Log:23
Log: 23
俺とSG-02《ゴリラ》は
SEAL戦闘兵の出撃準備エリアへ急いだ。
空中都市防衛軍――SEAL部隊。
戦闘ドローンとアンドロイドが、
特殊装備を装着し、弾倉を補充している。
整備アンドロイドが俺の前に進み出る。
対汚染生物用装備を、
無言で装着させてきた。
次に、整備アンドロイドが
SG-02《ゴリラ》へ手を伸ばした瞬間――
「ビー、ビー」
異音とともに
SG-02《ゴリラ》がガトリングを左右に突き出し、
警告音を鳴らす。
「あー、すまんすまん。コイツな。
綺麗好きだから触られるの嫌いなんだよ。
ごめんな」
整備アンドロイドは困った様子で
SG-02《ゴリラ》の装備を俺に渡した。
「おい、ゴリラ。ナズナがまた困った顔するぞ。
装備装着くらい許してやれよ」
SG-02《ゴリラ》はホバリングしながら、
「ナズナは俺の味方だ」と言わんばかりに
ガトリングをこちらへ向け、
特殊装備を付けろ、と
ピーピー鳴きながら俺を急かす。
「おい、桐生!」
親友の間宮が呼んだ。
「今回、お前と俺。それから、長谷部も
同じチームだぜ」
「どういうことだ?」
「作戦指令のメッセージ届いていないのか?」
「ああ、俺の所には来ていない。ゴリラ、確認できるか?」
SG-02《ゴリラ》が
桐生宛ての作戦指令メッセージを確認する。
次の瞬間、
自動音声が流れた。
<SEALネットワークサーバー通信エラー>
<メッセージ未確認の可能性 89%>
自動音声が終わると、
ゴリラがビービーと文句を言い始めた。
……そういえば、
……ナズナが言っていた通りだ。
それにしても、
雲行きが怪しくなってきた。
「間宮。俺が範囲攻撃の能力だって知ってるよな?」
「知ってる。だから、お前はいつも単独だった。
だが今回は、俺と長谷部と桐生で
ライン防衛戦の命令が出てるんだ」
「変な話だよな」
華城の仕業か?それとも西園寺?
この異常事態に、
ナズナへすぐに連絡しようと
ヒアラブルデバイスで音声通信を試みた。
<接続中…>
<接続中……>
ナズナが通信回線を閉じるはずがない。
何かがおかしい。
「間宮、できるだけ…
戦場では俺から離れてくれ。
巻き込んじまう可能性がある」
「わかってるよ。バックアップは任せろ」
「いや、俺はいいからお前は長谷部を守れよ」
間宮は、首を左右に振りながら笑う。
「俺より強い長谷部をどうやって守るんだよ!
逆だ! 逆」
ちょうどその時、
長谷部が現れた。
特殊アーマーを装着していた。
「2人とも。私の足を引っ張ったら、
あんたらの装甲に穴を開けるわよ」
~ふんわり観察メモ~
SEAL空中都市防衛軍――SEAL部隊。
桐生、間宮、長谷部はエリート兵であり、
特殊装備を装着している。
長谷部はスピード特化型アーマー。
間宮はバランス性能に優れたアーマー。
桐生は専用アーマーを使用している。
桐生の戦闘データをもとに、毎回細かな調整が行われ、
定期的にモデルチェンジされている。




