表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
29/53

Log:DRONE-02《桐生保護任務》

Log:DRONE-02《桐生保護任務》



桐生は先ほどの戦闘で負傷し、

医療自動診断アームの治療を受けていた。



「SG-02《ゴリラ》。

あなたには今から、この男の監視および保護任務を与える。」


ゴリラはナズナの命令に即座に反応する。


「ビー」


桐生はウンザリした目でゴリラを睨む。


「おい相棒、俺よりもナズナの命令を聞くのかよ。

それって酷い差別じゃね?」



ゴリラの目が赤く点滅


ガシャン!


ゴリラは迷いなく、ガトリングを桐生へ向けた。


「ビー! ビー!」


「わかった!わかった! そんなにキレるなよ」



桐生はSG-02《ゴリラ》に両手をあげて降参の合図を送った。


「桐生。SG-02《ゴリラ》は、常時公平性判断アルゴリズムで稼働している。

挑発行為は非推奨だ。それは彼を侮辱するのと同じだ。」



ゴリラはわたしの言葉に喜びフワフワと、左右に動いた。




「ビビビ! ビビビー」


「……情けねぇ。お前までナズナに懐柔されてんのかよ!」



SG-02《ゴリラ》は桐生の顔を無言で見つめる。

光学センサーがわずかに細くなり、明滅した。


まるで「お前にだけは言われたくない」と言いたそうな顔だ。



わたしは自動診断アームから表示される桐生の健康情報をパッドで確認する。



「桐生。きみは進化能力のエネルギー暴走が確認されている。現在、それを投薬で

抑えているが、かなり危険な数値だ」



「……無敵というわけにもいかないからな。仕方ないさ」



桐生の青い目が、ほんの少しだけ弱々しく見えた。


「それでは困る。無敵でなくてもいい。だが怪我はするな。

最近の私は、君の死亡フラグを消すのが日常業務になっているぞ」



桐生がわたしの髪を軽く引く。

気づけば、お互いの顔がとても近かった。



「今回の件は、完全に俺のせいだ。西園寺は異常すぎる」



「……確かに彼女は目的のためなら手段や危険を恐れないらしい」

「ところで桐生。顔がとても近いのだが……これは、なんの意図だ?」



先ほどまで弱々しかったはずの桐生の目は、悪戯な目に変わっていた。



「ナズナ。そこは…雰囲気ってものがあるでしょ」


「……雰囲気」


桐生は、青い瞳でこちらを眺め、わたしの髪を指に絡めて遊んでいる。



その時、SG-02《ゴリラ》はピンク色のライトを放射状に輝かせ

ムーディーなBGMを流し始めた。


SG-02《ゴリラ》の光学センサーの横にある

RECボタンが赤く点灯している

送信先:ナズナ研究端末。



「……桐生、これはどういう了見だろうか」


「すまない。これは俺も正しい回答が知りたい」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ