーブルに転がす


「なっ!これは火の魔石!?」

「いくらくらいする?」

バッケは長さ5cm、太さ3cm程の6面体の円柱に近い形の魔石をマジマジと見つめる

「これだけの魔石なら、金貨50枚は下らねぇだろう・・・お前が作ったのか!?」

「あぁ!メイサに教えてもらってな」

隣のメイサを親指で差しながら答える


「ほほぅ!冗談で言ったのに本当に魔石職人かよ・・・魔石御殿でも建ててこの街に留まらねぇか?」

目がキランと光った気がする

「すまんが、少し滞在したらすぐに国一番のでかい街に行こうと思ってる」

「王都ハルミンか?」

「ハルミンって言うのか、これからは大陸中を旅する予定だから、とりあえずハルミンって事になるのかな?」


バッケはニヤリと笑い

「だろうと思って、足は手配してある」

「手回しがいいな!何が目的だ?」

「王都までほ道案内も用意してるぞ?バッポから聞いたがワイバーン皮を手に入れたんだろ?皮1枚を金貨11枚であるだけ譲ってくれ!」



メイサを見るも、お金の話はわからないと、首を横に振る、バッポは相場で金貨10とか言ってた気がするし、いいよね?

「いいよ!道案内って?」

「バッポだ!あいつ王都に行って腕を磨きたいんだとよ!」

「暑苦しいんで却下で」

「却下だ!がっはっはっは!出発は三日後の朝だ!じゃあ素材の売却に行くぞ!」

「話し聞けよ!俺Sランク冒険者だろ!?敬えよ!!」

「売却してる間に、そこの美人の登録すませとけ!」





練習場で魔玉以外のドロップアイテムの査定をしてもらう

「買取詳細が

バジリスクの肝 ×27

ラプターの爪 ×80

リザードマンの牙 ×35

リザードマンの鱗 ×20

キングリザードマンの剣と鎧 ×1

ワイバーンの皮 ×54

以上で金貨677枚、銀貨70枚だ!いいか?」



ワイバーンの皮スゲー!「ドラゴンの塔」の踏破の時に貰った金貨と合わせたら所持金が1億円超えかよ・・・

「いいぞ!」

「よし!相方も登録を終えたみたいだ!帰りに受付で金を用意させてるから受け取って気をつけて帰れよ!」

「わかった!また戻ってくるから忘れるなよ!」

「お前を忘れるかよ!・・・あ!バッポはメグミ亭で待ってるぞ!」


最後に聞きたくない情報を聞きながら、後ろ手に手を振って、カウンターでメイサと合流し金を受け取って、メグミ亭に行く。

メグミ亭で恰幅のいいおばちゃんの受付と話して、部屋を手配する。

そういえば今まで、ベックの驕りで泊まってたから話すのは初めてだな。


部屋はツインルームを頼んだのだが、メイサの強い要望により、シングルベッドが1つの部屋になってしまった・・・部屋代は2人分の銀貨12枚だ、解せぬ!



遅めの昼食兼バッポと話をするために食堂に行くと、馬鹿が走ってきた

「あーーーーーーにきぃぃぃぃぃぃベブッ!」

駆け寄ってくる不審者にフードを被ったメイサが、腹パンする。

よくやった!!と耳打ちして空いてる席に座って、注文を済ませる。

「兄貴!無視どころか放置ってひどくないっすか???」

「3日後の予定を話して去れ!」

「ひどい!ってかなんすか?この人は?」

メイサを指差していうバッポ


「メイサだ!俺の新しい相方だ、フードを取って見せてやれ。」

メイサがフードを取ると、バッポは驚き

「でぇぇぇっぇぇ???」

と仰け反り椅子から落ちる、それに驚いた客がメイサを見る、伝播して食堂全ての人間の食事の手が止まり視線が集まる

「おい!騒ぎすぎだ!!阿呆!」

椅子に座り直したバッポを叱る

「すみやせん、こんな美人見た事なくって・・・兄貴の彼女っすか?」

「正妻のメイサです。」

「正妻っすか!?姐さんって事でやすね!!」

「もうなんでもいいや・・・」


「お待たせしましたー!」

店員が食前酒の、ドリンクを運んでくる

「あら?これおいしいですわね!?」

「メイサ飲むの始めて?それ果実酒でワインって言うんだ」

「始めていただきますわ!」

笑顔のメイサに叡斗も思わず顔が綻ぶ

「気に入ったなら好きなだけ飲みなよ!」

「ありがとうございます!店員さん?ワインお願い致します。」






「メイサ?これ昼食だよ?」

「ダーリンあらふぃしあわせれふー!」(訳:ダーリン私幸せです)


「俺もメイサが隣にいて幸せだよ」

「ダーリンあらふぃしあわせれふー」(訳:ダーリン私幸せです)

「そうだな!さっきも聞いたよ酒臭いよメイサ!」

「ちらうのれす!わらくふぃがいいにゃいことは…」(訳:違うのです!私が言いたい事は)

ゴンッ!メイサが机に頭をぶつけて突っ伏して、真っ赤な顔をして笑顔で寝ている


対面にメイサに張り合って飲んだ結果、地面に座り込み椅子に抱きついて寝てる馬鹿がいるがほっとく事にして、店員を呼んでお会計を済ます。

それよりもこっちのべろべろな美人が間違ってメドゥーサになったりしないようにするのが先決だ!



部屋に行ってメイサをベッドに寝かす。

「ダーリンめしょくだひゃい」(訳:だーりん魔素下さい)

メイサは酒のせいで上気して途轍もない色気を発しながら、叡斗の首に手を回して言う

「なんて?めしょ?・・・魔素か!?」

叡斗はそのままキスをされ、メイサはキスをしたまま、酔っ払いとは思えない身のこなししで、叡斗を引っ張り込み身体を回転させ、馬乗りになりそのまま舌を入れてくる




「今日もかよ・・・」

『魔力操作』を使うものの、抵抗らしい抵抗もできずに、意識が遠のいていく

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