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異世界転移に巻き込まれた坊ちゃま好きたちによる坊ちゃまを最強に育てる異世界開拓  作者: 揚惇命
第四章 再びフランク王国へ

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第十九話 ビスマルク競売エリア

【フランク王(クローヴィス)視点】


「どうだクローヴィス、こんなダンジョンならあっても楽しいだろう?」


「あぁ…」


 卓球は、意外と…いやかなり面白かった。

 その後、チワワヘルハウンドとスコティッシュケルベロスvsルイーゼ王女とアンナという冒険者のダブルスは、ここにいる冒険者たちも白熱するほどだった。


「ルイーゼ王女様、私のミスで申し訳ありません」


「ううん。私もミスしたから仕方ないよぉ。次回は勝てるように特訓一緒に頑張ろうね」


「はい!」


 それにしても、目にも留まらぬ速さでのラリー、手を抜かれていたのがわかるほどだった。


「アナタ!私、悔しいですわ!なので、卓球を本格的に一緒にやってくださいませんこと!」


「う、うむ」


 ラーニャにこう言われては承諾するしかない。

 まぁ、俺も楽しかったしな。


「そうだクローヴィス。もう一つ面白いエリアができたようでな。子供だけでの立ち入りは禁止されていて、大人の同伴が必要ではあるがルイーゼも興味を持っていてな。どうだ?一緒に行くか?」


 面白いエリア?

 まぁ、暇だから構わないが。


「うむ。ラーニャも構わないか?」


「えぇ。ここ、本当に楽しいもの。その新しいエリアとやらにも興味があるわ」


 こうして、俺たちはクローヴィスたちと共に新しいエリアとやらに向かうのだった。


【ラルク視点】


 うーん…。

 なんか皆んなで熱狂できるの作れないかなぁ。

 僕は、頭を悩ませていた。

 傷付いた人たちも明るくなれるそんな場所が作れないかなって。

 動物を見るのって万国共通、癒されるに入るよね?

 でも、それだけだと冒険者たちはつまらないかな。

 癒しと熱狂…そうだ!競馬だ!

 馬推しの人もいれば騎手推しの人もいて、馬たちが全力で一位を目指して走りぬける感動と興奮…それは会場全体に波及し、凄まじい熱狂の渦を巻き起こした事もある。

 良し!

 そうと決まれば、馬の魔獣をたくさん描こう!


「坊ちゃま、こんなに馬の魔物を描いてどうされるおつもりですか?」


 ローザの言う通りだ。


「えーっと、傷付いたみんなに癒しを与えられないかなって思ってたんだよ…。でもそれだけだと冒険者は面白くないかなって思ったら競馬なら解決できるじゃんって」


 苦し紛れの言い訳しかできない僕。


「確かに…馬を使った遊戯として有名ですが全て坊ちゃま所属の馬なら八百長もし放題なのでは?」


 それは考えてなかった。


「ならセリから始めようかな」


「成程…確かに冒険者の中でも金を持つものは居るでしょうし、興味本意でセリに参加して落としてくれる人も居るでしょう。ですが、競馬となると調教師に騎手だけでなく馬の委託先も必要です。魔物の調教など誰がしてくださるのです?」


「あ!」


 馬の委託先は全部ウチ…。

 調教師の当ては無し…。

 騎手なんて居ない…。

 八百長まっしぐら…。

 競馬なんてとても無理…。

 そうだ!

 委託先も分かれば良いんだ!

 全部ウチなんだけど箱を変えれば良い。

 オーナー管理馬・従業員管理馬・クラスメイト管理馬のように。

 ふっふっふ。

 調教師と騎手も居ないなら魔物で…。

 だって、ここは異世界なんだし!

 馬も魔獣なんだし、騎手の魔物に調教師の魔物でも問題ないはず!

 そうやって、馬の魔獣の騎手専門のネズミジョッキーと馬の魔獣専門の魔物調教師ホーストレイナーを作った。

 これで、準備は万端。


【フランク王(クローヴィス)視点)


「お集まりの皆様が少しでも今を忘れ楽しんでいただけるような空間を作れれば幸いです。当ビスマルクダンジョンのオーナーをしておりますラルク=フォン=ビスマルクと申します。本来であれば、産まれて間もない幼駒をセリするのですが、今回は今からバリバリ走れる馬たちを御用意しました。このダンジョン内限定ではございますが馬主となり、この後予定している馬レースに御参加してくださいますと幸いです」


 成程、このダンジョン内限定で馬を所有し、その馬レースとやらに参加しないかということか…面白い。


「このダンジョン内限定でございますので、御値段はお手頃価格の小銅貨1枚からスタートさせます。尚、この後予定している馬レースに参加し、見事掲示板に入りましたら賞金の授与も考えております」


 何、公営ギャンブルだと!?

 考えたな。

 冒険者から効率よくお金を回収し、民衆からもお金を回収する。

 だが、馬主になれば賞金を得られる場合もあるというわけか。


「では、一頭目です」


 現れたのは…魔物の馬か…流石ダンジョンだな。

 こんなのセリにすら…。


「金貨1枚で買うのです!」


 る、ルイーゼ王女!?


「これは、困りました。あまりにも最初に高い値段を付けられてしまいましたので、こちらの子はルイーゼ王女様所有とさせていただきます」


「続きまして2頭目…」


「小銅貨2枚ですじゃ」


 アレは、祖父の代から父の代にかけて近衛兵団を率いてくれたヴァルカス爺!?

 今回の事で長年付き添った妻を亡くし、自身も腕と足を失っていたはずだが聖女様に治してもらっていたな。


「小銅貨3枚!」


「小銅貨4枚ですじゃ!」


 とこんな感じで今回16頭の馬の所有者が決まった。

 内訳は、ルイーゼ王女、ヴィクトリア王妃、ゲオルク王、俺、ラーニャ、ヴァルカス爺、フランク王国の民衆が5頭、プロイセン王国の冒険者たちが5頭の合計16頭だ。

 そして、これらが初レースを迎える。

 ここまで、お読みくださりありがとうございます。

 少しでも続きが気になると思っていただけましたら評価・良いねしてくださいますと執筆活動の励みとなりますので、宜しくお願いします。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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